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Overland Track in Tasmania 2021 1


 今回僕が挑戦するトレイルは”Overland Track”オーストラリアでもっとも有名なトレイルの一つだ。
トレイルの内容はCradle Mountain-Lake St Clair National Parkという全長85キロメートルのコース。
タスマニア島の西部には数億年という悠久の時を超えて育まれてきた原生雨林や、氷河に削られた原野に点在する険しい岩峰など、太古の森や大地の姿が保存された広大な大自然があり、この一帯は「タスマニア原生地域」として世界遺産に登録されており、その原生地域の真っただ中を歩区というものだ。
6日間を要する登山がおすすめされている。しかし様々なサイドトリップがあるので時間はその人次第だ。
 僕と友人は8日分の食材を用意して今回の冒険を始めた。コースの間にはHutと言われる簡易的な宿泊施設が用意されているのでそこに宿泊することもできる。またはテント泊をするかだ。
 そんな場所で僕たちは最終的に7日間の時間を過ごした。今回が僕にとっては初めての連泊登山だ。本当に僕にできるのか様々な不安がある中でのスタートだったが終わってみれば人生においてとても大切で貴重な経験になった。今回はそんな経験やストーリーを備忘録も兼ねてここでシェアしたい。

 2021年11月24日4時半起床。
5時に家を出発した。旅を共にするChinaの働くフラワーファームのBossが今回の旅の出発点のRonny Creekに車で連れて来てくれたのだ。夏を迎えようとしているタスマニアではあるがまだまだ朝方と夜は寒い。特に山の中は冷えるので夏とは思えない服装でのスタートになった。
天候は今のところそんなに悪くなる予定ではないようだ。少しばかりの雨は予想されるが問題にはなりそうにない。
話を聞けば1週間前に出発した人たちは突然の大雪に覆われ、緊急用Hutでの待機を余儀なくされたそうだ。山での天候は予想しずらく何が起きるかはわからない。
ただ天に祈りを捧げるのみなのだ。。。

 修学旅行前の感覚を覚えているだろうか。
ウキウキとドキドキで胸がおどるあまりぐっすり眠ることはできなかった。
 とはいえ僕たちは軽くストレッチをしてついにOverland Trackをスタートさせたのだった。これから少なくとも85kmの道のりを歩いていく。
荷物はめちゃくちゃ重い。前日重さを測ってみると20キロだった。今までそんな重いものを担いで登山をした経験はない。
何もかもが新鮮だ。そんな思いを楽しむ余裕がこの時にはまだあった。

 初めに今回の旅の友。Chinaについて少し紹介したい。出会いは1年半前に遡る。
僕が滞在していたタスマニアのとあるバックパッカーで彼女と出会った。いつも陽気で笑顔を振りまくのが印象的な人だ。自然が大好きで、ナチュラルなライフスタイルを実践している。彼女はそれからもタスマニアに惚れ込んでもう2年くらい住んでいる。フラワーファームで働きながらガーデニングをしたり、最近は霊気のマスターコースも取得したようでゆったりとしながらも意志の強いエネルギーに満ちた人だ。そんなこんなで長年会っていなかったが今回トレイルをするということを彼女に伝えると彼女も挑戦したいということだったので一緒に挑戦することになったという流れだ。
今回トレイルの途中に霊気セッションもやってもらった。その経験も後々しシェアしていきたい。

 初日。Ronny Creek to Scott Kilvert Memoria Hut
 僕たちは、通常のOverlad Trackから外れたコースを選んで歩いた。Chinaがギアを揃える為に行ったアウトドアショップの定員さんが一般的なルートではないルートをおしえてくれたそうだ。僕たちはそれならということでコースを迷うことなく選んだ。基本的に僕たちの旅のスタイルは流れに身を任せるスタイルでいこうと話していたので。全ての可能性にオープンだ。その結果思いもよらぬサプライズが旅の終わりには待ち構えていた。
 
 3,4時間歩いた頃だろうかまだまだ僕たちは力がある。Dove lake の横を回るコースは本当に美しく。20キロの重りなど全く気にもならなかった。
湖の登山コースを終えるとそこからは舗装されていないBush walk(茂みを歩くこと)が待っていた。わずかなサインを手がかりに僕たちは茂みをわけながら前に進んでいく。標高も高くなってきた。この頃になると僕たちはこれからどんな険しい旅が始まのかどれくらい続くのかもわからず呆然としていた。
険しい道はさらに続く。頂上近辺では岩に繋がれた鎖が命綱だ。下を見渡すと断崖絶壁。空を見上げれば濃く分厚い雲が近づいてきている。なんとか僕たちはその雲が真上に来る前に頂上へと着くことができたのであった。ここでやっと今日の目的地であるScott Kilvert Memoria Hutまで半分のところだ。

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少し雨が降り出した。幸いなことにここからの道のりはそんなに難しいものではなかったのでゆっくりと自分のペースを乱さずに目的地まで着くことができた。もうこれ以上歩かなくても良い。荷物を下ろすことができたときはなんとも言えない脱力感と爽快な気分だ。
早めのごはんを食べて疲れた身体を休めるため眠りについた。

続く。

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P,S ここのトイレは今までの行った公衆トイレの中でも一番長めのいいトイレだった。そんな経験をもし行く機会があれば味わって欲しい。笑


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