どうしても見返したい奴がいる

昔から負けること、馬鹿にされること、他人に抵抗できない状態が大嫌いでした。


具体的にどんなエピソードがあるかというと、

・父親に怒鳴られて、怖いと思い泣きながらも、心の奥底ではこいつに勝ちたい(ぶっちゃけ殺してやりたいとすら思ってた)
・母親に「引っ込み思案」と馬鹿にされ、その性格を直すために警察官になると言いだす(たしか4歳くらいのとき)
・小学校で全く勉強していなかったのに、クラスメートのクソガキに「馬鹿」と言われただけで猛勉強し始める
・高校時代、村八分されたり、悪口を言われたりと典型的ないじめにあい、見返すため、猛勉強して関関同立に進学する。

ざっとこんな感じ。
社会に出てからも、上司を見返すため(理不尽に抵抗するため)に体に鞭打って仕事した結果、自律神経失調症・パニック障害になってしまいました。

でもこれ、なんでメンタルの病気になっちゃったかっていうと、単に「自己管理」と「環境」が良くなかったからなんですよね。
ハラスメントが色濃く残る会社に入っちゃったり(ハラスメントはどれだけこちらが努力しても勝てないことがほとんど)、休むべき時に休むためのリミッターを無視して続けたり。

で、気付いたのが今までは「どうしても見返したい奴がいるからがんばっていた」んだなあって。
でも、体を壊して気付いたのは他者だけじゃなくて、「自分を律する」という意味で自分と戦う必要があると思いました。
律するっていうのは単純に体調管理もそうだし、感情のコントロールもそうですよね。
悔しい、負けたくないときって、自分の中では死ぬほど殺意湧くときなんですよ。
実際に殺人を犯すのは違法だし、そんな力はないから絶対にやることはないんですけど、そういう禍々しいものを秘めた本気の底力って自分でもびっくりするときがあります。
いくらでもパワーが溢れてくるし(このことを病院で言ったら躁うつ病なんじゃない?と言われた)、リミッター忘れちゃうんですよ。

だから、感情は使いどころだなと。
ただ闇雲に使えばいいというものではない。
弱虫ペダルっていう漫画にもありました(女の子のオタクが好きなロードバイクの漫画)
銅橋っていう感情をコントロールできないパワーキャラがいるんですけど、先輩の助言で感情はここぞというときに爆発させろと言われ、ロードレースにうまく利用できるようになるんです。
まあ、自分がその銅橋っていうパワー馬鹿と同じって気付いた時、ちょっとショックだったんですけどw
要は、仕事のここぞというときにリミッターを限定解除して、感情を原動力にしたらいいなと思ったわけです。

この感情なんですけど、上手く使えてるときは上昇志向でいいんですけど、悪い時は他者批判に入っちゃうのが良くないなって。
その時は憂さ晴らしでやっちゃうことが多いんですけど、まともなときに考えたら「ちょうかっこ悪いな」って。
人を見下して、自分が勝ったつもりでいるって、自分をいじめってきた奴らと同じじゃんって思ったら無性に自分に腹が立ちました。
だから、他者批判に走ってるときは「いますげー自分かっこ悪い、そしてコンディションよくない」と思うようになって、いちばんの大きな敗因(ストレス)に対してどう戦うか(具体策を考える)ようになりました。

で、きっと私みたいな人間、特に男性の方って多いんじゃないかなって。
いま、パワー有り余って犯罪犯しちゃったり、パワハラ・モラハラ・DVで他人を気付つけちゃったりする人多いじゃないですか。(明らかに悪意あってやってる人もいますが)
そういう人って、感情を発散できるような、うまく昇華できるような場所がないんだと思います。
仕事で、しかも特に営業とかみたいに人と競って勝利を味わえる仕事ばかりじゃないと思うし、それぞれ適正もあると思うんですよね。
だから、そういう人たちが発散できる場所を作ったらいいのかなって。
個人的に、良いなと思うのが、武道とか格闘技、スポーツやったらいんじゃねってw
で、体力に自信ない人はゲームとかね。
自分の勝てる分野で発散場所を作ればいいと思いました。

まあ、こう思ったからこそ、いま問題起こしちゃう人たちって消化できる場所を見つけられない(もしかして探す気がない?)ような気がして。
都会なんかだと人口の母数も多いから、トップの勝者になる人の方が少ない。
だから、あきらめて自分の価値を下げる行動や自暴自棄になってるのかもしれないです。
それはそれで闇が深いと思いました。



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ごりらちゃん
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