映画業界の未来は「明るくない」と思う理由

邦画4社(東宝・東映・松竹・角川)で構成される日本映画製作者連盟が2020年の1月28日に新年記者発表を行いました。

この場において、上記の通り興行収入が歴代最高に。入場者数は48年ぶりに1億9千万人を超えたことが発表されました。

データを整理すると以下になります。

■総興行収入
2611億8千万円(前年比117.4%)

■総入場者数
1億9491万人(前年比115.2%)

■公開本数
1278本(前年比86本増)

■邦画:洋画の割合
邦画54.4:45.6

■スクリーン数
3583(22増)

■デジタル上映設備を備えている劇場
3518(全体の98.2%)

■平均入場料金
1340円(前年比101.9%)

つまり、「絶好調」です。

しかし、順風満帆と言えるでしょうか。コロナウイルスでエンタメ業界が大打撃を受けている今だからこそ、2月初旬に投稿した本動画をこちらで改めて紹介させていただきます。

■ざっくりダイジェスト
コロナウイルスの影響は一過性と考え、いったん置いておきます。

私が明るくないと思う理由は、「ホームエンターテイメント」市場が減少しているからです。

NetflixやAmazon Primeビデオなどの動画配信サービスは盛り上がりを見せていますが、理想通りにはいってない印象です。

インターネットを日常的に利用しない方(ご年配を中心に)は、「駅前のTSUTAYAが閉店⇒Netflixへ移行」とは簡単になりません。増加する動画配信サービスのマーケットが、減少するDVD販売・レンタルのマーケットをフォローしきれていないのです。

もちろん、各業界とも尽力はしているでしょうが、エンターテイメントも多様化しているので、胡座をかいて高みの見物で業界がいると廃れまっしぐらと考えます。

言い換えれば、「課題はあるので、しっかり未来を描いていこう」というのが私の考えです。

映画は美しい芸術であり、楽しいエンターテイメントです。いつまでもこの形がなくならないことを願うばかりです。

※本noteは上記のYouTube及び、私の個人ブログ「映画と暮らしのブログ」を元に再構成しております。
https://www.cinemawith-alc.com/2020/01/29-11.html

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