『ラーゲリより愛をこめて』を観て...
昨年公開され、現在も上映されている映画『ラーゲリより愛をこめて』
二宮和也さん主演
北川景子さん
松坂桃李さん
中島健人さん
桐谷健太さん
安田顕さん
など、錚々たるメンバーが揃ったこの作品
観たのは昨年末、今ごろという感じですが、感想を綴ります。
(ネタバレが含まれます🙇♂️)
シベリアの強制収容所(ラーゲリ)が主な舞台
(実は私の大叔父もシベリアに抑留され、現地の病院で亡くなっています)
ダモイ(帰国)の日を信じ続け、どんな過酷な環境下でも人間らしく在り続ける二宮和也さん演じる山本幡男
自らを卑怯者と思い悩むながら、山本幡男のようになりたいと徐々に立ち上がっていく松坂桃李さん演じる松田研三
生まれつき足が悪く学校にも行けず、漁をしていた最中に連行された中島健人さん演じる新谷健雄 山本幡男を尊敬し読み書きを習うなどいつも前向き
軍曹のプライドに拘り、山本幡男とは度々ぶつかりながらも徐々に自分を取り戻していく桐谷健太さん演じる相沢光男
山本幡男のよき先輩であったが、ラーゲリで追い詰められ心を閉ざしてしまうも、もう一度山本幡男と向き合い始める安田顕さん演じる原幸彦
この作品が教えてくれたこと
それは、私には想像がつかないような過酷な環境の下で、人間らしく在ることがどれだけ難しいか
零下40度を下回る極寒のシベリア
生きるだけでも過酷な環境
同じ日本兵とはいえ、階級が異なる人との共同生活
そこには絶対的な上下関係がある
外に出れば、敵がいて、少しでも反抗しようものならどんな拷問を受けるかわからない 拷問で済むかどうかもわからない
そして何より大切な人 愛する人の元にいつ帰れるかわからない
ダモイの日が本当に来るのか
いつまでラーゲリにいなければならないのか
桐谷健太さん演じる相沢光男が「人間を捨てた」と発するシーンがある
そうでなければ生き延びられない状況があったということだと思う
そんな状況下なのに、人間らしく振る舞い続ける山本幡男
彼にみんな心をほぐされていく
ダモイの日を信じ続け
希望を絶対に捨てなかった
私が今置かれている環境はとても恵まれていて
状況も全く違うわけだが
私も彼のようにどんなときも人間らしく在りたいし
信じること 希望を持つこと それを諦めないこと
を頑張りたい
そう思った