ダボス会議とグローバルリスク報告書
2020年1月にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(通称:ダボス会議)。その主催団体である世界経済フォーラムが公表した2020年版「グローバルリスク報告書」のグローバルリスク意識調査では、大半の回答者の懸念が気候関連リスクに集中しました。
〈発生可能性が高いグローバルリスク〉と〈影響の大きいグローバルリスク〉の上位5つのうち、〈発生可能性が高いリスク〉のうちの3つ、〈影響の大きいリスク〉のうち4つを気候リスクが占めました。
そういった背景もあってか、ダボス会議のテーマそのものが「ステークホルダーがつくる持続可能で結束した世界」という、頻発する猛暑や干ばつといった気候変動を意識した内容となりました。
世界経済をリードする要人たちが集う国際会議でも、すでに気候変動とそのリスクの話は避けては通れないものとなってきています。さらには、時代のトレンドと並行して、お金の流れにも変化が見られてはじめています。
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資に特化した上場投資信託(ETF)では、初めてその規模が10億ユーロ(約1200億円)に達しようとするファンドが現れてきています。
この様な現状を見てみると、まだまだというべきなのでしょうが、持続可能な社会の実現に向けた「発芽」が見られるのかもしれません。
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