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安藤百福さんのイノベーション魂に触れてきました

東京に用があり、翌日、高校時代の友人と横浜・野毛の『せんべろ』で呑もうぜ!という話になりました。

横浜には学生時代、別当薫監督のファンを自認していた彼女と時々来ました。中華街の安い店で食事をして、山下公園を歩き、それから横浜球場に来るパターンでした(大洋ホエールズ時代です)。

友人と会う前、まずは赤レンガ倉庫のあたりをぶらぶらと……。

倉庫の2階テラス

その後はJICAのビルディングに立ち寄りました。

残念ながら、海外移住資料館は閉館中

JICAは外務省の外郭団体で、青年海外協力隊とシニア・ボランティアで知られています。知り合いの中にも、ザンビア派遣→メキシコ派遣の人、マレーシア派遣の人がいました。企業退職後に手を挙げて選ばれたのです。
マレーシアの人とは同じチームで仕事をしていたので、在任中にプライベートで訪問しました。
現地に溶け込みネットワークを持つ人を訪ね、いろいろ見聞を深められましたが、やはりこの世はGive & Take、現地の学生さん相手に日本の生産システムについて講演する羽目になりました。

JICAの資料が並んでいます

JICAの支部は名古屋駅の近くにもあり、青年海外協力隊&シニア・ボランティアの『帰朝報告会』聴講に出かけたことがあります。アフリカで国有鉄道の経理を担当したシニアや、南洋の島で小学生を教えた若い先生の経験談など、やはり現地生活ならではの生々しい話は勉強になりました。

さて、友人その1とはみなとみらいの『日清カップヌードルミュージアム』で待ち合わせしました。

こんな1等地に建てて、大丈夫なんだろうか?

入場料は大人500円、ジジイ割引はありません。
『自分だけのカップヌードル作り』のような『実習』をするならさらに料金が必要です。
まずは2階の『百福シアター』で創業者の一代記をアニメーションで。額が広いのが百福オジサンです。
安藤百福さんの三大発明(チキンラーメン、カップヌードル、宇宙ラーメン)のきっかけ話だけでなく、いくつものドラマが詰まっています。

一代記の上映時間は14分

シアターを出ると、40代で事業に失敗して無一文になった安藤百福さんがインスタントラーメン発明のために試行錯誤を続けた『研究所』が再現されています:

木造の4畳半ぐらいの広さでしょうか?
研究所の内部
左側にあるのが、麺を揚げる鍋

私が一番気に入ったコーナーがこれです:
『NEVER GIVE UP!』の文字の下に、百福さんの他、エジソン、松下幸之助、アインシュタイン、マリ・キュリー、チャップリン、ヘンリー・フォードなど、広義のイノベーションを成し遂げた歴史上の人物が勢ぞろいしています(なぜかベーブ・ルースもいますね)。

なぜあの人が入っていない!というクレームもあるでしょうが……

私はこの中でふたり(ふた組)、その研究室の実物を見学したことがあります。エジソン(こちらは本物の研究所)とライト兄弟(自転車店の修理室)です。
どちらも、米国デトロイト郊外の『ヘンリー・フォード博物館』(こちらに行ったことのある人はいるかもしれませんが)に隣接された『グリーンフィールド・ヴィレッジ』の中にあります。
どちらの施設も、技術者なら心がときめきます。工学系の大学や院で講義をする時には、学生さんに、
「近くに行く機会があればぜひ訪問を」
とおススメしています。

さて、壁一面に日清の製品が並べている広い展示室があります。その最初期がこの部分:

1963年の日清やきそば、1968年の出前一丁:
半世紀経っても袋デザインがあまり変わっていないのがすごい!
この右に行くと、加速度的に種類が増えていきます。
2000年ぐらいになるとこんな感じ
世界各国の麺が味わえるフードコート
カップヌードル工場を模した子供パーク(別料金)
1階の土産物店も繁盛していました。
左にあるのは『チキンラーメンまんじゅう』!……うーむ

この日は一般見学客(海外からの観光客も含め)に加えて、遠足なのか社会見学なのか、小学生から高校生まで、先生に引率された団体客もひしめいていました。
もちろん団体割引があるのでしょうが、彼らは帰宅後に間違いなく、日清のラ王かUFOかどん兵衛かカップヌードル、食べますね。

いやあ、横浜の1等地に構えていますが、この『入り』を見ると、いい商売しています。
いや、すべては百福さんの大発明から始まったことです。

素晴らしい!

もちろん、私も自宅に帰った後、翌日昼にカップヌードルをいただきました!

この後の『野毛・せんべろ』は:

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