笹岡 周平 |空間デザイナー/株式会社ワサビ 代表取締役
見出し画像に「みんなのフォトギャラリー」から選んでくださった方の記事を、お礼の意味を込めて追加させていただいています。 同じ写真でも、さまざまな解釈で記事が書かれていて、視点の豊かさを気づかせてくれます。 写真を使っていただけると、趣味に費したお金の元がとれた気になります。ありがとうございます。
お店や商業施設の開業を考えている方へ、空間デザインに関して押さえておきたい「ツボ」をまとめて行きます。 店舗・商業施設をデザインする業界は、住宅等に比べて非常にニッチであるため、クライアントもどこに設計者がいるのか、なかなか探せない業界です。 このマガジンの発行が、少しでも良き出会いの一端となれば幸いです。
主に新人デザイナー向けの研修内容をまとめたマガジンです。
日々の生活から拾い上げた小さな声を大きめの声にした自由なやつ。 テーマは特にありませんと言えるようになりたい。
空間を文章で建てる試みです。 誰しも理想の家を空想したことがあるのではないでしょうか。 僕は空間をデザインする仕事をしているので、人より多くしていると思います。 しかし自分の空想が現実になることはまずありません。 お金を出している人は誰なのか、空想がすぎると物理法則を無視することになる、などなど、色々理由を並べることは簡単です。 せっかく文章を書くことを始めたので、しがらみから自由になって、どのような建築ができるのか試してみようと思います。 皆さんも空想建築を一緒に建ててみませんか? #建築詩 #空想建築
「おまかせで」 と開口一番におっしゃるクライアント。 内装はどのようなイメージがありますか?という質問に対する回答でした。 クライアントの中にはこのように「おまかせで」とオーダーされる方がおられます。 我々が手がけてきたお店の実例や、デザインに対する想いを綴った文章をご覧になって「おまかせ」という名誉あるご依頼をくださる。 非常に嬉しい瞬間です。 しかしながら、この言葉を鵜呑みにするわけにはいきません。 誰しもこだわりたいことや、大事にしていることがあるはずです。 まし
記事投稿日の本日日曜日が仕事で出張になり、日が高いうちからクライアントとお酒を飲んでしまったため、デスクに向かった18時現在、かなり眠たい。 毎週のルーティーンを一度破ると、今後どうなるかは火を見るより明らかなので、簡単に書けそうなネタはないかと探そうとするが、なぜかデスクにはハイボールの500ml缶があり、頭が回らない。 そこで、最近よくお世話になっているチャットGPTに聞いてみることにした。 来年度入社の新人の求人をしていることもあり、Z世代(が世代的にあっているの
ついこの間、画像生成AIについての勉強会を主催しました。 これまで興味を持っていたので、関連記事を読んで技術の仕組みと生成方法の概要は理解していました。しかし、実際に使うとなると、情報があまりにも多くて、何から手をつければいいのかわからず手が止まってしまう。 そんな時に、Instagramのタイムラインに生成AIの画像が流れてきた。 見ると学校の先生をされている旧知の方のアカウントで、独学で生成AIを覚え使いこなしているように感じた。 できる人に聞いた方が早い!と思い、
チャペルのベンチに花を飾るためのちょっとした工夫。 お花屋さんとインテリアデザイナー、雇い主は一緒だけど、セッティングしようとしなければ、直接コミュニケーション取る場面がない。 こういうちょっとした工夫があるとないとじゃ、お客さんの空間体験に違いが出てくるよなぁ。
今度こそ、良い出会いになるといいな。 過去に何度も痛い目にあっているし。 相性の問題なのだろうか。 いろんなタイプに手を出したのがいけなかったのだろうか。 もういい加減一途になりたい。 #まくら探し #朝起きるといつも首が痛い
タイトルを読んでまず、こう突っ込まれるだろう。 「それは『経営』とは言わないぞ」と。 残業なし、土日祝日は休み、有給消化率高め、業績と評価次第ではあるがボーナスは年2回、合計で給料の4ヶ月分を支給する、といった事務所の「運営」を続けて早12年くらいになっただろうか。 自分を含めた設計スタッフがここ12年で平均して常時3人程度の小さなデザイン事務所が、このような方針で運営できていることに関して、時折驚かれることがある。こんな待遇の会社は珍しいらしい。(本当か?実際のところは
「流れに身を任せてきた」と聞くと、自発的に物事を決めることなく、長いものに巻かれながら平々凡々とした生活を送る。そんなイメージが浮かんでくる。 しかし、時の流れに身を任せて恋愛をしたら、相手は妻子持ちなのに、一度の人生それさえ捨てることもかまわなくなるほど好きになってしまう話があったり、道端で転んだ時に拾ったわらしべを持ち歩いていると、そんなものを欲しがる人に出会い、その時交換したものを欲しがる人がまた現れて、、最終的に家を手に入れる人がいたり。 流れに身を任せた生活も、
「見積りの中に結構な金額の会社経費という項目があります。」 「そもそも何の費用ですか?必要なんですか?」 「高いと思うんで値引きしてください。」 しません。 稀ではありますが、見積書に記載した「会社経費」について難癖をつけてくる人がいます。 そもそも何の費用であるか、自分で分からないと言っておきながら「高いと思う」と支離滅裂なことを言っている時点で、頭蓋骨の中に収まっている器官の機能が著しく低下しているのだろうとお察しします。 お腹が空いていたのですかね? こんなこ
筆者が経営する株式会社ワサビでは、以下2種の人材募集をしています。 ① 2025年4月入社 新卒採用 1名 ② 随時 中途採用1名 一般的な求人広告では伝えきれないことがあるなと思い、またこの機会にタイトルの通り、いったいこの会社はクライアントや社会に何を提供しているのか、スタッフには何を求め、何を与えてるのかを整理してみた方が良いと感じ、記事にしました。 少々長くなるので、まずは目次をご覧ください。 ※応募フォームは文末にリンクがあります。目次の「応募方法」をクリック
先日、知人の紹介でとある会社経営者にお会いし、その方が今手がけている施設の開発における悩みを聞くことがあった。 工事が進む段階で色々と設計に関して疑問に思うところがあり、担当の設計者に投げかけて変更等のお願いをしたところ、「契約時の図面にそれら描いてありますから、変更はできません」と突っぱねられた、といったお話しだった。 この話を聞いて僕は、非常に申し訳ない気持ちになった。 自分が担当しているわけではないのだけど、目の前にいる人の悩みの原因が同業者であるというだけで、や
設計課題を講評し賞を選定するお役目を母校から承り、懐かしの教室を訪問した。すっかり改装されていて当時の面影はなかったけれど、校門に至る道や周囲のお店などが郷愁を誘った。 学生たちの力の入った作品を前に、しっかり審査しなければと緊張もしたが、先生方にも会えて楽しい一日だった。
9月9日発売のCasa BRUTUS『日本のデザインホテル100』にて、これまで手がけてきたお城に泊まれる3つのプロジェクトをご紹介いただきました。 友人たちのプロジェクトも紹介されていて嬉しい限り。 旅行計画立てるのに楽しそうな内容ですので、是非ご覧ください。
建築やインテリアデザインを実践する新人さん向けの記事です。 実践的なところだけ書こうと思ってキーボードを叩きはじめましたが、その前段の話がわりと重要と感じ、かつ長くなってきたので、2回に分けて投稿することにします。今日は前編です。 工程表のつくり方って誰に教わるの? プロジェクト管理において重要な工程表のつくり方は、早い時期に新人さんに教える必要があるので記事にしよう!と息巻いておりますが、ふと思いました。 工程表のつくり方って誰が教えてくれるんでしょうか? 僕は4年
「導入してほしい」と書きましたが、そんなシミュレーターはありません。 つくれと言われるなら監修でもプロジェクトリーダーにでもなるから、誰か資金を出してつくって欲しいところです。 なぜなら、新人を育てるのには非常〜に時間がかかるからです。 またアトリエ系事務所に入社を希望する人は、基本的に独立を前提にした意欲のある人が多く、非常〜に時間をかけて育てたとしても、数年したらいなくなる。 だから、教育コストを回収する期間が短く、ただでさえ人が少ない会社なのでコスト効率がすこぶる
解体が終わり、墨出しがされた直後の現場に行くのが好きだ。 空間に希釈された墨の残り香が、これからつくられていく構造物を予感させ、小さなモニタでくすぶっていた立体がリアルになる期待感を高めてくれる。 モニタに表示された無機質で疑いようのない線が、張力を帯びた糸に浸された墨によって、おおらかに実空間に現れる。 精度をどれだけ高めた設計でも、最終的に人の手の精度に還元される瞬間だ。 それは一度乾燥させた食材を水で戻した時に得られる旨味のように、同じものだけど違った味わいがあ
お盆休みが終わりましたね。 南海トラフ地震の注意喚起があり、旅行の予定をキャンセルするなど、例年と違った移動の少ない過ごし方をした人も多いのではないでしょうか。 ところでお盆休みっていつなんでしょう。 暦の上では祝日ではないため、お役所は営業していて、現在進行している旅館や飲食店の営業許可に関する打合せはできました。公務員の方はお盆休みはないのかしら。 結局平日は休まずの通常運転でしたが、関連会社やスタッフはお休みだったのでダラダラと仕事をしてしまった。 これが関係して