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イルカ探訪誌

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2014年4月の記事一覧

イルカ探訪誌 1

私がイルカについて何かを書こうと思ったのは、冬と春の境目に線を引くように雨の降った日のことだった。

 それは稲妻が心臓を貫くような運命的な神の啓示などではなく、腹の底からじわりとこみ上げる使命感だった。

 最初に一つ留意しておいて欲しいのは、私はこれまでの長いとも短いとも言えない人生の中で、イルカと関わるようなことはほとんどなかったという点だ。

 もちろん、私の生活がイルカとは全くかけ離れた

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