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言葉の順序「ビーフカツカレーって?」

今日は午前中某ゴルフ練習場に行って90分間ボールを打ち、そこのレストランで昼メシを食べようと食券売り場に行った(半セルフサービスになっている)。
日替わりのランチがドリンク付きでお得なので、それを頼むことが多いのだが、今日はメニュー表を見て、少々心が魅かれた:

ビーフカツとは珍しい!

(……おお、ビーフカツが載っているとは珍しい!)
ビーフカツレツ ── ウィンナーシュニッツェル(厳密には少々違うが) ── は好物であーる。
ということで、本日は迷わずこれを注文した。

人手不足なのか、かなり待たされたが、呼び出しブザーが鳴り出したので取りに行く。
ライスの上にカツが載っており、ほとんど具の入っていないカレーがかかっている。
(……まあ、こんなものだろう)

カツは切れ目が入っているので、断面が見える。
(……ビーフはもっと黒っぽいはずだが……)
口に入れると……牛肉ではない……ポークである。
(私の知らない間にトンカツをビーフカツと呼ぶように食品関係の法律が変わったのだろうか?)

「これはおかしいぞ! ビーフカツではない!」
私が騒ぎ出すと、同行者が、
「トンカツにビーフカレーがかかっているってことじゃないの? カレーの中の肉は何? 牛肉じゃないの?」
「カレーにはほとんど肉らしいものは見当たらないのでわからんが、『ダシ』はビーフっぽいな」
「じゃあ、その『ビーフ』は『カツ』じゃなくて『カレー』を修飾しているんじゃないの?」
「ならば、言葉の順序がおかしいだろう! 『ポークカツカレー』を注文したら、チキンカツにポークカレーがかかったのが出てきたらどうなる? 暴動が起きるぞ!
「まあ……確かに誤解を生む表現ではあるわね……でも、これまで、アンタ以外に誤解した客いるんだろうか?」
「よし、誤解のない名称を提案してやろうか……」
「やめときな!」

2週間前、半熟でなければならないエッグスラットが固茹で状態になっていたのに抗議しようとしたらこの同行者に止められた。今回も私の挙動に警戒感を高めている。
『カスハラジジイ』扱いされるのを……いや、自分がその一味と視られることを怖れているのだ。

これは、やはり……
・ポークカツカレー(ビーフ)
・ポークカツ&ビーフカレー
などとすべきであろう。

食後、純粋な親切心からレストランに提案しようとしたが……やはり……。

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