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憧れの縦走路、毛勝三山をゆく

今年のGWは知る人ぞ知る毛勝三山を縦走!
師匠主催の春合宿ということで、
お馴染みのメンバー達と楽しく登ってきた。

🥾5月4日

花を愛でながら樹林帯の急登をゆく

合宿初日は諸事情により登山口付近に幕営。
2日目の早朝から登山スタートとなった。
今日の目的地は、毛勝山の頂上。まずは、
薄暗い中を毛勝山の西北尾根に取りついた。

ここからスタート!

登り出しからかなりの急登に襲われる。
壁のように聳り立つ登山道をひたすら登る。

急登すぎる!

そんなキツイ急登を登りながらも、
随所に咲いていた山の花々や頭上から聞こえる
夏鳥達の囀りが僕らを癒してくれた🌸🐦
やはり、花や鳥の知識があると登山が
より一層楽しくなる。鳥は結構分かるけど、
花はまだまだ修行中、頑張って覚えていこう。

イワウチワ
ショウジョウバカマ

標高が1,000mを超えてくると、
一旦傾斜が落ち着いてきた。少しずつ
視界も開けてきて、東又谷を挟んで立つ
僧ヶ岳や目指す毛勝三山が木々の合間から
見えてきて、俄然やる気が湧いてきた。

明日はあそこを縦走するんだ!頑張ろう!

ご褒美の絶景を満喫!いざ山頂へ!

標高1,700mを超えると灌木帯となり、
視界が一段とひらけてきた。左手奥には
一昨年縦走した栂海新道が見えていて感動!

次第に森は消え、灌木帯になった。
右奥が栂海新道!朝日岳から犬ヶ岳まで。

さらに登っていくと、お待ちかね!
後立山連峰の山並みが見えてきた🏔️
鹿島槍から目線を左に移していくと、
五竜、唐松、白馬、栂海新道、そして
最後は日本海が見える。これはすごい!
自分が今、すごい場所にいることが
実感できて嬉しさが込み上げてきた。

絶景かな。。。

左手は後立山、振り向くと眼下には日本海。
最高のシチュエーションを噛み締めながら、
西北尾根を仲間達と登り続ける。毛勝山の
頂上直下の最後の急登を片付けて、ようやく
待望の山頂に立つことができた。

本日最後の急登!山頂まであと一息

感動の山頂で見た剱岳

西北尾根を登り切って山頂に立つと、
残雪を身に纏った剱岳が出迎えてくれた。
言葉にならないほどかっこいい剱岳、
これぞまさしく岩と雪の殿堂だ!!

剱岳による最高の出迎えを受けた。

雪庇に気をつけながら、今宵の宿を整備する。
剱岳と日本海を両方見られる最高のテント場🏕️
幕営後は今日の頑張りを労ってみんなで乾杯🍻
酒もご飯も実にうまい!
毛勝の山頂で素晴らしい夜を過ごした。

夕暮れの毛勝山
絶好のテント場。明日も楽しくなりそうだ。

🥾5月5日

剱岳に見守られる縦走路

春合宿3日目。
強風がテントを叩く音で目を覚ました。
風はかなり強そうだけど、朝食を済ませて
出発する頃にはすっかり落ち着いており、
テントの撤収も難なくできてホッとした。
ここからついに毛勝三山の縦走がスタート。
快晴の空の下、意気揚々と歩き始めた🥾

完璧な朝!
縦走スタート!

左手に見える剱岳を意味もなく何度も
チラ見しながら、というか、チラ見してしまう
いや、チラ見せざるを得ない!!笑
そんな調子でまずは釜谷山を目指す。
双耳峰である毛勝山の南峰を越えると、
左手に見えていた剱が正面に見えてくる。

剱を見据えて進む縦走路

暖冬気味とはいえ、やはり、さすが北陸の山。
稜線にはどデカい雪庇が張り出しており、
積雪の多さに改めて驚かされた。
とはいえ、着実に雪解けは進んでおり、
雪の斜面に入った大きな亀裂や、間も無く
雪の重みから解放されそうな木々など、
春の訪れを感じさせてくれる景色も目立った。

毛勝山を振り返る。まだまだ雪は多い。
着実に春に向かう北陸の山。

釜谷山には7時ごろに登頂した。
ちなみに、富山の方では谷を「たん」と読む。
なので釜谷山は「かまたんやま」となる。
釜谷山は標高2,415mで魚津市の最高峰!

かまたんやま!登頂!

ここからは、いよいよ三山の最後である
猫又山を目指して歩き始める。
途中で1箇所だけ、垂直に近い
雪の斜面を直登する場所があり、
師匠がザイルを出してくれた。

雪壁直登
歩いてきた毛勝山と釜谷山
三山縦走できた!

そして、8時過ぎに猫又山に到着!
無事に縦走完了ということでメンバーと
固い握手を交わして互いの登頂を祝った🤝

猫又の頂上から見る剱岳、デカい!

雪の急斜面と藪漕ぎに四苦八苦

名残惜しいけど、下山に取りかかる。
下山では猫又谷を使用するため、途中までは
大猫山に向かう東芦見尾根を進んだ。
序盤から急斜面が出てきたので、僕が
先頭でザイルを付け、最後尾に師匠がつき
コンテで慎重に下っていった。

急斜面をクライムダウンで下山する。

猫又谷の急斜面をまっすぐに降りてゆく。
はっきりとしたトレースが残っていたので、
ありがたく後を追わせていただいた。
トレースのつき方から、左足を前に出して
体を横向きにして降り続けていたので、
途中から腰の右側が痛くてツラかった。。。

一気に降る!スキーの人が上がってきたぞ!
だいぶ降りてきた。

傾斜が落ち着いたところでザイルを解いた。
ここまでノンストップ、暑さと緊張で
ものすごく喉が渇き、水をがぶ飲みした。
所々に堆積したデブリを乗り越えて進むと、
やがて雪解け水が大きな流れを作る沢に出た。
間も無く雪がなくなり藪漕ぎとなった。

長かった下りもやっと落ち着いた。
雪解け水を集めて流れる沢

この藪漕ぎがまた長かった。。。
重くて大きなザックを担いでの藪漕ぎは
マジで勘弁してほしかった笑
おまけに、山の涼しさも消えて暑い💦
2時間近い格闘の末、ようやく林道に出た。

藪漕ぎの最中に見つけた花。なんだろう。
片貝南又発電所。久々に見る建造物!

林道入り口の駐車場に到着して下山完了。
いや〜長い下山だった!!
正直、最後の藪漕ぎが今回の合宿で
一番ツラかったかもしれない笑
師匠の車を回収してきて、その日は
車の近くにテントを張った。最後の夜も
無事の下山を祝ってみんなで盛り上がった。

🥾まとめ

以前から憧れていた毛勝三山の縦走。
今回、最高の天気とメンバーに恵まれて、
無事に三山縦走できたことにまずは感謝!
大きなトラブルもなく、終始楽しく登れた。
一昨年のGWの栂海新道でも感じたけど、
やはり、残雪期の日本海側の山は素晴らしい。
大きく崩れた雪庇や巨大な雪の裂け目、
雪解けをいまや遅しと待ち望むハイマツ等々…
まだまだ多くの雪が残る山にも、着実に
春が近づいていることを感じさせる光景は
見ていてとても心地よい感動的な景色だ。
今年もそんな素敵な場所に行けたことは、
かけがえのない素晴らしい思い出になった。
毛勝三山、本当に最高!!!
今回もおつかれ山でした🏔️🏔️🏔️

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