姉貴にボコられた話 ドア破壊編
自分には2つ離れた姉がいる。
めちゃ怖い、家族の誰もやつには逆らえないような人である。
そんな姉貴に無謀にも勝負を挑み、挑発したのは小学生の自分だ。
当時の姉貴は中学2年生、自分は小学6年生、姉貴は思春期真っ只中で絶賛、反抗期中のウルトラ怖い時期であった。
口喧嘩から始まったのその勝負で、見事に姉貴をブチギレさせることに成功した。しかし、反抗期に入ってから初めて見る姉貴のブチギレ姿は本能的に命の危険を感じる。
自分「あ、、、まともに戦ったら死ぬな(足ガクガク)、、」
冷静に考えた自分はすぐさま逃げ出した。しかし、家の中に逃げ場はほぼない。一番遠くの姉貴の部屋に逃げ込み、開けっ放しのドアと壁の間に逃げ込んだ。
逃げ場はないことをわかっている姉貴はゆっくり歩いて近づいてくる。そして自分が隠れている姉貴の部屋に入ってきた。ゆっくりドアが開いてくる。
自分「あー、どうか太モモを蹴るのだけは、、、太モモ蹴るのだけはやめて(祈り)、、」
と祈っていた次の瞬間
ドン!
開いていくドアが突然自分に向かってきた。壁とドアの間にいる自分は思いっきりドアに押しつぶされたのである。
自分「痛えええええ!鼻ある?鼻ある?取れてない??」
痛みを感じたすぐ後に自分の鼻の所在を心配するほど鼻にダメージがあった。
手で鼻が無事に歪むことなく顔の中央に存在していることを確認でき、安心した自分はふと姉貴を見たら、衝撃的な表情で立っていた。目線の先を見てみると、ドアに穴が空いていた。そう、自分の鼻がドアを突き破っていたのである。
自分「(ニヤリ)お母さーん!姉貴がドア壊しやがったー!こいつわるーい!(ダッシュ)」
姉貴がやらかしたことを理解した自分は鼻の痛みなどとっくに忘れ、形勢逆転のチャンスを掴みに行った。そう、母へのチクりである。
この結果、姉貴との勝負は自分の勝利?で終わった。(鼻は結局無事)
現在もその部屋は姉貴の部屋であり、ドアの穴はカレンダーで隠されている。