【うつ状態の人へ】まず休みましょう part2
こんにちは!shumpei(野原俊平)です。
前回と今回の投稿で、私がうつ状態になるまでの経緯と、うつ状態になったときの状態、そしてどう過ごして状態が回復したか、についてお伝えしています。
自分自身が何をしたいのかよくわからない高校生時代。
できそうな分野を選択して、レールに乗っかり、資格をとって、働き始めました。
しかし仕事との適性が合わず、体調を崩した結果、うつ状態と言われました。
自分はダメだ、社会不適合者だ…
一度は人生を諦めかけましたが、まずはゆっくり休もうと思い、好きなことだけをやりまくりました。
すると自分が満たされてきて、余裕が出てきたため、自己理解が深まりました。
「本当にやりたいこと」がはっきりして、試行錯誤を繰り返す楽しい毎日を過ごせています!
この投稿は、何らかの原因でうつ状態に至り、途方に暮れている人に読んでいただき、生きるヒントが見つかるきっかけになれば嬉しいです。
一度の投稿ですべてをお伝えすると、長くなってしまいます。
このため2回の投稿で分けてみることにします。
前半の投稿では、高校生から社会人1年目に至るまでの経緯をご紹介しました。
後半の投稿では、社会人2年目から現在に至るまでの経緯をお伝えしていきます!
■ 社会人2年目(25歳)4月
● 本当に小児科医になるキャリアでよいのか?
仕事に対してやる気を保てない状況が続きましたが、何とか医師1年目を終えることができました。
医師2年目になり、いよいよ3年目以降の進路を決定しなくてはなりません。
もともと考えていた小児科医になるのか、どうするか。
小児科医の働き方について調べてみると、時間外労働や休日出勤が多く、これも大変だなあと感じていました。
やっぱり自分には無理かなあ…
精神科医とか産業医もできそうだけれど、イマイチしっくりこないかも…
● 嫌な感情を避けるべく、「無の感情」になっていた
一方で、医師2年目になったので、業務の責任や難しさが大きくなり、また4月は新米医師を教えたりしたので、これも負担になりました。
朝起きるのもしんどくなってきて、仕事がある日が嫌やなあ…休みの日が来ないかなあ…と、ずっと考えていました。
また、ストレスを強く受けていたので、なるべく感情を抱かないようにしようと、「無の感情」で過ごしていました。
今思うとこれは「心の死」ですが、当時はそのようなことに気づきませんでした。
一方で、医師は本当にやりたい仕事ではないことに、薄々気づいていた自分もいました。
このため、「自己理解プログラム」を受け始めて、自分探しの旅に出ようと考えました。
■ 社会人2年目(25歳)5月~6月
● うつ状態と診断され、休職
何とか自分を仕事に合わせようと、我慢に我慢を重ねましたが、ついに我慢できなくなりました。
趣味である料理も楽しめず、夜はよく眠れず、部屋はちらかっている…
これぞ、「うつ状態」の症状の一例です。
もうダメや!と思って、GW期間中に愛知県内のメンタルクリニックを受診しました。
「うつ状態」と診断してもらい、休職が必要である旨が記載された診断書を作成してもらいました。
GW明けた後、診断書を上司に差し出し、病気休暇の期間に入ります。
今まで忙しく勤務していたのが突然、ゆっくり休め!というモードに入りました。
「自己理解プログラム」も、一時中断となりました。
体力を極限にまですり減らしていた私は、休職が始まってから1週間ほどはずっと家で寝込んでいました。
何もできない。。。
とにかく、休みました。
そして、気持ちを落ち着かせる薬や、夜よく眠れるようにする薬など、複数種類の薬を飲みました。
● 休んだことで徐々に元気が出てきて、ありのままの自分の姿が見えてきた
5月後半に入ってから、徐々に元気がでてきました。
休職している間は、犯罪を犯さない限り、何をしても許される時期だ!
そう思って、好きなことを思いっきり楽しんでみることにしました。
1人旅に複数回出かけたり、美味しい料理を食べに行ったり、カフェでのんびり過ごしてみたり、友達や親族と話をしてみたり…
すると、徐々に元気が出てきました。
そして、この時期に、私は「キャリアコンサルタント」という職業を初めて知ることになります。
休職当時は気づきませんでしたが、おそらくこの期間中に長年染み付いた固定観念が取り払われ、本来のありのままの自分の姿に触れることができるようになったのだと思います。
率直な思いに触れた結果、「キャリアコンサルタント」になりたい、と思たのでしょう。
しかしこの時点では自己理解は深まっていなかったので、「キャリアコンサルタント」として何がしたいのか、そこまでは考えはまとまっていませんでした。
一方で、「絶対に小児科医にはならない」と、この時点でそう考えていました。
多くの若手小児科医のように、残業や休日出勤が多い働き方は、私に絶対に合わないと考えたからです。
2か月の休職を経て、ようやく復職することができました。
■ 社会人2年目(25歳)7月~9月
● 自己理解を深める日々
7月に入り、ようやく復職の許可が出ました。
いきなり100%の業務をやらせると負荷につながる可能性が高かったので、当面の間、夜勤や休日出勤は免除していただきました。
そして、私にとって「本当に大切なこと」である「自己理解プログラム」も再開しました。
絶対に小児科医にならないと決意していたので、自分は何で食べていくのか、このプログラムを通じて知りたいし、知らないといけないと思いました。
そのため、毎日1-3時間、ワークや動画視聴等を通じて、自己理解を毎日深め続けました。
● 「本当にやりたいこと」の仮説が明らかになってきた
8月に入り、徐々に「本当にやりたいこと」の仮説が明らかになってきました。
そのうちの1つが「若い人のキャリア支援」だろうと。
この仮説を検証するために、日本産業精神保健学会の第30回大会に参加しました。
この学会は産業精神保健について幅広いテーマを取り扱う学会で、精神科医や産業医だけでなく、現役のキャリアカウンセラーや公認心理師も参加していました。
「キャリア」のほかにも、「メンタルヘルス」「労働者の健康管理」といった分野にも興味があるのかもしれないと思い、仮説を検証する機会としてふさわしいと考え、参加しました。
様々なジャンルの講義を聞き、その結果最も興味を抱いた話題は、「キャリア」でした。
働き方について考えることがこれほど楽しいのか、と感動しました。
また私はこのような「働き方」や「キャリア」について興味があると、講師の先生に話してみたところ、日本キャリアカウンセリング学会を紹介していただきました。
そしてちょうど11月に全体大会があるから、来てみないか、とお誘いをいただきました。
この学会の結果を踏まえて、私が興味のある分野は「メンタルヘルス」でもなく「労働者の健康管理」でもなく、「キャリア」であると。
この学会に参加したことによって、明らかになりました。
● 医師として一生働き続ける選択肢は消えた。
よって、精神科医や産業医になる選択肢は消えて、キャリア支援の仕事に就く選択肢が残りました。
学会参加等を通じて、「本当にやりたいこと」は「若い人の個性を一緒に探し、個性が発揮され、理想のキャリアを歩み、唯一無二の価値で社会が満たされる状態とすること。」との仮説を立てました。
そして、9月に「自己理解プログラム」は修了しました。
■ 社会人2年目(26歳)10月~3月
● 「本当にやりたいこと」の検証の連続
「自己理解プログラム」は修了したものの、「本当にやりたいこと」への検証を行う余地があると考えていました。
一方で、研修医は2年契約であり、契約期間があと半年間残っていたため、この半年間を活用して「本当にやりたいこと」の検証を深めようと考えました。
行ってみた検証の一部を下に示します。
検証の結果、キャリアやコーチングに対して熱意はあり、キャリア支援やコーチングを行うにあたって必要な適性はありそうで、キャリアに関する知識を徐々に習得できていると感じました。
また、私の「本当にやりたいこと」に対して反発する人もいましたが、共感してくれる人もたくさんいて、この方向性でよさそうだと考えました。
一方で、この期間中も、小児科医になりたいという気持ちは湧き出てきませんでした。
● 「キャリア支援」の道に進路を切り替えることを決めた
以上のことから、私は専門医に進むキャリアを捨てて、「若い人のキャリア支援」のプロフェッショナルとして仕事をしていくキャリアを選ぶこととしました。
■ 社会人3年目(27歳)4月~現在
● 「本当にやりたいこと」の実現に向かって試行錯誤を繰り返す日々
研修医としての契約期間が終了したタイミングで、私は以下のことを始めました。
「本当にやりたいこと」の実現に必要なスキルと、「キャリア」についての知識が不十分だと感じ、上記2つのコースを受講し始めました。
またアウトプットが最も重要なので、アウトプットもさらに続けていきます。
● 「コーチング」の技術を体得し、活かしたい!
一方で私は「コーチング」にも強い興味があります。
目標設定し、それが達成されて、自分らしい人生を歩めるような人を増やしたい。
適性的にも、「コーチング」を行うことは自分に合っていそうです。
よって、今年のGWに、Gallupストレングスコーチング講習会を受講します。
これまでコーチングは何度も受けてその魅力を体感し、自分もその価値を提供したいと考えています。
ちょっと緊張するけれども、できるようになったらワクワクする!
今回はこのあたりにして、次回以降の投稿で私が学習したことをnoteに整理し、皆さんのお役に立てれば幸いです!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!