渋谷・神泉で40年続く整体、手技道の常識と一般的な常識の違い【No.226】 (再掲)
2018.12.28掲載
こんにちは、手技道の門田です。
今回が今年最後のコラムとなります。
今年も、手技道コラムにお付き合い頂き、誠に有難うございました。
歳をとればとるほど、一年が早く感じられると言いますが、
最近はほんとにあっという間に一年が終わってしまうな~と感じますね。
今年は手技道セミナーで、自分史の発表をさせてもらった事もあり、
改めて自分自身を振り返る機会になったかなと思います。
皆様も、今年も残りわずかですが、
今年だけでなく自分のこれまでを振り返ると、
新たな発見があるかもしれませんよ。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。
今回は
「施術に関する手技道の常識と一般的な常識の違い」
という事で書かせて頂きます。
以前に捻挫、骨折に関する対処法というコラムを書かせて頂きました。
その中で、一般的に言われている施術の常識と手技道での常識は違う事が
多いのではないかという事が患者さんからのご指摘にありましたので、
二つの例に絞ってどう違うのかという事を書いていきたいと思います。
まず一つ目の例は先ほどもありましたが、
「捻挫、骨折、肉離れの場合の対処の仕方」です。
一般的な治療の仕方としては、まず「冷やす」、
その後「固定する」といった事が多く行われています。
これは捻挫などの応急処置として広く知られている
「RICEの法則」と呼ばれているものを取り入れている事からです。
「RICEの法則」とは「Rest(安静)」、「Icing(冷却)」、
「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上―持ち上げておく)」
の頭文字をとって、こう呼ばれています。
要は、冷やして固定させて、心臓の高さより持ち上げておく事で、
腫れをとにかく最小限にして、回復させようという事なのですね。
血流の流れを阻害させて、腫れをくい止めようとします。
基本的にスポーツ医学での常識とされているもので、
それが一般的に広く知られているので、捻挫や骨折したらとにかく冷やす、
固定するといった事が行われやすいのですね。
では、手技道ではどうでしょうか?
手技道では基本的に冷やしません。
ではどうするか?
「調摩」と呼ばれる手法を用いて、
痛みのある部位ではなく、その周りを本当に優しく擦っていきます。
こうする事で、患部の周りの血流がよくなり、
細胞の再生が早まる事で、
機能回復が早まる状態を作り出すのです。
その後、怪我をした部位だけでなく、
他の場所にも派生して痛みが出てくるので、
その部位を治療していきます。
例えば、東洋医学には経絡という考え方がありますが、
足首の捻挫をすると、そこには胃の経絡が通っているので、
お腹の近くまで痛みが派生する事があります。
そこで、痛みのある部位をどんどん施術していく事で、
改善を図ります。
怪我をした部位が深ければ深いほど、
時間経過とともに痛みが出てくるので、
その部位を様子をみながら治療をしていくという過程になっていきます。
大分一般的な処置の仕方と違いますよね。
もう一つ、例をあげます。
お腹の施術というものがあります。
整体やマッサージでは、一般的にお腹の施術は行いません。
なぜか?
お腹の施術は「禁忌」とされているからなのです。
この理由として、
「お腹には内臓があり、いっぱい押すと危険だから」、
「お腹の施術をしてもあまり効果がないから」等、
いろいろ言われますが、やはりお腹の事をよく知らないと
いうのが大きな部分になってくるのではと思います。
手技道では、40年お腹の施術を行っております。
お腹をやる事によって、交感神経、副交感神経のバランスが
非常によくなり、自立神経が安定したり、
ホルモンバランスの改善につながったり、
非常に効果が大きい事を知っているからです。
ただ、粗暴には扱いません。
むやみやたらとやる事は危険だという事も分かっているからです。
丁寧に扱えれば、とても治療効果が高い部分という事ですね。
これも一般的な常識と手技道の違いの一例ですね。
以上、2つの例をあげましたが、手技道にはこのように
一般的に知られている事と、全く違った事を行っている事が
たくさんあります。
それだけ多くの患者さんを見させて頂いた経験から、
どのようにすれば、早く、安全に、回復が図れるかという事が
分かっているから、行える事なのです。
手技道では、一人として同じ人がいないように、
全く同じ治療は存在しないと
常々言っています。
その人にあったオーダーメイドの治療だからこそ、
細部までしっかり対応する事が出来ると自負しています。
それが出来るからこそ、患者さんも満足していたけて、
効果も出るし、結果的に早く治っていくという特徴があるのですね。
ぜひ、手技道の特徴という事で覚えて頂ければと思います。
今回のコラムはここまで。
今年も一年間お世話になり、真にありがとうございました。
来年も良い年になりますよう、よいお年をお過ごし下さいませ。
来年もどうぞ、よろしくお願い致します。
渋谷・神泉で40年続く、手技道の門田でした。
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