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5年ぶりに郡上踊り

『趣味』欄にしばしば『盆踊り』と書くけれど、実際にはどこにでも首を突っ込むわけでなく、ほぼ、奥美濃の『郡上踊り』と近所の盆踊り大会に限られる。
特に、『郡上踊り』には、コロナ前まではほぼ毎年参加してきた。
たいていは午後車ででかけ、街歩きを愉しんだ後、盆踊りに参加し、2時間ほど踊ってから帰宅する、というパターン。
家族参加など一行の人数が多くなると宿をとり、1泊2日の旅となる。

けれど、コロナ期間、当初は催し自体が中止、再開後も規模を縮小して行われていたのが徐々に正常化 ── けれど個人的都合もあり、参加できないでいた。
屋外での開催ではあるものの、相当密集して踊るし、『春駒』などは少々息を荒げての踊りになるため、中止/規模縮小の数年は、まあ、止むを得ないところでしょうね。

この夏は小学生(低学年)をひとり預かることになり、近所のプールばかりでは退屈だろうと、郡上八幡に1泊ででかけることにしました。
そういえば、と振り返るれば、実に5年ぶりの参加となります。

周囲を山に囲まれた郡上八幡とはいえ、日差しが強く、けっこう暑い

以前宿泊したのと同じ、八幡城のある城山中腹のホテルにチェックイン。かつてあった大浴場が廃止され、部屋の風呂が充実したのはおそらく、コロナ対応と海外旅行客インバウンドを視野に入れた改築だったのでしょう。

ホテル前には江戸時代宝暦年間に起こった『郡上一揆』の碑が立っています。傘に書かれた農民たちの連判状が碑のデザインになっています。老中への『駕籠訴』までをも含む何波にも及ぶ一揆は郡上藩主金森氏の改易と農民側リーダーの獄門死罪という両成敗に終わります。

郡上郡内の庄屋などが郡上南宮神社に集まって神前で一味同心の誓いを立て、『傘連判状』に署名した。
これは、首謀者を明らかにしないための工夫だったようです。

水のきれいな郡上八幡。
吉田川では鮎の友釣りが見られます。地元の中高生友釣りコンクールなんてのも開催されるようです。

吉田川で友釣りの人びと
街の中を湧水の水路が巡る
小川の上を通るという2階建て構造

さて、同伴小学生が「郡上に行ったら」と一番楽しみにしていたのが『サンプル工房』訪問&買い物です。

工房ではアトムとペコちゃんという異色カップルが浴衣姿でお出迎え
昭和の食堂ではショーケースにずらり並んだサンプルメニュー

売れ筋のサンプルは、キーホルダー、マグネット、ヘアゴムなど、1個770‐880円ぐらい。家族と自分へのお土産を選ぶのに、小学生は悩みに悩む……。

おお、懐かしい! ホーロー看板ではないですか!
浪花千栄子の『オロナイン軟膏』水原弘の『ハイアース』
由美かおるの『アース渦巻』も見たい!
座布団に座っているのは……福助! これは知らない人もいるでしょうね。
天然ニッキ玉を売る老舗
ニッキ玉が品切れとのこと
天候のせいだろうか、それとも円安?
美濃焼の陶器店前にはレトロな郵便ポスト
いつもは地酒の立ち呑みができる上田酒店も暑さからか早めの店じまい……

散策後、ホテルに戻って風呂&軽食後、浴衣に着替えていざ出陣! この日の踊り会場となる駅前広場まで、ホテルのマイクロバスで送ってもらいます。以前は、旧庁舎前広場と本町通が会場になることが多かったように記憶しており、駅前で踊るのは、個人的には初めてのこと。

郡上踊りは20時開始です。
5分ほど前に到着。既に大勢の人が……。

駅前広場にかなり集まっていますね……
踊りが始まります……
かつての国鉄越美南線;2両編成でしたね。
今は私鉄の『長良川鉄道』1両だけで走っているのを見た。

やはりブランクが長く、演目『かわさき』『春駒』『やっちく』など、動きを思い出すのにいくらか時間がかかりました。
今回は小学生も一緒なので1時間ほどで上がり、本格的参戦は来年からにしようっと。

ホテルの朝食
朴葉味噌、鮎の一夜干し&甘露煮などが奥美濃らしいメニュー
過去のイヤープレートならぬ、イヤー手拭い

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