【仮説検証って何?】カルビーの事例でご紹介します
IBMのコンサルティング教育で学んだ「仮説検証技法」は、正直難しいです。 カルビーのポテトチップス戦略の事例にお借りして、ご紹介します。
カルビーのポテトチップス戦略とは?
カルビーは「かっぱえびせん」の成功で、1969年にポテトチップスに進出しましたが、売り上げが全く伸びない、という問題が発生しました。
その原因を調べたら、市場の商品の一部に劣化があったそうです。
ここからは、参照資料から私が勝手に想定した「Vision」と「仮説」です
Vision : おいしいポテトチップスを消費者に届ける
仮説1: おいしいのは製造後80日まで。 お店には製造後80日以内に保つと、お客様がおいしいと評価していただき、売り上げが増える!
仮説2: 優れた分析ツールを持っている情報システム(ERPパッケージ)をうまく使うと、お店の鮮度を常に把握することができる
【参照情報】
DXの本質と企業競争力の強化 2022年5月 経済産業省 商務情報政策局 アーキテクチャ戦略企画室長 和泉憲明氏 WorksWay 講演資料
カルビーのポテトチップス鮮度を保つ仮説検証結果
私の想定した2つの仮説を、上記の参照情報から検証したストーリーを以下の図にまとめました。
仮説1: おいしいのは製造後80日まで。 お店には製造後80日以内に保つと、お客様がおいしいと評価していただき、売り上げが増える!
仮説2: 優れた分析ツールを持っている情報システム(ERPパッケージ)をうまく使うと、お店の鮮度を常に把握することができる
Fact (事実) : 仮説を元に、店舗に並んでいるポテチの製造後日数などの調査結果を「事実」としてとらえたもの
findings (気づき) :fact(事実)を並べてみると「あっ!」と気づくこと
conclusion (結論): findings (気づき)からたどり着いた結論
表で表している Fact - findings - conclusion というのが、仮説検証のステップなんです。
詳しくは 下の記事をご覧ください。
仮説とは?
大きな目標を達成する案や戦略を考えるときに、もっとも「確からしい」と考える仮の答えです
困難な経営課題や、情報システム課題に、創造的な解決策を創出できる手法です
多くのコンサルティング会社が、国際的に採用している手法です。
仮説検証手法のメリット
限られた時間、限られた情報しかないときに、有効
重点指向であり、現状に引きずられない発想を生むことができます
仮説を考え、それを検証する過程が、解決策への説得性を高めます
結果、あなたに知恵がつきます
このように、仮説検証技法は優れものですが、マスターするには、何度も、試行錯誤する覚悟と、挑戦の精神が必要です。
まとめ
仮説検証技法は、プロのコンサルタントが行う方法で、様々な業務課題で仮説をたて、それを検証するプロセスの経験が必要で、座学だけでは体得は難しく、事例を使った演習が必要です。
この記事では、公表されたカルビーのDX事例を、私が勝手に「仮説」表現することで、どんどん知恵がついてきます、というお話でした。
事例をマネするのではない
この仮説を検証した時に得られる事実・気づきが、問題にぶつかったときのあなたの知恵になる
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