食当たり(食中毒)の対処方法【手技道コラムNo.169】(再掲)
2017.7.15掲載
こんにちは、手技道の門田です。
本格的に暑くなってきましたね、これからお盆時期までが、
例年一番暑くなると言われますが、今年は猛暑だと言われていますので、
もう少し暑さが残るかもしれません。
くれぐれも熱中症にはお気を付け下さい。
さて、この季節になると熱中症とともにもう一つ気をつけない病気があります。
それが、題名にもある「食当たり(食中毒)」ですね。
冬場は乾燥が強い為、ノロウィルスなどのウィルスによって
起こる事が多いのですが、夏場は湿度によって細菌が増えやすい為に、
カンピロバクターやサルモネラ菌などの菌によって起こる事が多いです。
お恥ずかしながら、つい先日私も軽い食当たりになってしまい、
それはそれは辛かったので、今回は自分で少しでも
緩和出来る対処法をお伝えできればと思います。
まず、食当たり(食中毒)といっても色々な種類があります。
大きく分けると
「細菌性」
「ウィルス性」
「自然毒」
「化学物質」
「寄生虫」
といったように原因によって分かれてきます。
「細菌性」は文字通り細菌によって引き起こされるもので、
上述のサルモネラ菌やカンピロバクターなどが含まれます。
鶏肉や豚肉などの生肉などに含まれる事が多いので、
夏場は特に注意が必要です。
夏場でしばらく放置したおにぎりなどにボツリヌス菌が
繁殖している場合もありますので、
こちらも要注意です。
「ウィルス性」は一番有名なのが、ノロウィルスですね。
貝類などに含まれ、冬場などは何度か集団食中毒との
ニュースを見る事があると思います。
生ガキなんかも注意が必要ですね。
「自然毒」とはフグ毒や毒キノコなどの自然界に存在する毒性を
持ったものを食べた時に起こる物です。
後はじゃがいもの芽の部分に毒性がある事も知られていますね。
「化学物質」は食品添加物や洗剤や農薬の誤飲が原因で
引き起こされると考えられています。
環境的な側面も持ち合わせており、
水俣病もこの化学物質に含まれています。
「寄生虫」は有名な所で言うと、サバにたまに入っている
アニサキスが主な例ですね。
まれに胃や腸に入り込んで、ひどい腹痛などを引き起こします。
以前患者さんでもいらっしゃいましたが、かなりお辛かったご様子でした。
さて、そんな様々な原因があるのですが、
症状としては主に次の4つが多いです。
腹痛
下痢
嘔吐
発熱
もちろんこれ以外にも症状がある場合がありますが、
多いとなるとこの4つかなと思います。
これらの症状に対して、大前提として覚えておいてほしいのが、
症状が出たからといって、下痢止めや吐き気止め、
解熱剤などをむやみにつかわない事です。
身体は身体の中に入った異物を出そうとして、
下痢や嘔吐、発熱などを引き起こしていますので、
これを無理に止めてしまうと逆に毒素が身体中に回ってしまって、
余計に症状を悪化させてしまう事にもなりかねません。
あまりにも症状がひどい場合は病院にすぐ行くようにして、
安易に症状を止めないようにした方が良いと思います。
さて、後は自分が実践した対処法です。
①出来るだけ身体を温める
②常温の水か白湯を少しずつ飲む
(硬水のミネラルウォーターはダメ!)
③お灸をする
④免疫力を高める物をとる
①は食当たりによって、体温が低くなってしまいやすく、
結果的に免疫能力を下げてしまうので、
それを防ぐ為に出来るだけ温かくします。
毛布や腹巻きなど、自分自身の熱をあまり
下げないようにするのが良いと思います。
暑すぎて熱中症になっては元も子もないので気をつけて下さい。
②は下痢、嘔吐が続くと脱水症状を引き起こしますので、
それを防ぐ為に行います。
ただ、下痢が酷い時などは無理に水を飲む事によって
余計に症状を悪化させますので、ちょっと症状が治まった所で
少しずつ常温か白湯をほんの一口ずつ飲むと腸にも
余計な刺激を与えないので良いかなと思います。
スポーツドリンクも良いと思いますが、
飲み慣れていないと冷える感じもあったので、
身体と相談しながらが良いと思います。
③は裏内庭というツボがあり、そこのお灸が効果的でした。
これです。
場所ですが、足の第2趾の真ん中に印をつけ、足の裏側に折り曲げて、
印がついた所がその場所です。
急性の食当たりにはよく使われるツボで、ちょっと熱いぐらいが良くききます。
薬局などでも、今煙の出ないお灸などが売っているので、
出来る方は良いと思います。
④は手技道の様々な商品の力を借りました。
プロポリスやコパイバ・マリマリなど、
免疫能力を高めるものは効果的に使う事で回復をさらに早めてくれます。
出来るだけ安静にしておくことも、身体の回復能力を高めるので重要です。
クーラーの冷気にあたった事で冷えて、
胃腸の調子が悪くなった時にも、
この対処方法は応用出来る物もありますので、
頭の片隅にでも置いて頂ければと思います。
夏本番ですが、体調に注意しながら、
もし体調を崩してしまったら出来るだけ早めに治す事を
心掛けて乗り切っていきましょう。
今回はここまで。
お読み頂きありがとうございました。
ではまた。