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クセ
おはようございます。
先日の浅田真央ちゃんのアイスショーの記事が、他の雑談noteとは比べものにならないくらい読んでいただいたようで、1週間経った今でもじわじわと伸びています。
浅田真央ちゃんパワーの凄まじさを感じております。
ですがさっそく今日は、よもやま話に戻らせていただきます。
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先日見たロイヤルバレエの公演を観た感想とも関連するのですが、最近感じたことについて少し。
クラシックバレエにおいては、やはり型が重要視されます。決まったメソッドがあり、決められたポジションや通り道があって、美しいとされるラインが決まっています。
日々のクラスレッスンにはウォームアップのほかにも、そういった基本のキに立ち返って反復練習を行うという基礎トレーニングの意味合いも含まれています。
クラスでもリハーサルでも、そこで変なクセがついている人は当然直されます。自分で気づけているものは鏡を見て直すよう努力しますし、客観視できない部分は先生の指摘を受けて意識して、理想といわれる形を目指してみんな努力するわけですね。
でも、最近いろいろ見て思ったのが、クセって一概に悪いこととは言えないなぁということ。
もちろん美しく、端正に、教科書のように踊れる人って素晴らしいです。そう踊らなければならない場面は必ずありますし、誰にでもできることではありません。
ただ、
お客さんの印象に残るかどうか
はちょっと別です。
全員ハイレベルなダンサーであることが前提の話ですが、似たり寄ったりの実力の人が一緒に踊っていたとき、印象に残るのはやっぱり踊り方に少しクセのある人でした。
それが良いのか悪いのかは、正直好みの問題でもあるので何とも言えません。
ただ、全員上手かったはずなのに、ただ美しかっただけの人があまり印象に残っていないのも事実でした。あくまで僕個人の感想ですが。
もちろん、ただ実力の劣る下手っぴの悪目立ちは論外ですが、そうじゃなくて強烈な個性であるならば、クセは悪いことではないのかなと、そう思いました。
けっこう前にも記事にしたオリジナリティの話にも通ずるのかな?
毎度のことながら結論を出す気はございませんが、理想を追求しながら個性も出して、クセを取り除きながら良いクセを育てる(?)というのは難しいなぁというお話でした。
そもそも万人受けするダンサーというのも、まずあり得ないですしね。お客さんを大切にしながらも大衆に迎合しないポリシーを持つというのも矛盾してるようでしてないようで。
そしてこれ、ダンサーとしてだけじゃなくて指導側としても難しい問題かなと。
つま先伸びてないとか当たり前のことはともかく、踊り方とかアクセントとか、明らかな間違いとは言えない表現の方向性などは、矯正するか委ねるか……この子の個性がひとつ消えてしまわないか……ちょっと悩ましいのかなと思いました。
スクール生や準団員のダンサーのリハを見ていても、どこまで言うべきなのかを最近模索しています。
そうやって言える範囲を増やすために、センスや価値観を磨く、つまり自分のスキルや観察眼を鍛えることが大切なのかなーと。いっぱい良いものを見たり、たくさん自分の身体で研究したり。やることは尽きませんね…。
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ちょっといろいろまた脱線しそうなのでこの辺でやめておきます。笑
ともあれ僕は明日からも基礎練に励みます!
ではでは。