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Beatlesが流れる居心地の良い喫茶店

個人経営の食料品店がどんどん減っています:

レストランや喫茶店も、気がつけばチェーン店ばかりになっていますね。
いずれも、仕入れなどのコストと効率など《量》の効果が大きいのでしょう。
あとは、チェーン店なら期待どうりの同じサービスが受けられるので『失敗がない』── だから、リスク回避の時代に好まれるからなのかもしれない。

名古屋は、かつては喫茶店の多い街でした。繁華街はもちろんのこと、住宅街にも、それこそ、ひとつのブロックに1軒の喫茶店があるほどでした。
1970年代までは、喫茶店でコーヒーを頼むと、小皿にピーナツだったり、柿ピーだったり、何らかの《おつまみ》を付けてくれたものです。
居酒屋の《お通し》みたいですが、もちろん無償です。

高校時代、校舎からバス停で1区間ぐらい離れたある店では、毎週水曜日はサービスデーと称して、来客に1本ずつ紙巻煙草(セブンスター、だったかな)を配っていました。私服とはいえ、明らかに高校生とわかる我々にも分け隔てなく(?)、楊枝立てに入れて人数分持ってくる ── 喫茶店には必ず宣伝の書かれたマッチが置かれている時代でもあり、じゃ、吸ってみようか、とトライすることにもなりますよね。

昼食時間にそんな店で食べるのはかなりの確率で、こんなパスタ(とは誰も呼ばず、スパゲッティ!)でしたね。

高倉町珈琲のメニュー
「昔なつかし昭和のナポリタン」

さて、本題;八王子高倉町が発祥の地である『高倉町たかくらまち珈琲』には、時折、朝食やランチに訪れます。

近隣には名古屋発祥のチェーン喫茶店『コメダ珈琲店』がいくつもありますが、私は断然『高倉町たかくらまち珈琲』のファンですね ── 東海地方には1店舗だけですが。

とにかくゆったりとしたソファ席が素晴らしい。コメダに勝ります。ACコンセントもあります。PC持参の時も多い。

ここまで快適にしていいのだろうか?
回転率悪くなりますよ……

もうひとつは店内に常に流れるビートルズの楽曲。
壁にもレコードやジャケットの写真が飾られています。

Abbey Road
ちなみに、”Abbey”とは修道院のこと。
”Abbey”の名がついたホテルは元・修道院でした。

飲み物代のみで付いてくるモーニング・サービスはトーストとゆで卵のみ;いや、本来はどこもこの程度でしたよ。

この『ほうれん草&キウイ』スムージーがコーヒーより好き

それ以外はプラス金額を払う必要がありますが、それはとても経済的合理性がある、と思うのです。
名古屋近辺のローカルTV番組で、よく、
「コーヒー代のみでこんな豪華なモーニング・サービス!」
というような紹介があります。トーストにお握り、唐揚げにサラダ、それに味噌汁、なんて大騒ぎした上、
「いや、明らかに赤字でしょう!(店主もそう言ってる)」
というメニューはどうなんだろうか? 持続性/Sustainabilityのあるサービスなんだろうか?

『高倉町珈琲』では、例えば、下記の「スクランブル・エッグ」を付けると、飲み物代+546円(税込み+600円)となります。

デミタスソースがかかったスクランブル・エッグが多量すぎるかも

「雑穀米のだし茶漬け(+455円)」もなかなか美味しい:

キノコがいっぱい!

ローカルTV番組が大騒ぎするような、経済的合理性のないモーニングサービス価格設定は結局、大企業が下請けに圧力をかけ収益ラインギリギリで部品を納めさせるようなもので、SDGs的にマズイ、と思うのです。

ランチ時間にもよく訪れます。
よく頼むのは、「生姜がかおるチキンサンド」:

野菜がかなり入っています

あるいは、「ビーフシチュープレート」:

これが美味いのだ!

同居人がよく注文するのが、「帆立の根菜和風ドリア」:

これも、ホタテの価格の推移によって入っているホタテの数が変わる、と分析

コメダほどの集客力があるのか、少々心配ですが、頑張って欲しいものです……

店の周りにオリーブの木が植えてあります

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