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日間賀島探検隊【6/6】篠島の絶品シラス丼&妖しい水神天狗

日間賀島探検の後は、お隣の篠島遠征です!

知多の河和港から出た船は、日間賀島⇒篠島⇒伊良湖(渥美半島先端)と渡り、同じルートをまた戻ります。観光客の9割以上はなぜか日間賀島で降りるため、篠島行に新たに乗り込むのは我々探検隊ほか数名のみでした。
個人的には名古屋の高校生だった頃、
「いつも山ばっかりではワンダーフォーゲル(ドイツ語で『渡り鳥』)の名がすたる」
と篠島にテントを持って行ってキャンプしたことを想い出します。

もう1度地図を確認

午前中日間賀島を探検したのでまず腹ごしらえ、と隊員のひとりが事前調査した、港から徒歩5分ほどの海鮮食堂『仁』に向かいます。

ここに違いない
揚げたてしらす丼と刺身でしょうか、やはり

日間賀島MAPには『多幸タコフグの島』とありましたが、篠島は『おんべ鯛とふぐの島』と書かれています。
『おんべ鯛』とは伊勢神宮に奉納する塩漬けにした鯛で、この奉納の祭礼は、1000年以上に渡って続けられている篠島の行事だそうです。
島の名物としては、鯛のほか、フグ、シラス、アナゴなどが知られていますが、アナゴ君には半田、フグさんには日間賀島で既に仁義を切っているので、残されたのは鯛とシラス。
── ということで、全員『しらす丼付き刺身定食(¥2,400)』を注文し、プラス、生シラス(¥900)を少しずつ分けることにしました。

まだピクピク動いている鯛の活き造りに貝とタコ

『仁』の元気なおばちゃん曰く、
「1本釣りした鯛が生け簀にあるから今からさばくよ!」
ということで、まだピクピク動く威勢のいい鯛が2匹、貝やタコを従えて登場しました。
生シラスも絶品でしたが、1番驚いたのはシラス丼の味。

今から茹でるんだからちょっと待ってね、とおばちゃんが言う通り、湯から揚げたてのシラスがたっぷり載ったメシが出てきました。
「海水の塩味がうっすらついているから、何もかけないで食べた方が美味しいよ!」
その通り、ふっくらとしたしらすの味がたまらない。
鎌倉など他の町でも名物と言われるしらす丼を食べたことがありますが、全然違います! これはうまい!

しらす1匹1匹が大きくてふくよか!
篠島に来た甲斐がありました!

さて、食後は海岸を歩き、地図で見つけた『城山水神天狗』という、丘の上の怪しげな場所に向かいました。

海岸を歩く……この右手の山の上に神社のようなものがあるらしい……
「重軽石」について書かれた歌?も、水天宮「御真言」も、
なんだか謎めいています……
「スマンギ ソワカ」って、一体……
境内に上がると、確かに「水神《天狗》」とありますね……
いや、境内の一部は「琴平神社」……こんぴらさんの分社なんだろうか?
このエリアは「八大龍王」

この『城山水神天狗』境内にはパワースポットの気配が濃厚でしたね……。おそらくはここが島で一番標高が高く、豊漁や海上安全を祈る場所なのでしょう。
そういえば、『金比羅宮』は海上交通の神さまでした。『龍王』は水神でもあり、天候とも関係しているのでしょう。

海水浴場に下りてきました
半世紀も前にここでテントを張ったっけ
渥美半島がすぐ目の前です
篠島漁港
山頭火の句碑もありました
新しく、立派です
乗船場(島の駅)に戻ってきました

まったく知りませんでしたが、名古屋城築城を江戸幕府に命じられた加藤清正が石垣用に採石した地のひとつがここ篠島であり、何らかの理由で運ばれなかった石がいくつか残っているそうです。

鏨を入れた痕が残っています
陸を運ぶより、海を運んで堀川から荷揚げした方が楽だったのでしょう
探検を終え、いよいよ帰路です

名鉄名古屋駅で探検隊は一旦解散し、名古屋/尾張組3人はウインクあいちの地下にあるクラフト生ビールの店で打ち上げをしました。

お通しがなぜか殻付きのマカデミアナッツで、くるみ割り治具を使って……

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