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【感想】ガールズバンドクライ(第12話「空がまた暗くなる」)



以下、第十二話全編の内容に触れていますのでご注意ください。

<前回の感想>

●冒頭

前回のフェスで着ていたステージ衣装にて撮影に臨んでいる仁菜たち。これはいわゆるアー写(アーティスト写真)というやつでは・・・!

上段二枚と下段左 仁菜と智には緊張が見られる。
ルパは肝が座り過ぎている(公式プロフより)

「みんな美人・・・」
「修正だな」
「ええ!?ほんとに!?」

だんだん緊張がほぐれてる感じがする

「ああ・・・たしかに。鼻がスーっとしてるような・・・」
「私で確認するな!」

ナチュラル失礼、仁菜

三浦さんの「写真は後日、契約のときに決めましょう」という言葉に揃って返事をする仁菜たち。トゲナシトゲアリは三浦さんのところと契約が決まったらしい・・・ここでOPへ。

●Aパート

サブタイトル

第十二話のサブタイトルはRCサクセションの「空がまた暗くなる」
歌詞の全体を見ると必ずしもそんな雰囲気でもないと思うが、タイトルだけ見るとやや不穏な感じがするのは否めない。この回での展開を示唆しているのだろうか。

おとなだろ 勇気をだせよ
おとなだろ 知ってることが
誰にも言えないことばかりじゃ
空がまた 暗くなる

ああ 子供の頃のように
さあ 勇気をだすのさ
きっと 道に迷わずに
君の家にたどりつけるさ

https://www.uta-net.com/song/146621/

トゲトゲ、プロデビュー!

後日、改めてゴールデンアーチャー。の事務所に集まった仁菜たち。ルパと智は今日がアルバイトの最終日らしく、欠席。

道路の「後日」見逃さなかったぜ・・・クソダサフォントをよぉ・・・
下段 オリジナルの「水」某ホテルを思い出す
「社長の趣味」らしいというのもまた・・・

「トゲナシトゲアリウォーター・・・?」
「聞いただけで喉がイガイガする」

トゲトゲウォーター、実装待ってます

契約書の確認が済み、今日から正式に事務所所属となった仁菜たち。担当(マネージャー)も三浦さん、ということになるようだ。

「こうして私たちは、事務所に入れた」

アー写、それになったんだ・・・

場面変わって、おなじみ島村楽器の店内。事務所から給料が出るという話に目を輝かせる仁菜。

「本当ですかぁ~!?」

ここの仁菜、クソ嬉しそうで思わず笑ってしまった

「契約書、全部読んでなかっただろ・・・もちろん、それだけくれるってことはそれ相応の条件があるぞ」

釘を刺す桃香

「ある日突然、アダルティーな作品に出演しろ・・・契約書に、書いてあるだろぉ~!!」

ここの「ガオー」みたいなSE、第九話でも使われていたがもう一度聞くことがあるとは・・・

仁菜を脅かすすばる。
ここでは冗談めかしたやりとりになっているが、「アダルティーな作品」は無いにしても「不本意なこともある程度やらざるをえない」というケースはあり得るだろう。そういう意味ではあまり笑えない部分かもしれない。
実際、かつて桃香(ダイヤモンドダスト)がプロデビューにあたって方針転換を迫られたということにも響き合う話だろう。

スンッ・・・ってなるすばる

トゲトゲとしての稼働による収入は一部が事務所の取り分になるという説明をしてくれる桃香。聞きながら、仁菜は近くに展示されているギターを注視している。

初心者入門セットとしてもおすすめされている
ギターのみだと79200円

「事務所があちこちに売り込みをかけて、売れればお互いにWin-Win・・・ま、簡単に言うとこんな感じだ」
そうなりたいです」

仁菜の反応に「珍しく弱気だな」と訝しむ桃香。前回のフェスの評判をまだ気にしているらしい仁菜に「どうせエゴサばっかりしてるんでしょ」と呆れ顔のすばるだが、これは図星だったようで仁菜は食ってかかる。

すばるにはお見通しの様子

「私らの方が絶対すごかった!」
「だから騒ぐな・・・そもそも、ステージが違うだろ」

フェスでのダイダスとは物理的にもメインステージとサブステージという違いがあったわけだが、現状の人気という点でもステージが違うと言えそうだ。(桃香にそういう含意があってのセリフかはわからないが)

怒れる井芹

「しかも、アイドルバンドがいきなりマニアも唸るライブをやったってなればさ、そりゃ話題にもなるわ」
「私たちだってすごかったのに!なんで!?」
「しらんがな」
「ま、それでもあたしらを評価してくれる人もいたんだし、こうやって契約もできた」
「でも・・・」
「言っただろ?エゴサなんかするなって」
「はい・・・」

すばるのセリフからすると、前回のフェスにおける話題性という点ではダイダスが一枚上手だったようだ。

「焦ってもしょうがない・・・勝負はこれからだろ」
「・・・はい!」

桃香の前向きな言葉に嬉しそうな仁菜。

志は同じ

「桃香さんもめっちゃ意識してんじゃん♪」

すかさずからかうすばるだが、仁菜といっしょに手刀を浴びる羽目に。

とっさに言い返せないあたり、レスバは弱いと見える桃香さん

場面変わって、吉野家。
桃香がルパ智の二人に契約書の控えを手渡し、すばるからは「お疲れ様でした~!」と花が贈られた。

バイト最終日の二人

ルパに注文を聞かれ、並盛を頼むすばる。「このあと鍋だよ!?」と仁菜は驚くが、全員での鍋パを予定してるということらしい。

いつもどおり並盛とビールを頼み「心配するな・・・夜もちゃんと飲む」と何の安心要素かわからないセリフで仁菜を呆れさせる桃香。

第一話の仁菜、東京駅からここまで4時間かかったらしい

仁菜と桃香が初対面からこの店に来た思い出話なんかをしている裏で、すばるから受け取った花とメッセージカードを見ている智にルパが声をかける。

「智ちゃん、お疲れ様でした」
「こちらこそ。まだまだこれからだけどね」

智のセリフは先の桃香のセリフとも似ていて、まだトゲトゲがスタートラインに立ったばかりだという事実を強調しているようにも思える。

上段右 「ありがとう。ベニショーガ魂忘れてはいません」
「みなでしかと伝えていくぜ!」

ところでメッセージカードだが、誰がどれを書いたんだろうか?
大仏のイラストは仁菜だと思うのだが・・・
「ありがとう~」がすばるで、下の「みなで~」とイラストが仁菜?
「ありがとう~」が桃香で、下の「みなで~」がすばる、イラストが仁菜というパターンもあるだろうか。全部仁菜ということもあるかも?

今夜は鍋パ!

夜、桃香の家。
すばるによって「トゲナシトゲアリのプロ契約記念パーティー」開始が宣言される・・・が、まだ誰も席についていない。

生配信でも始まるんか?
我々(視聴者)へのサービス精神、ありがたい

ルパ智はバイト先から向かっているところらしく、桃香は調理中。仁菜は・・・見守ってるの?桃香を。

「向こうも最後で、色々あるんだろ・・・」
「生のカボチャってあんなに硬いんですね・・・初めて知りました」

カボチャと格闘している桃香、ヒヤヒヤするなあ・・・ギタリストなんだから手指や手首を大事にしてほしいものです。

ところで、カボチャ煮込みすぎじゃない?ほうとう鍋?まあ神奈川のお隣山梨の郷土料理ではあるけど・・・

「久々のお嬢様発言」とからかう桃香に反論しつつも、「本当にそうだったのかも」と言う仁菜。

「こっち来てすぐのときに、桃香さんに色々教えてもらったじゃないですか・・・あのとき、すごいショックだったんです。私、何もできてないんだ、何も知らないことに気づいてなかったんだって・・・」

「無知の知」ではないが、そういう自分を認められるということが、成長に違いない

「少しはできるようになったか?」
「なりましたよ。ギターは、まだですけど・・・」
「本当によかったのか?」

生活力とか、そういう領域を超えた話だろう

「そう思えるようにするんです。みんなで、これから」
「はいはい・・・」

まっすぐだね、どこまでも

桃香の「本当によかったのか?」という言葉にはいろんな意味が含まれているように思える。そもそも、こっちに来てよかったのか?バンドを初めてよかったのか?こうしてプロとしてやっていく道を選んでよかったのか・・・仁菜のあらゆる「選択」のことを言っているのだろう。
仁菜の「そう思えるようにするんです。みんなで、これから」という返答は、前向きで力強い。いい言葉だと思う。自分の選択を後悔したくない、自分の現在と未来が過去(選択)に意味を与えていくのだということを言っているように感じられる。

そんな話をしているとルパ智の二人が到着する。ビールと一升瓶を提げてきたルパと、「外より寒くない?ここ」と寒がっている智。そういえば、第一話で桃香が仁菜を家にあげるとき「暖房が効かないんだ」とか言っていたな・・・思えば作中の季節もほぼ一巡しつつある。

ここの猫より猫っぽいすばるの反応、見てほしい

「おお~!ビール♪ビール♪」

「夕飯はグラタン」と言われた子供のような反応

「まったく・・・」

彼女面呆れ顔の仁菜

待って・・・作中で最も無邪気な桃香さんじゃなかった???
それはさておき、さらっと「バンドのロゴも私作ってきました」と言うルパ。多才ですね・・・しかしここでは(視聴者には)披露されず。

開会の挨拶抜きで勝手に乾杯し始めた大人組二人にすばるが苦言を呈しつつ、鍋パーティーの開始となった。

ルパさん、流石にそれ、日本酒ストレートではない・・・よね・・・?
追記:上段左、ウッキウキの桃香さんかわいいよぉ・・・守りたいこの笑顔

鍋をよそい始めたすばるに文句をつける仁菜と、同調する智。

「あ~!だから私、白菜くたくた派だって言ってるのに!」
「私もくたくた派」
「ほら!」

ルパさん、ペースが・・・

「めんどくせーなー!二人とも!」
「こだわりだよ!」
「そうね」
「うるせえ!」
「絶対こっちの方がおいしいに決まってる!くたくた!」
「食感無かったらおいしくないって」

見守る大人組

「あんたもくたくた派にしてやろうか?」
「うわっ」
「食べてみなよ」
「ほらほら~食べて」
「あつっ、あっつ!昔のコントか!」

上段右 ミネラルウォーターが空いてる(減ってる)のを見ると、ルパはちゃんと水割りにしてるか、チェイサーにしているのだろう・・・ちょっと安心(そうか?)

仁菜たちの様子を見ていた桃香は、何か思い立った様子でスマホを手にする。

「どうかしました?」
「曲のアイディア」
「えっ?」
「タイトル思いついた」

上段左 給料も出るし、そろそろスマホ直せるといいね桃香さん・・・
上段右 一升瓶が増えてませんか?ルパさん・・・怖いんだが?
そんな桃香を見つめる仁菜

初めてのレコーディング!

数日後、収録スタジオに来ている仁菜たち。

「わぁ~・・・むしゃんよか~・・・」

熊本弁で「かっこいい」とか「素敵」という意味らしい。
そこへ三浦さんがやってきてスタッフを紹介してくれる。

一般人にはなかなか縁がない場所

エンジニアの中田さん、アシスタントの中野さん、APの田中さん、宣伝の田野さんという、親族?みたいな似た名前と体型の座組に目をむく仁菜。

「はい!?」気持ちはわかるが面と向かってそんなリアクションすな

「全然覚えられる気がしない」と肩を落とす仁菜に社会人マウントをとろうというのか、ドヤ顔で名前を覚えたという桃香だが、思いっきりエンジニアの名前を間違えてしまう。

ドヤァ・・・
「田中さん」「中田です」
ピックを落とす桃香

新曲のレコーディングをするようで、仮につけたという歌詞を仁菜に渡す桃香。

「いつまで笑ってんだ・・・」
「すいませんw」

下段右 ここの仁菜の「すいませんw」の言い方マジですき

渡された歌詞を見る仁菜たち。タイトルは「運命の華」とある。

「このタイトルって・・・」
「うん、みんなをイメージして作ってみた。一番最初に出す曲は何がいいかなって考えたら、やっぱり自分たちのことしかないなって」

エンジニアのた・・・中田さんも歌詞を見ている

「よし、じゃあ始めるか」
「仁菜、ダイダスに本気で勝ちたいなら、気合入れなさいよ」

「うん!」

「私たち、5人の曲作りがスタートした」

ここからダイジェスト映像に。智は電車内でもキーボードのイメトレをしているようだが、目の前の妊婦さんに気づくと席を譲っている。ええ子や・・・
考えすぎかもしれないが、「母親」との確執が描かれている智が「妊婦さん」(明確に「母親」という属性をもった人物)に親切にするシーンが入るというのは示唆的と言えるかもしれない。

ところで智ちゃん、それオシャレめがね?(今さら)

録音をチェックしている一同と、自宅でコルクボードを見つめているルパ。

曲についての意見を交わしている様子

視線の先のコルクボードには、第7話で撮影した集合写真に「目標!!武道館!!」と書き込まれたものが貼ってある。

新しい仲間との、変わらない目標

智が皆と意見を交わしているらしき場面。ルパの嬉しそうな笑顔・・・第9話を思い出すと、よかったねえ・・・という気持ちになる。

ぶつかりあえるからこそ

アクターズスクールでドラムのイメトレをしているすばる。スクールは辞めていなかったらしい・・・年度の都合とかがあるのだろうか?(今の学年がもうすぐ終わるからそれまでは通う、みたいな)

上段右 以前、スクールではシャツのボタンやブレザーの前を閉じていたことを考えると、スクールの仲間に対しても多少「オープン」になったのかもしれない

楽器屋で、Aパートでも注視していたギターとにらめっこする仁菜。真剣に購入を検討しているのだろうか。安くはないが、決して手が出ない値段ではないだろう・・・がんばってくれ。

体を起こしたときの表情に「決意」を感じる

一人、夜の武道館を見ている桃香。その顔つきは険しい。
スタジオで個人練習に励んでいる様子も。

一人ひとりにフォーカスされたところで、BGMが止まる。

DAW(でいいのか?)の再生バー(でいいのか??)に合わせて停止するBGM・・・オシャレやん?

「やっぱりやり過ぎたかな・・・?」

レコーディングはそれなりに進んでいるものと思われるが、桃香は仕上がりに納得行っていないようだ。仁菜たちの意見もあり、やり直してみるか・・・となるが、三浦さんが「もうこんな時間なので・・・」とタイムアップを告げに来て今日はここまでに。

上段右 エンジニア氏の無言の横顔が何か「含み」を感じさせる

終電ギリギリだったっぽい会話を交わしつつ、駅ですばると別れ電車に乗る仁菜たち4人。

「なんかさ、楽しいね」
「なに?」
「今、みんなで自分たちの曲を作ってるんだよね」

「それがもうすぐ誰かのところに届くって思うと・・・」
「そんなに簡単じゃないわよ」
「届けたくても、誰も手にしてくれないこともありますから」
「大丈夫ですよ・・・」

・・・・・・ん?

「だって、こんなに一生懸命に作ってるんですよ・・・」

・・・???

「大丈夫・・・」

?????

・・・・・・ン?????
今のところ巻き戻せるか?????
・・・・・・(確認中)
ど・・・ぉ~して桃香さんはこんなに、『くてくて』になってナチュラルに仁菜の肩にアタマを預けちゃってるんですかね?????

ハァ、ハァ・・・(息切れ)
これ、レコーディングの帰りに晩ごはん行って飲んで・・・とかしてないとしたら、シンプルお疲れ桃香さん、ってことよね・・・シンプルまどろみ桃香さんってことよね・・・
そんな桃香さんに肩を貸しつつ、慈愛の表情桃香の方を見ながら「こんなに一生懸命作ってるんですよ・・・」ってのたまう仁菜ね・・・
ハァ~~~~~ア(クソデカため息)・・・キレそう。
恋人の距離感なんよ、、、、、これは、、、、、
ハァ~~~~~ア(クソデカため息)

ここでAパート終了。

●Bパート

ダイダスとの対バン企画

翌日、あるいは別日。
録音したテイクが気になる様子の桃香。一度確認を・・・というところで、電話をしに出ていった三浦さんを仁菜が呼びに行く。

「ダイダスが!?本当に?」

電話口で驚いた様子の三浦さん。ダイダスの名を口にしたところを、仁菜は偶然耳にしてしまう。

「ダイヤモンドダストが、どうかしたんですか・・・?」

三浦さんから対バン企画の打診があったことを知らされる仁菜たち。

「チッタ2デイズ・・・一日目ダイヤモンドダスト、二日目トゲナシトゲアリ」
「マジ?あんな大きいところで?」
「まるでこちらの曲のスケジュールを知ってるかのように、時期は2月・・・バレンタインの企画で行いたいそうです」

クラブチッタはもちろん実在のライブハウスで、画面にも出ているが、キャパ(収容人数)1300人の大きいハコだ。ちなみに第五話で登場した川崎セルビアンナイトでキャパ300人ほど。

「望むところです!」と早くもやる気の仁菜だが、この企画はチケットの売上と動員人数で勝った方がドラマの主題歌(担当)に決まるという条件で行われるという。
桃香と智はすぐにその意味に気づいたようだが、仁菜はピンと来ていない様子。

知らぬはニーナばかりなり・・・というセリフは別に無かった

場所変わって、いつもの丸福珈琲店。
これは出来レースであり、勝てないと言う桃香。

ダイダスのフォロワーが(以前の)倍近くに増えてる、という事実も明らかに

「向こうは絶対勝てるからこんな企画を持ってきたのよ」
「やればトゲトゲよりダイダスの方が上だって、はっきり言えますからね」

桃香の意見に追随する智とルパ。仁菜は「今度は同じステージなら、盛り上げればいい」と反論するが・・・

「よく考えろ・・・この企画のずるいところは、同じ客の前じゃないってことだ」

つまり、それぞれのライブが別日なので勝敗を左右するのは各バンドの動員力ということになってしまう。

「知名度が高いほうが絶対勝つの」

ふとこの件をダイダスのメンバーはどう思っているのか、と気にするすばるだが、桃香にしてもそこまではわからないのだろう。

「さあな・・・」

「別になんとも思ってないよ・・・少なくとも私の知ってるヒナはそういう子。自分に得な選択をして何が悪いの?っていう子」

たしかに、11話の回想に出てきた「これ以上やっても損するだけ」といったヒナのセリフには「損得勘定」や「計算高さ」のイメージがある。

「こりゃ下手に話し合うと揉めそうだ」
「揉めちゃダメですか?よくドラマとかであるじゃないですか。ビールとか、飲み物かけあったり・・・」
「それもう見た」
「えっ・・・本当ですか!?」

「本当ですか!?」
ここのルパの「見たかった」あわよくば「参加したかった」みたいな勢いほんま・・・

最終的に企画への参加・不参加は多数決に。

結果は、出た方がいいと思う人・・・仁菜とルパ。出ない方がいいと思う人・・・桃香、すばる、智。3対2で不参加という結論に。

出たい派だったルパ、はっきりと残念そうな表情

このシーンだが、桃香だけ飲み物が違うというところには少し注目したい。
各自の好みと言えばそれまでかもしれないが、これはレコーディングに加えて企画の件に関しても桃香の苦悩が他メンバーとは一線を画しているという表現のように思える。

場面変わって、改めて事務所に集まった面々。三浦さんに企画の辞退を申し出る。

「三浦さんはどう思ってたんですか?」

「正直迷っていました。勝つのは難しいと思いましたが、それでも今のダイダスと並んで名前が出れば、知名度は上がります
「じゃあ・・・」
「ただ、同時にあまりに明暗がはっきりすると、トゲトゲは人気がないという印象が強くもなります

三浦さんは冷静に企画のメリットとデメリットを見つめていたようだ。なんか、勝手にポンコツ疑惑を抱いててすみません・・・マジで・・・

上段左 すばるが仁菜をちょっと止めようとするが、「いいんです」という感じで手を挙げる三浦さん

「向こうはそれも狙って企画を出してきたんですか?」
「共存共栄、足の引っ張り合い・・・どちらも本音で、どちらも建前・・・正直わかりません

「正直~」は三浦さんの口癖なのかもしれない・・・実直な人柄のようだ。

飲み物を買いに来ている仁菜とすばる。

「はぁ~あ・・・なんか疲れたなあ・・・」
「何にでも裏があるみたいでさ、大人の世界、って感じ
・・・何?まだ勝負受けるべきだって思ってるの?」
「プロって、こういうのがずっと続くのかなあって」
「その道を選んだのはニーナだよ」

おそらく、プロの役者という道も一度はその将来に描いていたであろうすばるの言葉だけに、なんというか量感がある。

二人がスタジオに戻ると、桃香が曲のディティールに頭を悩ませていた。

「じゃあ、もう最初から作り直した方が早いんじゃないの?」
「それもありか・・・」
「えっ・・・本当ですか?」

たぶん智のセリフはあえての極論で半分本気、くらいのニュアンスでないかと思うが、桃香はそれすら素直に受け入れようとしていて、よほど行き詰まっているのだろうと感じさせる。そしてルパが珍しく動揺を見せているのは、「作り直した方が早い」とまでは思っていない=現在の曲のコアの部分にはちゃんと「良さ」を感じているからだろう。

「なに?この前のところ?」
「そう、なんかこういうのウケないっていうか、古いのかなって・・・」

険しい顔つきの桃香に仁菜が声をかける。

「なんか、あちこち気にしすぎて、最初にあったところからどんどん離れていってる気がするんです。
これって、私たちトゲトゲの、桃香さんの歌なんですよね。だったら、それでいいんじゃないかって。
一番大切なのは、私たちの歌になっているか、いないかだけで・・・それだけでいいんじゃないかって思うんです」

仁菜の指摘に桃香は何を思ったか・・・

スタジオを出ての別れ際、仁菜が三浦さんを呼び止める。

「私、やっぱり・・・ダイダスとの対バン、やりたいです

仁菜はそうこなくっちゃな・・・

「どんな理由があっても、トゲトゲは歌う場所から逃げちゃダメだと思うんです。それをしたら・・・」
「負けたことになる?」
「うん・・・ダメですか?桃香さん・・・」

問われた桃香に、ルパが「桃香さんが決めるべきです」と言う。

「今のダイヤモンドダストと一番縁が深いのは、桃香さんなんですから」

「どうされますか?」

桃香の答えは・・・

トゲトゲの誓い

場面変わって、神社の境内に集まっている仁菜たち5人。寒そうな仁菜とすばるだが、桃香、智、ルパも平気そうだ。桃香と智は北国出身で耐性があるのかもしれない。(ルパは・・・?)

「こっちは生足なの、生足!」
「さすが女子高生」
「なに、どういう意味!?」

桃香のセリフだが、第五話ですばるが普段から制服を着ている理由として言っていた「着るもの考えなくていいから楽だし、それにいろいろ得なことがあるんだよね~、女子高生だと♪」というセリフを踏まえた、ちょっとした皮肉だろう。

「まったく・・・」
空気うめぇ~・・・

場所は仁菜の家の近所で、なぜ神社に来ているかというと、

「神社仏閣好きとしては、ちょうどいいタイミングなんだよね」
「神様にお願いしに来た、ってわけね」
「なるほど?」

ということらしい。・・・え? 一回聞くわ・・・(続きを)

「桃香さんは、ダイダスのナナさんたちと初詣とか言ったことあるんですか?」
「ないない、神頼みなんてしている場合じゃないし、ガラじゃないってあたしが言ってたから」
「そうですか」
「でも、今は神様でもなんでも味方にしないとですよ」
「ほんとにいたらね」

ここらへんのやりとりを経てようやく、鈍い筆者は「あ、神様に願掛けに来たということは、年末年始(初詣)が近いタイミングでもあるし、対バン企画を受けることにした(神様でもなんでも味方にしたい状況)んだろうな」という察しがついた。

「・・・どうしたんですか?桃香さん。ヘンじゃないですか、最近イライラしてて」
「なんだ、そんなことか。最近、曲がうまく作れなくて・・・」
「ウソ」

「私たちにウソをついてほしくありません」

その言葉に、桃香が本音を語り始める。

「怖いんだよ」

「曲を作ることに真剣になればなるほど、あの日の自分が、不安がよみがえるんだ。また失ってしまうんじゃないかって」
「知ってました。桃香さんが苦しんでるの」

以前はけして気持ちを語ろうとしなかった桃香が、不安や恐怖を正直に口にしている

「みんな一人だったんですよね、この世界で。
でも、音楽があった。今もずっと私の中には、桃香さんの情熱が流れてる。それが私を、みんなと繋いでくれたんだって」

「さむ・・・」とか言いたそうな智ちゃんだが、智ちゃんに関してはもうこのバンドにいるってだけで、ネ・・・

「信じてます、この感覚を・・・歌を!
だから、自分を信じてください」

「私、トゲナシトゲアリの物語を作りたいんです。これからずっと、同じ夢を見ていきたい・・・この5人で。
私、ロックの神様っていると思うんですよね」

「いるといいな・・・」

5人は、全員で立てた小指の指先を合わせる。
はっきりと言葉にしたわけではないが、仁菜の「5人で同じ夢を見ていきたい」という願いに応じた形だろう。大げさかもしれないが、神前での誓いと言っていいかもしれない。
前回、仁菜とすばるの指切り神聖なシーンだと感じたが、このシーンもまた、約束の神聖なひとときを描いていると思う。

「もしそんな神様がいたら、なんてお願いしますか?」

神社にお祈りをしている仁菜たち。それぞれの願い。

「もちろん100万枚売れますように」
「じゃあ、1000万枚とかでどう?」
「もっとだよ!1億枚!」
「あたしは・・・ダイダスとのライブで勝てますように」

その言葉に、全員が驚いて桃香を見た。

「桃香さん・・・!」
「なんだ?」

桃香に抱きつく仁菜。
カメラさぁん・・・どうしてもうちょっと寄ってくれなかったんですかねぇ・・・あ、自分みたいな邪(よこしま)なものはその鳥居より奥には行けないとかそういう・・・あっハイ・・・サーセン・・・

遠いなあ・・・(涙)

たぶんだが、企画の件を抜きにしても、前回のフェスの時にしたって「ダイダスに勝ちたい」という趣旨のことをこれまで桃香は口にしてこなかったんではないだろうか。少なくともそういう描写は無かったと思う。
だとすれば桃香がここへ来て(それも企画に関しては出来レースであり勝てないとまで言っていたのに)「ダイダスに勝ちたい」とはっきりと言ったのだから、仁菜たちのこの反応もうなずける。

神様お願い

各パートの録音を終えたらしい雰囲気。エンジニアのた・・・中田さんから「何かありますか?」と確認が入る。

「私はいいと思うけど」
「そうね、これが一番わかりやすいかも」
「私も好きです」

すばる、智、ルパからは肯定的な意見だが・・・

いまだ「迷い」がありそうな桃香の表情

そこで中田さんが口を開く。

「曲に対して好き嫌いを言うことはしないようにしてるんだけど・・・」
「はい」
「でも、お世辞抜きで今の形が僕は好きだな。やりたいことがちゃんと正しく入ってる。この数週間ずっと見てきたあなた達が飾らずに表現できてる」「ほんとですか?」
「だから、作っていて気持ちがいい・・・君たちみたいなバンドの手伝いができて、この仕事受けて良かったって思ってるよ・・・僕は」

おそらく、色々なアーティストに携わってきたエンジニア視点での率直な感想

「ありがとうございます・・・ありがとうございます!田中さん!」
「中田です」
「あ・・・」

どっひゃ~!

「では、トラックダウンの日にちが決まったところでまた連絡します」
「配信っていつくらいになるんですか?」
「問題なければ、今のところ予定通り来月の頭です」

トラックダウンというのは、要は録音した素材などがまとまって「曲が完成する」ということだ。並んで停まっているトラックは関係ない。(言わなくていい)

別れ際、三浦さんが振り向き、一言付け加えてくれる。

「三浦も好きです。この曲が売れると信じています」

「三浦さん!」
「はい」
「ありがとうございました!」
「感謝されるには早すぎます・・・まだまだこれからです。では」

かっけえ大人だぁ・・・

おそらく少し間が空いて、朝、仁菜の自宅。

カレンダーのことは一旦置いときます

身支度を済ませた仁菜がスマホに向かって正座している。

「さてと・・・」

柏手を打ち、神に祈る仁菜。どうやら新曲の配信日を迎えたらしい。

「ロックの神様、10億再生・・・いや、1万再生でもいいのでお願い・・・」

「お願い、お願い、お願いします・・・!」

下段右 これがルパが作ったというトゲトゲのロゴだろう。

しかし、新曲「運命の華」の再生回数は・・・

1億でも1万でもない、「103」という数字

「なんだ、これ・・・」

●全体的な感想

ヤダヤダヤダヤダ次回最終回ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ!!!!!
ハァ・・・ハァ・・・すみません・・・「大人が本気でダダをこねたらどうなるか、見せてやるよ」くらいの気持ちでいましたが、なんにもなりませんし何も起きません、起こせません・・・気持ちだけ先走りました・・・

とはいえ次回最終回ですよ。その直前でこの引き・・・一体どうなってしまうんだあ・・・

お話としては、ついにプロの世界に足を踏み入れたトゲトゲの面々。プロとしてリリースすべく曲作りとレコーディングに励むわけですが、そう簡単には行かないのが世の常で・・・そんなところにライバル、といっても現状かなり水をあけられているダイダスからの対バン企画も舞い込んで・・・という、特に桃香さんにとってはキツい状況が続きます。
しかし、ぶつかり合い、分かち合うことができるようになった5人が一丸となることで、レコーディングも無事に一段落。対バン企画も受けて立ってやる、と闘志みなぎって・・・そしてリリースされた新曲が・・・そんなことってあるかよ・・・

改めて冒頭から振り返ってみると、まあ前半のやや浮ついた雰囲気から、レコーディングとか難航してちょっと沈みぃの・・・でも神社のシーンで光明が見えて・・・新曲も完成しようやく希望が、と思った矢先にこうドーン!と谷底に突き落とすみたいなね・・・やってくれた喃(のう)・・・

桃香さんの「不安」がまさに現実のものとなりつつあるのか、それとも・・・
次回、何が待ち受けていたとしても・・・どうか乗り越えてほしい。いや、トゲトゲの5人ならきっと乗り越えられる。そう信じて最終回を待ちたいと思います。

ところで

新曲の歌詞、エグない?????

「運命の華」歌詞の全文が読めちゃうわけですが・・・

一部抜粋しますけど、こうですよ・・・

「私に残った人生 君と歌ってくこと」
「地獄の底だって 君と歌えるなら」
「消えたかった 私はもういない」 「消えなくてよかったな…」 「だって君と出会い 芽吹いてしまった 運命の華」

あのさあ・・・
いや、いくら「みんなをイメージして作ってみた」って言いましてもぉ・・・歌うのって仁菜なわけですしぃ・・・仁菜って桃香さんにとって「私の歌」なわけじゃないですかぁ・・・
よく真顔でこの歌詞仁菜に渡せますよね?????いい加減にして?????

仁菜のカレンダー

ところで、仁菜の部屋にあったカレンダーですが、これについても色々と言いたいことがありますね・・・

問題のシーン

・いま、いつ?
カレンダーのめくり忘れとかで無ければ、今は1月ということになる。で、新曲の配信日が今日(前夜の0時開始とかだろうか?)ということは、三浦さんの言っていた「来月の頭」が今ということなので、元旦ってコト・・・?まあ「頭」なので正月三が日明けて4日か5日あたりが自然かもしれないが・・・
それにしてはマルがついていて、お祈りしている仁菜みたいなイラストの描かれている22日がどうも気になる。これ、何の日?ここが配信日というならわかりやすいのだが、三浦さんの話とは食い違ってくるし・・・結局よくわからないですね。

【追記】うーん、やっぱり22日が新曲の配信日と考えるのが自然かなという気がしてきました。そうなると、三浦さんの言っていた予定はかなりずれこんだ(遅れた)ということにはなりますが・・・

・桃香の誕生日
ちなみに、左上(前月)の12月9日にマルがついていて「バイト終わり集合!!」と書いてあるのは桃香の誕生日だからでしょう。みんなで集まってお祝いしたんじゃないかと思われます。

【追記】現在が1月として、来月のところに書き込むのはまだわかるが、前月のところに予定を書き込んでるのは不自然ではないかという意見をTwitterで見かけて、確かに!と思いました。なんででしょうね・・・?
あと日付を囲んでるのはマルじゃなくて桃のマークですね・・・己の観察力がザルであることを改めて自覚しました・・・涙

・対バン企画
反対側右上(来月)の2月16日にマルとなんかトゲトゲっぽいマークがされているのは、ここがダイダスとの対バン企画の日だからでしょう。15日(土曜)がダイダスで16日(日曜)がトゲトゲの出番ということですね。

・バイトは継続?
先の桃香誕生日の書き込みもそうですが、1月も4日に「バイトあり」という書き込みがされており、仁菜はバイトを続けている様子が見られます。
給料が出るようになったにも関わらず、バイトを続けているとしたらやはり自分のギターのためにお金を貯めているんでしょうか。今回描かれていたように、欲しいギターも見つけたみたいですしね。しかし偉いなあ・・・

・練習の終わり桃香の家
はい、問題の書き込みですが・・・

1月6日から11日の間に、矢印とともに「練習の終わり桃香の家」という書き込みがありますね。

・・・「桃香の家」?????

・・・呼び捨て?????メモとはいえ?????

あと、「練習」というのはおそらくバンド全員での全体練習のことだと思うんですが・・・作曲メンバーでもないであろう仁菜が、全体練習のあとに桃香の家に行く用事って、何?????
それも6日間ぶっ続けで?????
通い妻か?????
あの・・・本当に何なんですか?????

おまけ

神社のシーン見てたら、つい思いついたので作ってしまった画像です。

だって「ドラゴン」がいたから・・・

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