はじめまして。笹岡周平(ささおかしゅうへい)と申します。
ずいぶん前にアカウント取得だけしていたnoteを、2022年秋に書き始めることにしました。
「書くこと」をつづけることで新しいつながりが生まれることを期待して、まずは自分のことを知ってもらうために自己紹介をしたいと思います。
プロフィール
笹岡周平
1978年高知生まれ。獅子座 AB型
大学までは親の仕事の都合で主に西日本を点々と。
高知→大分→三重→広島→福岡→鹿児島→大阪→広島→大阪
小学校を4校渡り歩いた経験が、どの場所・状況でもすぐ馴染む体質を育んでくれた。
大阪工業大学 工学部 建築学科卒業。
2001年株式会社インフィクス入社。間宮吉彦氏のもとで飲食店やアパレルショップ、各種専門店、住宅などの設計・監理を担当。
2006年6月同社を退職。26歳でフリーランスとなる。
2007年5月株式会社ワサビ設立 代表取締役に就任
2010年-2014年神戸芸術工科大学非常勤講師
仕事について
肩書きは「空間デザイナー」としています。
あまり耳慣れない肩書きなので、で、いったいどんな仕事をする人なの?とよく質問されます。
自分でもなかなかしっくりくる肩書きがなく、良いものがないか、仕事を続けながら、ピンとくるものに出会ったらすぐにでも変えようと思っています。なので、今のところは、仕事の内容をいくつか記すことで理解していただけたらと思います。
古民家を改装したホテルやレストラン、カフェなどの設計
商業施設内のテナントに入っているカフェやレストランの設計
コワーキングスペースやアーティストのアトリエ、ベンチャー企業のオフィスなど、はたらく環境の設計
国内様々な行政(主に観光課・文化財課)と古民家や空き家の活用方法、建物を利用する場合のまちづくりの企画・計画
アパレル、眼鏡、美容、雑貨、テーラー、など、各種専門店の設計
このような仕事を主としてやっています。
会社としては「つづくをつくる」というテーマを掲げて活動しています。このテーマの詳しい内容や、会社名の由来や、ロゴデザインのコンセプトなどはリンク先のウェブサイトに記載していますので、興味を持っていただけたら是非ご覧ください。
最近の仕事実例5件紹介
・大洲城キャッスルステイ
愛媛県大洲市にある大洲城に宿泊するプログラムのための空間設計のお仕事。お城は改装不可のため、寝床のつくりかたや、食事の方法、照明演出はどうする?といった仮設の設計を担当しました。
また、お風呂などの水回りはもちろん城内に設置できない、また同敷地は史跡に指定されているため地面の掘削ができないので、機能的に必要な建物はコンテナを使った仮設建築物を使用し、この建物の内装設計を担当しています。
・NIPPONIA HOTEL
今となっては日本全国に展開している古民家ホテルブランド。
日本で初めて「分散型ホテル」として開業した(兵庫県篠山市)チャレンジングな取り組み。このホテルの内装設計とインテリアスタイリング(家具コーディネートや小物類の選定、ディスプレイなど)を担当しています。
また全国展開するにあたり、担当設計者が増えるため、弊社で監修を行えるようにマニュアルを作成、各地に監修に赴いています。
※全プロジェクトには関わっておりません。2022年11月時点で約半分のプロジェクトに参画しています。
・船場ビスポーク
女性経営者さんによるテーラーの内装設計。
「サロンのような使い方をすること」
「 お一人で切り盛りすること」
「 顧客に上質な時間を過ごしていただくこと」
このような要望を小さな空間に凝縮するため、様々な要素をシンプルに、少なくするデザインを試みました。
カウンターの形状やカーテン1枚のインテリアなど、デザインの解説はまた機会があれば。
・ONthe UMEDA
大阪梅田にあるコワーキングスペース。ホワイティ梅田やなんばウォークを経営する(株)大阪地下街さんの経営
席と席の間の距離感調査やコロナ禍において増えたオンライン会議へ対応など色々な課題をいただいた経験値の上がったお仕事。
・THE GRAND GINZA
GINZA SIX 最上階の店舗面積の約半分の1500㎡を広さを持つ多目的店舗。
最近はラウンジで提供しているアフタヌーンティーが大盛況とのこと。
noteで何をしたいのか
主に以下4つのことを意識してつづけていこうと考えています。
空間デザインを必要とする人にTIPSや考え方を提供する。
学生や新人に向けた、業務マニュアルとしても機能する記事を書く。
実現できない空間を文章で建てる。
趣味の写真撮影を何らかの形で「表現」にしてみたい
1.空間デザインを必要とする人にTIPSや考え方を提供する。
平たく言うと、設計を依頼したい人と私とをマッチングするためです。
設計者・デザイナーと一括りに言っても、仕事を依頼する人から見ると、結局は相手とフィーリングが合うかどうか、という観点が非常に重要になってくると思います。
流行に敏感で最先端のデザインをできる人
不易流行、ベーシックなデザインができる人
経営者目線でマーケティングに沿ったデザインができる人
上記をはじめ他にも様々なタイプの設計者・デザイナーが存在します。
そんな中で仕事を共にする人を選ぶ時、相手がどんな思考で仕事に取り組んでいるのかが分からなければ判断ができません。
つまり、受け手側がしっかりと自分の考えを提示していなければ、依頼者の方と握手はできないのです。そのために、自分の考えをしっかり発信しようという考えです。
2.学生や新人に向けた、業務マニュアルとしても機能する記事を書く。
小規模な設計事務所のスタッフは、基本的に独立を視野に入れていることが多いです。
自身の経験上、個人差は当然ありますが、一人で仕事をできるようになるには最低5年ほどかかります。これは裏を返せば、5年でスタッフは辞めていき、新しいスタッフが入ってくるということになります。
そうすると、その都度つきっきりで一から技術を教えることになり、短いサイクルで何度も同じことを教える時間が発生します。
マンパワー命の小さな会社で使える時間が大きく減るのは致命的です。
そこで、大企業では当たり前のマニュアル整備や研修プログラムを自分も作ってみようと考えるに至りました。
これを書き貯められれば、自社の技術の開示にもつながるので、より自社の理解を深めれてもらえるのではないか、という副次的な効果も期待しています。
3.実現できない空間を文章で建てる。
もし、自分がクライアントになって、コストの制限なく自由に空間をつくってよいと言われたら、実現してみたい空間がいくつかあります。
しかし、これは現実的ではありません。事業として成り立つかどうかを都度考えなければなりませんし、当然自分で経営しなければならないからです。
ですが、仮想空間として表現することは自由です。
デザイナーの中には、3DCGを駆使して理想の空間を表現する人もいます。
私は3DCGがあまり得意ではないので、どうしたら良いか?と考えた時に、文章で表現してみたらどうかだろう。と思いつきました。
妄想の空間を文章で、読んでくれる人の頭の中に立ち上がらせることが可能かどうかは今のところ未知数ですが、チャレンジしてみたいと思います。
4.趣味の写真撮影を何らかの形で「表現」にしてみたい
写真が趣味なのは、父親の影響なのか設計の仕事に起因しているのかわかりませんが、カメラやレンズといったガジェットの側面、撮影された画像の表現という側面、両方に興味があります。
noteには画像をコンテンツとすることもできると聞いて興味を持ちました。
そして最近、アップロードした画像を「みんなのギャラリー」として公開して、誰かに使ってもらえるコンテンツがあることを知りました。
早速公開してみたところ、全く面識がない方の記事の見出し画像として使ってもらった、という通知が届きました。
この時に、ここしばらく感じたことのない喜びを得ました。
自分が良いと思った表現が、誰かに届いたことを実感できる仕組み。
これが非常に面白いと感じたので、趣味の写真も自己表現の一つとして続けてみたいと思っています。
最後に
2022年で44歳になりました。
空間デザインの仕事を初めて22年が経過し、仕事人生の折り返しを意識することが多くなってきました。
noteを始めたのもこの意識が関わっているように思います。
自分があと30年弱仕事をする時、何を目標に、誰のために頑張るのか、そんなことを考える良いきっかけをnoteというサービスにもらった気がします。
感覚的なことですが、今後やらねばならないことは、折り返しコーンを回って振り返った時に見える、これまでやってきた道の上に見つけられるように思います。
何事も一朝一夕にはできないし、経験していないことからいきなり新しい何かを生み出すこともできないだろう、という感覚です。
noteをつづけることで得られることが何なのか、最初からわかることはないので、少しずつ発信をつづけてみたいと思います。