第1回 木村伊兵衛のこと

みなさんこんにちは

先週から、youtubeチャンネル「いわなびとん」で、「写真家のための写真史アップデート おしえてうちばやしせんせい」というコンテンツがはじまりました

この人はすごいといわれているけど、なんだかそのすごさの核心がよくわからないなという写真家について、経歴や代表作の背景を見ていこうというコーナーです

第一回は木村伊兵衛

いわなびとんにアーカイブされているのでこちらからご覧いただけます

ただ、機器トラブル等で途中何度か止まったりしちゃったのでその点申し訳ないのですが・・・

木村伊兵衛の作品の素晴らしさや人となりについてはここで長々と書くよりも見ていただいた方が伝わりやすいと思うので、ここでは話しそびれてしまったことや、番組の中でつかった写真集など紹介していきます

こぼればなし

まず、配信の中で紹介し忘れてしまったのですが、1956年に、『フォトアート』という写真雑誌の別冊として、「木村伊兵衛読本」という一冊まるまる木村伊兵衛を堪能できる号が出ていたりします

画像1

伊兵衛さんの代表作、日常(愛弟子の田沼能武さんが撮影していたりします)、評論に座談会、年表・・・・と、余すところなく木村伊兵衛!

雑誌ということもあってなかなか古書市場には出てこないのですが、気になるという方は、東京では国会図書館、東京都写真美術館図書室、JCIIライブラリーなどで閲覧できると思います

配信で使用した写真集など

木村伊兵衛、代表作をしっかり見てみたいなと思った人もいたのではないでしょうか

ということで 参考文献紹介です

配信でも何度か作品を紹介するのにつかっていたのが、これです

写真史家の金子隆一さんと弟子の田沼能武さんの編集になる『定本 木村伊兵衛』これが、作品としても資料としても一番まとまっているぞというものです

ちなみに、本人の生前に刊行されたものとしては『木村伊兵衛傑作写真集』や『木村伊兵衛外遊写真集』などもあります

外遊時のヨーロッパの作品については、定本にも掲載されていますが、いちばん長く滞在したパリを中心にまとめられた『木村伊兵衛のパリ』がおすすめです

作品だけじゃなくで、伊兵衛さんの人となりと知りたい、あるいは少し読み物としてあるといいなという方には、僕が好きなこの本をおすすめします

いろいろなひとの回想のエッセイが読み口は軽くでおもしろく、巻末のサムネイル付き写真集年表も使い手があります

それとそうそう、配信で触れた、1933年に三省堂から刊行された『Japan Through a Leica』ですが、こちらは限定復刊されているので、どっぷり木村伊兵衛に浸かりたいかたは、こちらもぜひ…!


次回予告

「おしえてうちばやしせんせい」、今回は告知もほとんどする時間のないなかばゲリラ配信でしたが、今後は月一回くらいを目標に、週末の夜に配信していく予定です

いまのところ、第2回はウジェーヌ・アジェを予定しています

また、おつきあいください


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