キャリアコンサルタントって何する人?
「国家資格キャリアコンサルタントです」
そう自己紹介されたら、あなたは心の中でどう思いますか?
「国家資格?へえ〜そんな資格があるんだ」
「え?キャリアコンサルタントって国家資格なの?キャリアカウンセラーと何が違うん?」
「キャリアコンサルタント?何する人?」
こんな感じではないでしょうか?
ちなみに私は、今年の3月まで「キャリアコンサルタント」が国家資格であるとは知りませんでしたし、具体的にどういう仕事をしていて、どこに行けば会えるのか、全く知りませんでした。
国家資格キャリアコンサルタントとキャリアカウンセラーってどう違うの?
キャリアカウンセラー、キャリアアドバイザー、キャリアコンサルタント、この言葉の違いを明確に説明できる人はいないのではないでしょうか?
私は、これらの職業は「どう名乗るか」の違いに過ぎないのでは?と感じています。
『キャリアコンサルタント』は「名称独占資格」であり「業務独占資格」ではありません。
「業務独占資格」というのは名乗るのも、その仕事を行うのもその資格がある人しかダメよ、という資格です。例えば弁護士や公認会計士、税理士などがこれにあたります。
一方「名称独占資格」というのは、資格がある人だけがその名前を名乗ることができるけれど、他の名前でその業務をすることは問題ないよ、というもの。
つまり、国家資格がなくても同様の仕事をすることはできるということなのです。
参考までに、名称独占資格には他に栄養士・保育士・保健士などがあるようですね。
なーんだ、それじゃあ苦労して資格取る意味ってなんなん?
うーーん、何なんでしょうね。
ただ、勉強してみて思うのは(まだ合格していない)、これは勉強してからやった方がいい仕事だなということ。
キャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーとして仕事をしている方々を誹謗する意図は全くないのでそこはわかってください。
自分がこの仕事をするのなら「カウンセリングってどういうことか?」ということを学んでからでないと、とんでもない思い違いをしたまま誰かのキャリアに口を出してしまうところだった。あぶねえ〜。
と思ったということです。
キャリアコンサルタントはどこで活躍してるの?
キャリアコンサルタントの職務内容はいろいろあります。
その分活躍の場もたくさん。
例えばハローワークなどの就労支援の現場、民間職業紹介会社(いわゆる派遣会社など)、企業内人事部門、各種学校など教育現場、大学の就職支援センター。
働き方も、組織に所属して仕事をする場合やフリーランスとして様々な企業や顧客をサポートするという形などさまざまです。
キャリアコンサルタントの認定校で知り合った仲間たちの90%は企業に所属している方達でした。組織で働く社員の相談に乗る立場の人材を育成する目的で、企業が社員の資格取得を後押しをしているのでしょう。だんだんと、社員のキャリアパスや人間関係の悩みなどにきめ細かく対応することが重要だと考える企業が増えてきている表れでしょうか。
こうして少しずつ社会全体に「働く人を支えなければいけない」という意識が定着していくのだろうなと思えます。
キャリアコンサルタントって稼げるの?
キャリアコンサルタントの資格を取得した後、自社のキャリアコンサルタントとしてのキャリアをスタートできる人たちが正直羨ましいと感じることもあります。
「さて、この資格、どこで使える?」なんて悩む必要がないから。
実際、私のようなフリーランスがこの資格を使って仕事をするにしても
「やっぱりキャリアコンサルタントの資格をとってよかった!収入がこんなにアップした!」
なんていうことにはならないようです。少なくともすぐには。
例えば求人サイトで「キャリアコンサルタント」と検索してみても「おやおやそんな感じですか。」という状況。
素敵な時給は望めないし、キャリアコンサルタントでもキャリアカウンセラーでもキャリアアドバイザーでも気にしませんよ、という内容が多い印象です。
キャリアコンサルタントとして、どんな働き方がしたいか
無事に資格を取得できた暁には、それでもやはり資格取得のために学んだことを活かして、さらに今後も働く人のキャリア支援ができるよう学び続けながら、経験を積んでいきたいと考えています。
キャリアコンサルタントの資格取得の勉強をする中で学んだことは、働くことに悩んだり迷ったりしている人の中には自分でも気づいていない願望や信念があるということ。
コンサルティングを通して「自分が本当に望んでいること」の自覚を促すことは、キャリアコンサルタントとしての重要な役割の一つです。
それができるようになる頃には、収入も少しはついてくる。
そう信じて、合格発表を待っている最中です。