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MECE【GDで役立つシリーズ】

※当記事は約4分で読めます【約1,700文字】

1. MECEとは

ロジカルシンキングの概念として、ミーシーと呼ばれる「MECE」があります。

MECEとは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の頭文字を取って略した言葉です。

それぞれ、

・Mutually:互いに
・Exclusive:重複せず
・Collectively:全体に
・Exhaustive:漏れなく

という単語で、直訳すると「互いに重複せず、全体として漏れがない」という意味になります。

「漏れなく、ダブりなく」という意訳でビジネスシーンでよく使われています。

ロジックツリーを作るなど物事の因果関係を整理する際に、ロジカルシンキングの考え方の元となっている概念です。

実際に使う場面としては、

①    「重複している内容が含まれていないか」
②    「全体的に漏れが無いか」

という観点でチェックする際に利用します。

2. MECEを実際に使う際のアプローチ法(ちゃんとした定義上の説明)

基本的には、「構造化」による論理的整理の際に、区分する単位(分け方)の指針となるのがMECEになります。その際、大きく2つのアプローチ方法が存在します。

(1)トップダウン型

最終目標(結果)から落とし込んで(深堀して)いく整理の方法をトップダウン型と言います。

このとき、全体の枠組みが予め決まっていることが大前提となり、それを構成する要素を当てはめていくような演繹(えんえき)的な思考プロセスとなります。

これは、全体像を常に俯瞰して、最終目標を意識して構成要素を整理することができるため、大きく軸がぶれるといったことがないのがメリットとなります。

ビジネスの現場においては、下記のような場面で最適な手法です。

 ・顕在化している課題に対する原因の追究
・予算目標に対する達成プラン(事業戦略等)の策定

(2)ボトムアップ型

ボトムアップ型は、全体像や分類方法がわからず、一つ一つの要素単位において先にイメージしやすい時に、要素と要素の関連性などを整理し、グルーピングしていくことで、上位構造を形成していくような帰納的な思考プロセスとなります。

こちらは、要素の集約によって、未知の可能性を可視化していくような際に役立ちます。

実際の現場としては、下記のような場面が想定されます。

・発散(ブレインストーミング)させたアイデアを収束し、内容をまとめる
・個性を生かしたプロジェクトのテーマを考える
 ⇒例えば、社内の余興(学生だと学園祭の内容等)を考える際、一人一人の得意なことを挙げて、そこから組み立てられるテーマを検討するなども当てはまります。

3. MECEを実際に使う際のアプローチ法(わかりやすく、かみ砕いた説明)

ここまで、少し難しめの話になってしまいましたので、厳密には少し簡略化しすぎですが、イメージがわきやすいように、日常に落とし込んで解釈します。

(1)トップダウン型

今日はカレーが食べたい⇒カレーに必要な材料は何だろうか
⇒この思考プロセスがトップダウン型です。

カレーに必要な素材を並べてちゃんと料理が出来るように、スーパーで買うリストを(漏れなく)整理し、さらにはじゃがいものメークインと男爵のように重複したものがリストに入っているような事が無いようにする(ダブりなく)。
このように整理する際に「漏れなくダブりなく」するのがMECEの概念です。

(2)ボトムアップ型

冷蔵庫に今この食材がある⇒あるもので何ができるだろうか⇒カレーが出来る
⇒この思考プロセスがボトムアップ型です。

いわゆる要素(食材)という単位が先にあり、そこから出来上がる形を考える方法となります。この際も、実際に食材が漏れてないか、ダブっているものは無いかなどといったMECEの概念が必要になってくるケースはあります。

4. まとめ

このように、ある物事を「構造化」し、整理する際にMECEの概念が役立つことが多いため、就活生は選考におけるグループディスカッションなどで活用できたりします。
また、この概念を覚えておくことでより精度の高いアウトプットにも繋がるため、是非使いこなせるようになりましょう!

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