「自己愛」「愛」について考える
最近、「愛」についての本をいろいろ買って読んでいる。
なぜこう背伸びするような項目について興味をもったかというと、もとはと言えば「自己愛」についてだった。去年から今年にかけて「自分の生き様」について驚くくらい自分が向き合ってこなかった、盲点だということに少しづつ気がつき始めて、以前より「自分という人間」の生態について意識するようになった。そこで気にかかったのが「自己愛」である。僕の「自己愛」「自己肯定感」はサインカーブみたいに波打っていて(それもその周期は不規則で、いいときほど短く悪いときほど長い)、まあ安定しない。今にして振り返ると幼少期、小中高時代もそこそこ楽しかったなあと思うが、例えば高校のときに軽くつけていた日記を読み返してみると現実はそう輝かしいものでもなくて、たいてい大なり小なりの悩みや人間関係の軋轢に揉まれ自己愛、自己肯定感も七転八倒していた。幸せ不幸か、過去を美化してしまっていたらしい。
話を戻して。そこで、他の人はどんなふうに自己愛と向き合っているんだろうと興味が湧いてきて、古本屋や本屋で「自己愛」に関する本を買いに行った…という流れである。
はじめに買った『自己愛な人たち』という本は、精神科医の著者の視点から様々な「不健全な自己愛」をもつ人たちへの洞察が綴られていて、僕が本来知ろうとしていた「健全な自己愛」ではなかったにせよさまざまな「自己愛の形」が知れて読んでよかったと思っている。かなり身近な「自己愛」まで語られていて、正直読んでいてドキッとする(心当たりがあるような…)部分もあって身が引き締まった気もする。
今読んでいるのは「愛全般」に関する本である(布団の脇にあるのだが、そこまでタイトルを確認しに行くのが面倒なので割愛)。序盤までしか読んでいないが、世間で使われている「愛」という言葉に対する著者の洞察は目からウロコで面白い。これについては読み終わってから感想をまとめたいと思う。
みなさんも、それぞれが抱く「自己愛」、日常的に使う「愛」について少し考えてみてはどうだろうか。
ではまた。