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本棚紹介;『続き』が読みたくなるnote 創作
noteで長い創作小説(特に連載)を読むのは(読み始めるのは)けっこう勇気が要ります。
・連載がどれほどの長さでいつまで続くのかわからない。
・(たとえ初回は面白そうでも)このあとも読者(自分)を引っ張っていってくれるのかわからない。
『ヒミツの図書館/創作棚』からの紹介シリーズです。
この著者の作品、いずれも舞台は日本のプロ野球、主人公である球団GM土尾の周りで起きるできごとを、彼は類稀なるマネジメント力で解決していきます。
ヒミツの本棚には連載の全てを納めているわけではなく、#1から読み進めて、土尾GMの手腕に感銘を受けた回、意外な展開に驚いた回など、けっこう無作為にいただいています。
ご関心をお持ちの方はもちろん、最初(#1)からお読みになることをお勧めします。
舞台はプロ野球ですが、テーマはマネジメントです(と、私は勝手に思っています)。
ある場所で読んだのですが、組織のリーダーとマネジャーとは仕事の性格が異なっており、ひとことで言えば、
・リーダーの役割は方向性を示すこと
・マネジャーの役割は複雑さに対処すること
なんだそうです。
その意味で、土尾GMの仕事は、まさにマネジメントです。
この作者は、毎回、連載の最後に数行のブランクに続いて、1文1行だけを書き添えて終える。
この1行 ── わずか20文字程度 ── が、連載次回分の導入・展開になっており、巧みに読者の期待を呼び起こし、膨らませます。
1番新しい『魔女の囁き』は土尾GMの部下にスポットライトが当たっており、このひと(女性)のキャラがまた魅力的です。
まだ連載途中なので予断は禁物ですが、今のところ、個人的には一番好きな作品です。
著者の『Q四企画』さんは昨年末に体調を崩されたようで、ご回復を祈りつつ、#9の次を楽しみにしています。
なお、この#9の最後の独立パラグラフはいつもの one sentence ではなく、three sentences でした。
勝手な読者の思い入れとして、1文のみの方が『粋』ではあるものの、情報量が多ければ、想像はより具体的となる。
── ひょっとしたら著者は、ご自分の体調から次作(#10)発表までに時間がかかることを予想してのことだろうか?……などと勝手に想像しました。
同じ著者は別アカウントで超短編(寓話?)も書いておられますが、本棚にいただいたのはこの作品: