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USJに負けることのない私たちの世界観を伝えよう

夏休みもいよいよ終わりですね。前半戦は子供とUSJに行ってきました。USJといえば私がマーケティングのプロとして尊敬している森岡毅さんが再生を手掛けたテーマパークです。再生ストーリーやコンセプトについては書籍や記事で読んだことがあったので、実際のパークを訪れるのは子供とは少し違った視点で楽しみでした。今日はUSJの世界観に入り込んで感じたことを話したいと思います。


*この記事は、AJグループ各社(アーキ・ジャパン、アクト・ジャパン、AJホールディングス)社員に向けた社長メッセージです。noteで #オープン社内報 として公開することで、社外の方にも当社の文化社風、大切にしている価値観、経営者の考え方などが少しでも伝われば幸いです。


生まれ変わるUSJ

USJは2001年に開業し年間1100万人を集客しましたが、翌年に700万人台に減少、2004年には事実上の経営破綻に陥りました。その後コストカットなどで危機を乗り越えながら2010年に森岡氏がマーケティング責任者として参画しました。森岡氏は入場料金の値上げや新企画を次々と繰り出して毎年100万人ずつ集客を増加、2014年にはハリーポッターをオープンさせてオープン時を超える1270万人の入場者数を達成しました。

東のディズニーリゾート、西のユニバーサルと比較されますが、森岡氏はUSJがTDRと競合することはなく、TDRを意識した差別化をする必要はないと判断しました。それは、関東から関西に移動するには3万円の交通費がかかることから、今週末にTDRとUSJのどちらに行くかを迷うことはなく同じ商圏で競合することはないからです。また、エンターテイメント全体に占める映画の割合が1割程度しかないのに、ターゲットを映画ファンに絞ってしまったら集客数を伸ばすことができないと考え、ハリウッド映画のテーマパークというこだわりを捨て、ゲームやアニメなどを加えた総合エンターテイメントテーマパークとして生まれ変わらせたのです。

クルーはアトラクションの世界観へと導く先導者

マリオの世界を模したニンテンドーワールドは脱ハリウッドの代表格です。とはいえ、ゲームのキャラクターがいて、それっぽい造作が施されているくらいでは?と思っていたら大違い。マリオカートを少しやったことがある程度の息子も、おもわず「うわ~っ」と声をあげたほど精巧かつ大規模にその世界観が創り上げられ、マリオの帽子を被ったゲストたちが、はてなブロックを突き上げて楽しんでいます。キャラクターに会いに行くというより、キャラクターになってゲームの世界に飛び込んだという感覚をおぼえました。

USJのクルーもTDRのキャスト同様にアトラクションのテーマに即したコスチュームを身に着け、疑問や恥じらいゼロ、笑顔MAXで声をかけてくるのには感心させられます。初めは恥ずかしさから若干距離をおくゲストも、360度広がるアトラクションの世界に足を踏み入れると、クルーの声に導かれるようにいつの間にかその世界に入り込んでしまう、まさに彼らはアトラクションの世界観を体全体で表現している先導者なのです。マリオの帽子をかぶってジャンプしたり、ハリーポッターの衣装を着て魔法の杖を真剣な表情でふったりしてしまうのはまさにその世界に入り込んだ証拠ですよね?


心から湧き上がる言葉を伝えて心を動かそう

テーマパークの世界観は、会社の理念やビジョンに基づいて築き上げられた文化社風と似ていると感じます。会社の理念に共感して集まった社員が、会社の世界観を言葉や行動で体現する。その意義や素晴らしさについて熱量をもって伝えることで、相手の心を動かし、アーキジャパンの世界に一歩踏み出してもらう、それが採用なのだと思います。トークが上手い下手ではなく、心の底から湧き上がる言葉で話ができるかどうかが大切です。

皆さんは、目の前にいる応募者に、建設業の仕事のやりがいや素晴らしさを熱量をもって伝えられていますか?キャリアに悩み不安を抱えている応募者に一緒に伴走していく姿勢を見せられていますか?当社でキャリアを積んで成長し活躍している姿をイメージさせられていますか?アーキジャパンに魅力を感じ一歩踏み出してもらうためには、私たち自身が”ひとづくり”の理念の上にしっかりと立って、心から湧き出す言葉で応募者に伝えなければなりません。その言葉を通じて、私たちが大切にしている世界観に入り込むような感覚をもってもらわなければなりません。私たちはUSJやTDRに負けないだけの世界観をもっています。そして皆さんはそこで働くクルーです。私たちのストーリーをアツい言葉で伝え、ひとりでも多くの仲間を増やしていきましょう。


あとがき

  1. USJにTDRで買ったBB8のポップコーンバケツを持ち込んだ勇気ある息子。いざポップコーンを買うときに、さっと私にパス。ところがクルーは、「おっ、かわいい!東の国から連れてきたんだね」と優しい一言。

  2. USJで楽しんだ後は当社の”歩く食べログ”に聞いた串揚げのお店へ。美味しかったよ、ありがとう!

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