最近作った短歌
相応の金品などと引き換えにもらった海を埋め立ててゆく
サフランライス、これを言いたいいつもより慰められる「フラ」のあたりで
国王の夜泣きを憂う人たちとダーツで狙うインナーブルを
銀座から新富町に歩みゆく肥えた鼠の尾のだらしなさ
八重洲から丸ノ内まで綿菓子を配って歩きもう尽きたのだ
アフタヌーンティーに沈める角砂糖、恨みつらみはございませんが
木挽町外れに残る一軒家、否、残るではなく家はただ在る
ポン酢へと変化してゆく液体に期待しているしかもなかなか
谷底にあとはゆくだけ富坂の半ばあたりを焦らずにゆく
筆とトマトを合わせて持って東京に白々しくも意味を付すのか
散髪が終わればお前に用はなく23区でたまに会う人
丸ノ内線が地上にあらわれているとき叶う願いはあった
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