ナツの不登校日記vol.4「久しぶりの登校」
今日は学校に行けた
ナツが学校を休みはじめて、昨日で9日。
今朝とうとうナツは「行けそう」と自分から学校に行った。
学校までは夫が車で送ってくれた。
夫から、車を出て、駆けて行くナツの後ろ姿をみた直後であろう、
すごく嬉しそうなLINEが来る。
きっと涙ぐんでいる。もちろんわたしもだ。
担任の先生からも、朝礼前に電話があって、
「ナツさんの姿を見かけたので!!」と、
嬉しそうだった。
ありがたい。
「行きたくない」から「行きたいけど行けない」へ
不登校って、原因がはっきりわかっていることもあれば、
本人すらよくわからないことがある。
ナツが学校行きたくない、お腹痛い、と言い出した時、
同年代とのコミュニケーションがしんどいのが理由の一つかなって
直感的に考えた。
一方で、毎日のように遊びにきてくれる友だちがいたから、
それなりに学校生活を楽しんでいるのだと思っていたので、
不登校になったことは、ちょっと意外な出来事だった。
ナツが学校を休んでいる間、
その友だちが、学校帰りに連絡帳を届けに来てくれていた。
この日は、すごーく楽しそうに、
いつもどおりSwitchして遊んでたんだけど。
ナツから「学校に行きたい」なんて発言が出たのは、
実は小学校入学してから初めてなのだ。
わたしは何よりそれにびっくりしていた。
不登校になってはじめて学校に行きたくなるなんて。
でも、学校に行きたい気持ちと裏腹に、
ナツの身体は言うことを聞かなかったようだ。
朝は身体が動かないというし、
お腹や色んな所がしょっちゅう痛くなる。
食事を取ると吐き気が来る。
ナツが休み始めた時、ナツは
「学校に行きたくない」
と言っていた。
でもこの2日くらいは
「行きたいけど行けない」
に変わっていた。
昨日は、パパと学校に行くと言って起きたんだけど、
朝食後お腹が痛くなって、「やっぱり明日行く」。
そして今朝。いつもはほうっておくんだけど、
ナツの行きたい気持ちの背中を押してみようと、
7時に起こした。
そして驚くほど元気に学校に行ったのだった。
ここに至るのに、お友だちからのアプローチの他に、
夫とナツの関係性の変化があったと考えているんだけど、
とても長くなりそうなので、また別の機会に書こうと思う。
もしかすると、不登校の理由は、
父子関係にも隠れていたのかもしれない。
母はただ一緒に遊んでいた
ナツが休んでいる間のわたしはというと。
朝は起こしに行かないし、お風呂入りたくない、とか、
おなかすいてない、とか、
普段だったら口うるさく返しそうなナツの発言を、
「ふーん、じゃあそうすれば」という感じでほったらかしていた。
時々、「昨日の宿題だけでもやっとけば?」
「お風呂はいいけど歯磨きだけはお願い」
「そろそろおなかすいてない?」
って言う程度だ。
あとは、洗濯物を取り込んでもらったり、
お風呂掃除をしてもらったり、
ちょっぴりのお手伝いだけしてもらっていた。
その他は基本的に、自分の仕事の合間に、
ナツがしていることを隣で見ていた。
YOUTUBEで「アンダーテール」の動画を見たり。
ゲーム実況みて「すげー!」とか言って笑ったり。
一緒にスマブラしたり。
ホントは休んでる間の勉強が気になってたし、
宿題やったらって言っても5分で終わらすから、
ちゃんと終わってるんかと思ったし、
ゲームと動画ばっかり見てるのが心配ではあった。
わたし自身のしたいこともできなくて焦りもあった。
でも腹をくくってほったらかし、一緒に遊んだ。
ナツが楽しんでること、笑ったり面白がったりしてること、
それを共有することだけ考えていた。
一緒に遊んでいる間、ナツは、何度もわたしを呼んで、
自分の見ているものを見て欲しがって、一緒にゲラゲラ笑うと、
心底嬉しそうな表情をした。
ナツは、ツキとカナが生まれてから、
わたしに甘えるのを相当我慢していたはずだから。
こんなときくらい、一緒に遊んで甘えさせてやろうって、
親の独り善がりかもしれないけど、
でもナツが嬉しそうな姿を見ると、わたしも嬉しかったんだ。
これからのこと
わたしは学校に行ってくれたこと自体ではなく、
ナツが「行きたいけど行けない」、だったのが、
「行ける」になったのが本当に嬉しい。
今回学校にナツが行けなくなったのは、
家庭のあり方を考えるチャンスだと、
考えはじめている。
わたしの問題、夫の問題、家族の問題、
いろいろあるのだけれども、今回たくさん泣いて、
話し合った色々を、忘れないように、
これからも書き留めておこうと思う。
来週また月曜日にナツが学校に行けなくても、
わたしはもう落胆しないはずだ。
ナツや家族のいいところを見直すことができるのだから。
3月から少し環境は変わるのだけど、
前向きにやっていけたらいいな。
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