えげつないアップダウンの先にある名峰
2024年2月17日、日光の女峰山へ🏔️
前から気になっていながらも、なんとなく
後回しになってしまっていた山。
ロングコースゆえに、雪の状態によっては
撤退も視野に入れつつ、一人挑んできた。
🥾映えスポットな登山口
登山口の霧降高原に着いたのは深夜1時過ぎ。
そして、早朝5時ごろに車内で目を覚ますと、
何やら外が騒がしい。車から出てみると、
なんとすでに駐車場は満車になっていた!
後で分かったことだけれど、霧降高原の
キスゲ平園地はSNSで映えスポットとして
人気になっているらしい。若いカップルや
陽キャのパリピがキスゲ平へ続く1445段の
階段を必死になって次々と登っていく。
6時ごろに出発して、長い階段を登り始めた。
冬靴でこうした階段を登るのは結構しんどい…
階段の所々では、すでにバテて立ち止まる人が
たくさんいた。確かに、この階段は普段から
運動や登山なんてしない人たちとっては、
苦行でしかないのだろう。そんな階段を
重い冬靴を履き、ザックを背負ってスイスイと
登る自分って一体(笑)もう今更だけど、
自分がどんどん世間一般の感覚から
ズレていくのを感じて怖くなってくる💦
そんなことを考えながら階段を登り切ると、
確かにこれは人気になるはずだという絶景が
眼下に広がっていた。ただ、僕みたいな山屋は
ここからがスタートなのだ!!
🥾激しいアップダウンの連続
朝日を背に受けながら最初のピークである
赤薙山を目指す。笹原の緩やかな斜面を
抜けると、樹林帯の急登に差しかかった。
今日はこの後、何度も何度も嫌になるくらい
こうした急登と対峙することになる。
赤薙山の広い山頂で長めの休憩をとった。
次の休憩は赤薙奥社跡になるだろうけれど、
地形図を見るとまたもや急登の予感。。。
混み合う等高線が恐ろしい(笑)
たどり着いた赤薙奥社跡も広々していて、
快適なテント泊ができそうな場所だった。
師匠との登山(特に雪山)では、いろんな
場所にテントを張るので、最近は、手頃な
幕営地を見つけるのが上手くなった気がする。
一旦下ってコルに出ると再び登りが始まる。
今日はこれの繰り返し😅体力勝負の女峰山!
一里ヶ曽根に着くと、今日イチの絶景が!!
真っ青な空の下、目指す山頂が輝いている。
遥か遠くの富士山まで見えたのは驚いた!
🥾厳冬期を感じる雪質に歓喜
一里ヶ曽根を過ぎると雪質が変わってきた。
この時期らしいサラサラとして柔らかい雪❄️
さっきまでは、ザラザラとした残雪期のような
雪だったからちょっと悲しかったけど。。
ようやく厳冬期を感じられて嬉しくなった。
山頂までは樹林帯を出たり入ったりしながら
進んでいく。振り返ると、自分の歩いてきた
長い道のりが見えて嬉しかった。
森林限界近くには、小規模な雪庇が出ていた。
踏まないように注意して進みつつ、
冬らしい景色にここでも喜びを感じられた。
🥾念願の頂
長かった道のりもあとわずか!
山頂へのビクトリーロードをゆく。
すでに四方を絶景に囲まれているけれど、
山頂に立ってからゆっくり見ることにして、
一歩一歩、確実に山頂へ近づいていった。
出発から4時間半!ついに女峰山に登頂🏔️
長かった〜💦そして、楽しかった〜✨
間近に聳える男体山や日光白根山、
真っ白な東北の山々、そして富士山まで。
文句なしの絶景が目の前に広がっていて、
ここまでの長い道のりが報われた😎
🥾下山へ
山頂を存分に満喫して下山にかかる。
ひたすら来た道を戻るだけ。やはり、
登り返しが多くてうんざりする。
一里ヶ曽根あたりまで来るとガスってきて、
山頂は完全に隠されてしまった。
本当に良い時間に山頂を満喫できた…
自分の運の良さに感謝をしながら、
黙々と山を降りていった。
🥾まとめ
今回の登山で女峰山のことが大好きになった。
連続するアップダウンには泣かされたけど、
その分、登山の充実度合いはかなり高い。
晴れた時に見られる絶景も魅力だし、
山頂直下の急登や雪庇、途中の痩せ尾根など…
多彩な環境変化がとても面白かった。
今回は冬の女峰山を堪能できたので、
次は季節を変えて登ってみようと思う。
今回もおつかれ山でした🏔️