人生の転機を乗り切る方法
現在、キャリアコンサルタントの試験に向けて、理論の勉強をスタートしています。
あまりにもたくさんの理論家が登場してみんながいろんなことを学説として残しているので「ああ、覚えるの大変」というのが本音です。
ところが、勉強してみると100年以上前にたくさんの学者が人間ってこうだよね、人生ってこんな感じでしょ、という学説を発表していて、それが自分の人生に置き換えても「なるほど、おっしゃる通りですね」と納得してしまうことに驚きます。
時代も国も違うけれど、こと「人生」において人が体験することや考え方の道筋のようなことについて大きな違いはないようです。
そんな学びをアウトプットすべく、今日は学びたての「ブリッジズ」という人が唱えた、人生の転機についての考え方をシェアしたいと思います。
ブリッジズはいいました
『人生の転機は何かが終わる時に始まる』
ね、思い当たりますよね?
そして、何かが終わる時と、新しい始まりの間には必ず「ニュートラルゾーン」と言って、混乱や苦悩の時期があると言っています。
確かに。苦悩、ありましたわ。
皆さんはどうですか?人生の転機に「苦悩」、ありましたよね?
そして、新しい始まりというのは明確に意識することなく、なんとなく始まるそうです。
新しい状態が安定し、日常になり、ある種目標を達成するまでは、
これでいいのかな?
もっと他にいい道があるんじゃないかな?
と悩みながらそれでも突き進むしかないといいます。
思い返せば、あれが人生の転機だったなあということを思い返してみてください。
確かに、それはなにかそれまであった状態が終わり、新しいことが始まる予兆であったのではないでしょうか?
そして、その過去と未来の間には、苦悩の日々も少なからずあったはず。
苦悩を乗り切るポイント
ブリッジズさんは、このニュートラルゾーンを乗り切るときのポイントまで解説してくれています。
お盆にお経をあげに来たお坊さんの説法を聞いているような気持ちになります。
そのポイントとは次の7つ。
・自ら責任と自覚を持ち、自己管理する
・何が変化するのか、しているのか、変化の影響を明確にする
・思い切って捨てるものは何かを決める
・終わったものは何かを決める
・自分の体験、感情をありのままに受容する
・安定、継続、維持するものは何かを明らかにする
・大きな決断をする時は時間をかける
大事ですよね。どれもこれも胸に響きます。
過去に執着することは新しい始まりの妨げになります。
決して自分を否定したり、起こったことを自分のせいにして自分を責めてはいけないのです。すべてが壊れて台無しになるわけじゃない。
大切なものを守るための転機であるはず。
そして、その転機が大きいものであればあるほど、焦ってはいけないのです。
最大の転機 私の場合
自分自身の人生とブリッジズの学説を重ねると「そうだよねえ」「そうだったよねえ」と深く頷いてしまいます。
私の人生で最も大きな転機は「離婚」でしたが、まさにブリッジズさんがいう通りの経過を辿ったなと思います。
何かが終わった。終わっていたと言ってもいいのかもしれません。
すべて失ってしまうのだろうか、なんとか変わらずにいられないものかという苦悩がありました。
その苦悩の時期は、なかなか捨てるものを決められず、終わったことを受け入れられませんでした。
でも、徐々に捨てるべきものを捨てるという決心がつき、新しい生活にシフトしていったのです。
私にとっての「捨てるべきもの」とは、夫婦と子供たちが一つの家族として暮らすことが一番いいのだという『常識』であり『思い込み』だったのかなと思っています。
私の場合、捨てるものを決めて次に踏み出すまでに3年ほどかかりました。
こうして、自分の人生と重ねると100年も前に発表された理論が、なんとなく頭に入ってきそうではないですか。
私の受験勉強に皆さんを巻き込んで申し訳ない気もしますが、人が人生で経験することって案外普遍的なものなんだとお伝えしたいと思います。
人は皆
悩んでるのは自分だけのような気がしますが、人は皆、終わりとニュートラルゾーンを経験しながら、変化、あるいは進化していくもののようです。
今も昔も。
男も女も。
アメリカ人も日本人も。
もし、今ニュートラルゾーンにいる方は、しっかりと時間をかけて良いのです。
自分の中で、何を捨てて前に進むべきなのか存分に苦悩しましょう。
そうすることで、人生の転機を乗り切って人生のコマを一つ前に進められると、偉い学者さんも言ってますよ。
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