人のためではなく、自分のために
皆さんは熱意をもって仕事ができていますか?
1日の、いや人生のかなりの時間を仕事に費やしているわけですから、充実感に満ちた時間でないと辛いですよね。
それでは、「熱意あふれる」とはどのような状態なのでしょう?それはやっている仕事が、自分にとっての仕事の意味やビジョンと結びついていると感じられる時ではないでしょうか。今日は熱意をもって仕事をするということについて話をしたいと思います。
*この記事は、AJグループ各社(アーキ・ジャパン、アクト・ジャパン、AJホールディングス)社員に向けた社長メッセージです。noteで #オープン社内報 として公開することで、社外の方にも当社の文化社風、大切にしている価値観、経営者の考え方などが少しでも伝われば幸いです。
組織のために働くことがエンゲージメントではない
コンサルティング会社であるギャラップ社が2017年に実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意や参画意識)調査によると、熱意あふれる社員の割合は世界平均で15%、日本ではわずか6%しかいなかったそうです。このところ日本の物価安やひとりあたりのGDP成長率の低さが取り沙汰されていますが、ミクロなレベルでいえば日本のエンゲージメントの低さも少なからず影響しているのではないかと感じます。
組織で仕事をしていると、いつのまにか組織のために働いている感覚に陥りがちです。一見、組織のために働いている人=エンゲージメントが高いように思えますがそれは違います。組織のために働くということは、自分よりも組織の理屈や論理を優先しているということ。それでは熱意をもって取り組むことはできません。以前のnoteで、「しなくちゃ」を「したい」にという話をしましたが、まさにこれは「しなくちゃ」の状態にあります。
「したいコト」「得意なコト」はやっていて気持ちがいいコト
熱意をもって仕事に取り組む状態とは、組織のためではなく、自分のために仕事をしているとき。誰かに決められたり、指図されたりしたことをこなすのではなく、自分自身がやりたいと思うことを、自分の強みを発揮しながら成し遂げ、その結果として他者や社会に貢献できたと感じられたときではありませんか?これは、「したいコト」と「得意なコト」と「社会に求められているコト」が重なり合っている状態であり、自分の存在意義を見出しながら仕事ができていると言えます。
組織に対するエンゲージメントが高いとは自分の存在意義と、組織の存在意義が結びついているということ。言葉を変えれば、会社が目指しているビジョンに共感できるかどうか、そして仲間と一緒にそのビジョンを目指すことに自然と喜びを感じられるかということでもあります。
当社の社員は社会貢献意欲の高いので「社会に求められているコト」は認識できている人が多いと思いますが、「したいコト」「得意なコト」がはっきりしていないという人は少なくないでしょう。以前実施した研修では、ストレングスファインダーを用いて自分の強み、5つの資質を明らかにしましたが、まだ日々の仕事の中でこの強みが発揮できていると実感できていないのかもしれませんね。「したいコト」「得意なコト」はやっていて気持ちがいいものです。小さなことでもいいので、気持ちがいいなと感じられた瞬間にどのような仕事をしていたのか、なぜ気持ちいいと感じられたのかなどを書き留めて言語化していくことで徐々に見えてくるはずです。
改めて、私の存在意義
私も先日改めて自分の過去を振り返り、自分が大切にしている価値観や自分の強み、存在意義を言語化してみました。一番最近気持ちがいいな、幸せだなと感じた瞬間は、社員の成長を感じたときでした。できなかったことに挑戦しようとしている人、自分のなりたい姿をイメージしながら仕事をしている人、たとえそれらがまだ達成できていなくとも、未来を見据えて新しい一歩を踏み出したらそれはすでに成長です。彼らが目を輝かせながら、自己実現を目指して仕事をしている社員を見てとても幸せな気持ちになりました。
私が「したいコト」、私の存在意義は、「ひとりでも多くの社員が充実感や幸せを感じながら自己実現を目指せる会社をつくる」こと、つまり皆さんが熱意をもって仕事に取り組むことができる会社をつくることです。これは人のためにしていることではなく、自分が幸せを感じられることです。だから、いま当社での仕事に熱量をもって取り組むことができています。社員ひとりひとりが自分のために仕事ができている会社がエンゲージメントが高い会社なのだと思います。人のためではなく、自分のために。自分の存在意義と組織の存在意義の結びつきを意識しながら仕事をしていきましょう。
あとがき
西暦3000年の人類の姿はこうなるそうです。進化だか退化だかわからん、、、
西暦3000年の人類の姿はこうなる? ネット「スマホの所為かぁ…」 | マイナビニュース (mynavi.jp)先日ふるさと納税で丹波の栗を取り寄せて栗ご飯を炊きました。収穫してから冷蔵保存をして糖度をあげたというものでとっても甘い。栗は冷やすと甘さが増すんですね。炊きあがって炊飯器を開けたらこれ!テンションあがります。