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#85 問いかけの作法
「問い」ってすごく大事ですよね。
日本ファシリテーション協会ってのがあって、ちょこちょこ行ってるんですが
まさにそんな話ばっかりしています。
まえおき
仕事でも、どんな問いを社内にも、対顧客にも投げかけるのが大切で
むしろいい問いを立てるってのが仕事なのでは?って思うくらい。
別の話ですが、世の中には「発問」「質問」「問い」の3種類があると聞いたことがあります。違いは何かわかりますか?
その人曰く、「自分に答えがあるのが発問、相手に答えがあるのが質問、双方に答えがないのが問い」とのことでした。
なるほど。
そういう意味でも未来を考えるのは「問い」なんでしょうね。
前段が長くなりましたが、本書はMIMIGURIの安斎さんが書かれている本で
問いのデザインを少し噛み砕いたものともおっしゃっていました。
まさにと言うくらいわかりやすく、手元に置いておきたいような武器が詰まっている一冊でした。
備忘録的に、明日から使いたいと思った、参考になった部分を紹介します。
問いかけの基本定石
定石1:相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
定石2:適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る
定石3:遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す
定石4:凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す
上記が定石だと言うことです。
すっごく納得しました。ガッテンです。
特に制約とかは、必要だなっと思います。
なんでもいいよって言われるとなんでもできない。
いろんな制約があるからこそ生まれる何かがある気がします。
これは地域とかイノベーションそう言う話もきっと近くて
ここで何かをするんだってところから始めたものが
有機的に繋がり拡大し、世界を変えるようなものになっていく
そういうものなのかなと。
フカボリモードとユサブリモード
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上記の図のように、
フカボリモードとユサブリモードは場の設計を分けた方がいいと。
深掘りする時、揺さぶりをかける時を分けた方がいいとのことでした。
これもガッテン。
深掘りが浅いと、ブレブレになっちゃうし、
中途半端に揺さぶりをかけられても本質的に揺さぶられない。
ファシリテータの意識は明確に変えた方がいいなと思いました。
さいごに
特設サイトがあるので紹介します。
資料もあったりすごく参考になりました。
まえおきの話と重複しますが、
私の感覚としては、chat GPTとかAIがこれから幅を利かせていく中で
人間らしさ、ホモサピエンスはどうあるべきかというのは
考えたいなと思っています。
その中で以前読んだ「冒険の書」の話がやっぱり印象的で
空白に意味を見出すことがこれからのホモサピエンスの役割だと。
そういうときに、この空白の意味を建設的に
多様な価値観を混ぜ合わせながら、見出していく必要があると思っています。
そうするときに、じゃあどうやって?という話になると思うんですが
その時に、強制ではなく自発を生み出すような仕掛けが
「問い」ではないかと思います。
これからの社会を作って、未来を考えるために
周りの方と、上手な問いを立てていきたいなと思います。
まあ、いろいろ言ってますが
結局、これを考えるのが面白いからですが。