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2024年10月8日のマーケットを読み解く

10月8日の日経平均株価の終値は、38,937.54円で395円安で終わりました。
前日に触れた通り、40,000円台に乗るかどうか注目していましたが、アメリカの株価安を受けて日経平均株価も下がりました。

為替に関しては、15時の段階で円高に向かい148円を割って147円台となっています。

前日予想をしてみましたが、やはり様々な要因によって株価や為替が変動することを改めて感じ、的確に予想するのは難しいことを実感しました。

今後、海外情勢や政治などもさらに学びを深め、予想の的中率を向上させていきたいと思います。

それでは10月8日の業種別ランキングを見ながら、マーケットを読み解いてみたいと思います。

1位:精密機器
東証プライムで騰落率プラスだったのは、テルモ、ニコン、HOYA、松風(しょうふう)の4社のみでした。
この4社の共通点といえば、テルモと松風は医療系、ニコンとHOYAはレンズ系と言えると思います。

医療系のオリンパスやレンズ系のタムロンが株価を下げているので、精密機器業種全体が株価を上げたというより一部の個別株にそれぞれ買いが入ったという印象です。

株価を上げた4社の前日比と騰落率は以下の通りです。

・テルモは前日比+57、騰落率+2.00%
・松風は前日比+7、騰落率+0.30%
・ニコンは前日比+25.5、騰落率+1.53% 
・HOYAは前日比+175、騰落率+0.85%

・テルモは、元々株価が上昇傾向であることと中国にも生産を拡大しているということで、中国が経済刺激策を打ち出している点で株価が上がったのではないかと思います。
・松風は、現在株価の変動があまりなく安定している状態で、昨日下げた株価を少し戻したという印象です。
・ニコンは、昨日大きく株価が伸長しましたが、さらに上昇するという買いと利益確定で売りが拮抗した感じがします。
・HOYAは、テルモ同様に株価が元々着実に上昇していることからその延長で買いが入ったという印象です。

2位:電気・ガス業
株価を上げたのは電力会社が中心でした。
その中で株価を上げたのは、中部電力、関西電力、中国電力、東北電力、四国電力、九州電力でした。(※東証プライムのみ言及)
電力会社中心だった理由として、石破首相の所信表明演説でエネルギーについて、安全を大前提とした原子力発電の利活用に触れていた点と、政府が10月分使用で打ち切り予定だった電気代の補助金の延長を示唆したことが好感されたのではないかと思います。

3位:鉱業
INPEX1社のみ株価を上げています。(※東証プライムのみ言及)
中東情勢の不安から原油価格が1バレル70ドル以上となっていることから関連株であるINPEXに買いが入ったようです。
さらにここ連日続伸だったことも影響している印象です。

4位:石油・石炭製品
業種としては前日比、騰落率ともにマイナスでした。
株価を上げたのは、出光興産とコスモスエネルギーホールディングスの2社のみでした。(※東証プライムのみ言及)
2社の株価上昇は、3位の鉱業でも触れた中東情勢不安から原油価格上昇の影響から買いが入ったようです。
株価も元々ともに上昇傾向でした。

5位:陸運業
業種としては石油・石炭製品と同様、前日比、騰落率ともにマイナスでした。
目を引いたのがセンコーグループホールディングスです。
8月頃から10月に入っても株価が上昇を続けています。
マーケットから事業内容や業績が高評価を受けている印象です。

「2024年問題」と言われる物流業界の人手不足や労働環境問題があるにもかかわらず、株価が好調というのは企業の問題解決能力が高く、それが業績に反映されている証拠ではないでしょうか。

明日10月9日の日経平均株価の予想は、アメリカのフロリダ州に上陸する恐れがあるハリケーン「ミルトン」によって100万人以上に避難命令が出され、甚大な被害が発生する恐れがある点と、中東情勢が悪化の一途をたどっている点を踏まえてアメリカの株価が下落し、それを受けて39,000円超えは難しく38,000円半ば~後半を推移するのではないかと思います。

為替に関しては、147円半ば前後を推移し、株価下落の要因にもつながると感じています。

※最後に、どなたも参考にしないと思いますが、念のために申し上げますと、上記の予想は参考になさらないでください。




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