こちらオンライン中(4月10日〜4月16日の日記)
■4月10日
友達の家にお呼ばれしたので長い電車に乗って向かう。乗り換えを間違えたり、手土産の大福の列が長かったりして疲労困憊で到着。友達の子どもがかなり大きくなっていて、言葉もしゃべるし動くしで愛おしさが増し増し。
適当にだらだらご飯を食べ、たまに子供と遊び、近況をしゃべり、話したいことを話し、互いの違いを許容しあえている空間が心地よかった。私の認知の歪みによって、一時期友達にみな嫌われているとひどく思い込んでいた時期があったが、そんなことはなくて、「ひさこはひさこだよね」みたいな適当な感じで受け入れられていることに、もっと寄り掛かってもいいのではないかと思った。
帰宅して、昨日親が大量に置いていった手巻き寿司を食べた。今春唯一楽しみにしてるドラマ「だが、情熱はある。」を見て、パートナーとともにかなり影響された状態。
■4月11日
勉強も仕事もかなり進んだ日。夜、パートナーと久しぶりに熱く仕事の話をする。
■4月12日
知り合いから流産したという連絡があり、朝から打ちひしがれる。どんな悲しみの中にいるのだろう、と考えると涙が止まらなくなり午前中はそのことで頭がいっぱい。命があるのは当たり前ではない。午後はなんとかメールや勉強などを片付け通院をこなし、今日はもう考えるのをやめようと決める。
いい天気だが黄砂がすごい一日だった。夜、パートナーが飲みたそうだったので、一駅先の行ったことのなかった魚系の居酒屋に行った。今年のテーマは行ったことのない場所に行くこと。店は大当たりで、私は緑茶ハイばかり飲んだ。酔っ払った帰り道、坂本龍一の楽曲のメロディを口ずさみながらごきげんで帰った。まだ追悼をしている。
■4月13日
ぎょっとするメールが来て、動揺する。ぎょっとすると書いておいて、ただクライアントから「追加の写真がほしい相談」だったのだが、イレギュラーなことをすべてぎょっと感じてしまう。冷や汗をいっぱいかき、パートナーにすぐ話したら、「相手から●●という相談があった。それに対して▲▲はどうかと答えた。その後必要であれば■■という対応をする」とただの事実に置き換えてくれた。相談事、お願い事などとはできれば無縁でいたいけれど、仕事をする上ではそうはいかない。最近はだんだん事実をただの事実だと捉えられるようになってきた気がする。前よりはまし。仕事の評価と自分自身の評価は切り離して考えたい。
■4月14日
知り合いの流産報告メールにやっとの思いで返信をする。こういうときどうやって返事をすればいいのか死ぬほど悩む。今回はChatGPIにも相談しながら文面をつくってみた。どうか安らかでありますように。
最近、年下のクライアントと仕事をすることが増えてきた。私も社会人10年目だから当たり前だが、その若くやる気に満ち溢れた芽をつぶさないようにしてきたいと切に願う。
私は出版社にいた若い頃、すごくいじわるな年配の女性ライターにあまりいい扱いをしてもらえず、むしろいじめられ、結局それは会社を辞める一因になったから。絶対に私はやさしい外部のスタッフでいてやる、と誓う。
■4月15日
金曜日の夜に来た仕事の案件などをどう割り切って土日に休めばいいか。パートナーに訪ねたところ、「ゲームのスイッチを切ったということにする」。平日は仕事のゲームがオンラインになっている状態で、土日はそのスイッチを切って、本来のこちら側の世界に戻ってくる。なるほど、そうすれば休みを満喫できる。
雨だったが、かっぱ橋道具街へ行く。れんげや焼き魚を乗せる長い皿がほしかったのだが、なんだかピンとくるものがなくそのまま浅草方面へ歩く。4月だというのに雨のせいで気温がめっきり下がり、上着を着てこなかったことを後悔する。浅草の水口食堂という大衆定食屋で一杯やり、翁そばで有名だと聞くカレーそばを食べる。人様より胃袋が小さいことを忘れもりもりとがっついてしまった結果、また気持ち悪くなる。いわゆる大食いユーチューバーが好きなのは、自分がいけない領域に達し、優雅に食べ続けているからだ。2kgも3kgも好きなものを胃袋に運べるというのを、一度やってみたいものである。
■4月16日
よく眠れた。予報だと雨だったのに、空が青い。と思ったのもつかの間今日の天気は大変荒れた。ちょっと晴れてきたと思ったら急に大粒の雨。ところによっては雹が降ったという。天気に左右されながら、今日も街へ繰り出す。
狙っていたミートボール料理屋に行くも予約でいっぱいだと言われ断念。そのまま随園別館という中華料理店へ流れ込む。創業50年以上だという老舗は、なんと水餃子発祥の店らしい。ゆでダコのように顔を真っ赤にした飲んだくれのおじさんたちもいれば、金髪の若者たちもいて客層が広く、素朴な30代の私達も入りやすかった。北京ダックを包む薄い皮で、卵が乗った五目炒めをつつみ甜麺醤ベースの甘いたれをかけて食べるクレープ包み(料理名は忘れた)が本当に美味だった。
天気が不安定だったのでいろいろな予定を変更し、中野ブロードウェイに寄り、ポケモンカードを何枚か買う。家に帰ってポトフを大量につくり、無農薬のカリフローレという野菜をオーブンで焼く。カリフローレはカリフラワーの仲間のようだ。ポトフに入れたウインナーがびっくりするほどおいしく、「やっぱり加工肉はおいしいね」と言ったら「加工肉じゃない。シャウエッセンがおいしいんだ」と返された。普段加工肉をあまり買わないようにしているがなるほどと思い、やや高いが今後はシャウエッセンを推していこうと思った。ちなみに今日食べたシャウエッセンはチーズ入り。