詩「虚構潜水」
夢に見た姿になってみた
中身を詰めたら出来上がり
伽藍堂にも劣る醜態
前を向いても向いただけ
火花を起こしても火を起こせない
くしゃくしゃピースは湿気たまま
困難苦難ゆらりと飛び越え
降り立つ先は処刑台
掃いて捨てるよ現在を
土台がなければ立てはしない
砂上の楼閣と笑われて
踏みつけてしまったこれまでを
走り出しても走り続けられない
ごちゃごちゃ文句は浮いたまま
艱難辛苦さらりと飛び越え
降り立つ先は処刑台
当たり前のこと言ってみる
当たり前だと言われたよ
別に特別なんてこと
ないと知ったらスタートだ
経験体験成功感動
僕にとってはどうでもいい
中身の話をしてくれよ
土台の話を聴きたいよ
灰を呑み込み進むなら
屍のままついていこう
崩した砂を蹴り上げて
死地のその先でまた会おう
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