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機上日本映画3作『法廷遊戯』『キリエのうた』『正欲』ネタバレほぼ無し

暑いバンコク(30℃/25℃)から、さらに暑い ── まさに危険な暑さの ── 名古屋(37℃/28℃)に戻ってきました。

仕事でお会いしたタイの会社経営者から、彼の長女で今回会食のセッティングなどしていただいた女性が、実は私が兼務していた連携大学院研究室に10年前インターンとして実習に来た学生であることを知り、『縁』に驚きました。
その時、彼女(大学1年)の実験指導をしたトルコ人博士課程留学生(女性)と2人、『郡上踊り』に連れて行ったのですが、その写真も会食の場で見せてもらいました。
その頃既に家を離れていた娘たちの浴衣を着せ、私たち夫婦も浴衣姿で『やなか水のこみち』で撮った4人の写真を目に、当時を懐かしく振り返りました。

やなか水のこみち in 郡上八幡

こういうことがあると、若い頃考えていたより長く生きることになった人生も悪くないかな、と思う。

さて、往復の機上で見た映画です。直行便の飛行時間は6時間ぐらい、行きは昼間なので2作、帰りは深夜便(Red Eye)のため、1作が限度でしたね。

イヤフォンでの視『聴』であり、雑音もあるため、英語の聴き取りはけっこうたいへん、というのがこれまでの学習結果で、今回は昨年秋公開の邦画ばかり3作観ました。

・『法廷遊戯』

・『キリエのうた』

・『正欲』

どれも良かったですが ── かつ、どれもややリアリティーに欠ける部分はありますが ── まあ、ドラマとはそういうもので、個人的な好みは、
① 『キリエのうた』
② 『法廷遊戯』
③ 『正欲』

でしょうか。

ただ、『キリエのうた』は本来3時間の大作のようで、機上版は、編集されているようでしたね。
最後のコンサート場面が良かったけれど、この手法は盛り上げにきわめて有効で、ズルい! ── とも言えます。

『法廷遊戯』はよくできたミステリーですが、やはりリアリティーという面ではかなり無理しているな、とも思えます。
法廷/検事の持つ問題を扱っているという『社会派』面でも少々複雑すぎて、問題から『課題⇒対策』を考えにくい。
ま、だから(映画として)いいのでしょうね。
邦題も『遊戯』の印象があまりよくない。『Innocent game』(カタカナでもいい)の方がしっくり来ます。

『普通』の枠から外れた『生き辛さ』が『犯罪』の近傍まで来てしまう『多様性』を扱った『正欲』はけっこう面白かったですね。
やはり、なんだかんだ『普通』を押し付けてしまっているのが今の社会(日本はまだ中間ほど? ── あるいはそれよりいくらか許容度が高いのだろうけど)であり、自分もそうしているんだろうなあ……などと思いました。

好みっていうのは人それぞれなので、
「この中でどの映画を人に勧めますか?」
と尋ねられても……相手によります。
例えば、20歳の頃の自分に勧めるとしたら ── やはり『キリエのうた』だと思うのです ── その頃、ギターも弾いていたしね。

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