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1章小学生時代

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2018年9月の記事一覧

沈む景色

沈む景色

ある夏休み

私はその頃小学四年生

いつものように海で泳いでいた

飛び込むことが好きな私は

まだ泳げない

浮き輪をやめ

腕輪をしながら泳いでいた

そんなある時

私はある先輩と泳いでいた

そう、その先輩はブランコ事件

そして、ゲームボーイをくれた先輩である

その先輩は3つ上

泳ぎもうまく潜水も1分以上できる

泳げない私からすると天才みたいな存在

あんな風になりたいなんて思い

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破り捨てた文章

破り捨てた文章

ある昼休み

私は夏休みの宿題をさせられていた

しゅなヲ「あー終わんない…トイレ行くかなー」

そんなことを毎日やりながら

時は10月を終わろうとしていた

私は毎日出る漢字1ページ(400字)

と夏休みの宿題の漢字400字×40日少し

を毎日書き続けていた

まるで闇金から借りた金のように

返しても返しても終わらない

無限地獄のようだった

集中力が好きなことじゃないと

30分くら

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どちらか問う

どちらか問う

「やらなかった・・・」

「やれなかった・・・」

「どっちかな?」

その人はそれが口癖のように言っていた

私はいつも言われていた

その理由は…

宿題をしてきてなかったからである

そう

さっきの質問は

宿題をしてきてないことに対して

そう質問してくるのだ

私は毎日のように

「やれなかった」といい

理由を陸上で疲れたとか

おなかが痛くてとか言っていた

ただ、だんだん理由を言

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冗談を知らないわたし

冗談を知らないわたし

ある日

私は母親にこう言われた

「あんたは私の子供じゃなくて拾ってきたのよ」

私はまだ冗談ということを知らなかった

そう、真に受けてしまったのだ

よく、親が小さいころにこんなことを言うと

私は最近色々な人に聞いて知ったのだが

この一言は私にとってそんな軽く言っていい言葉ではなかった

私は言われた瞬間に

とてつもなく落ち込んだ

そして、周りにいる家族は実は他人で

いつも、私を無

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サンタさんは・・でした

サンタさんは・・でした

とある日

私はなぜか

プレゼントをもらいました

そう、それは

サンタさん!

ではなく

先輩から・・・

それは

「ゲームボーイ(白黒)」

そして、カセットに

「ポケモン」

をくれました

人生初のプレゼントだった

そうその先輩は

例のブランコ事件の先輩であった

訳も分からず喜こんだ

(ブランコのことはその時すでに忘れていた)

(今思えばそのことについてのものだったのだ

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