『戦場のピアニスト』の雑感
第二次世界大戦下の、ポーランドのワルシャワでの、ある実在したユダヤ人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンが実際に体験したことを描いた作品です。監督であるロマン・ポランスキーもかつて、厳しい迫害を受けていたため、死の描写などがとても生々しく描かれてて、ユダヤ人に対しての迫害の残酷さがよく伝わってきました。
気になるフレーズ『Thank God, not me.』
これは、ドイツ軍の将校が、シュピルマンに食料を恵んだ時に言った言葉で、「私ではなく、神様に感謝しな」という意味です。ここまで生き抜くことができたのは、全て自分のおかげ、というわけではなく、さまざまな助けがあったからこその結果である、それには神の助けも含まれている、ということを伝えたかったのです。
◉監督:ロマン・ポランスキー ◉出演:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス ◉公開日:2003/2/15
『戦場のピアニスト』の概要
1930年代、ユダヤ系ポーランド人のウワディスワフ・シュピルマンは、ピアニストとして活躍していた。しかし、第二次世界大戦が始まったことで、その生活は一変する。イギリスとフランスがドイツに対して宣戦布告をするが、状況は好転せずシュピルマンの住んでいるポーランドのワルシャワをドイツ軍が占領し、ドイツ軍による過激な弾圧によって、ユダヤ人の生活はさらに悪化していくこととなる。その後、収容所に送られそうなところを知り合いに助けられ、ドイツ軍に見つからないよう、身を匿いながら生活していくこととなるが……。
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