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一般病棟へ。
術後4日目の朝。
テレビを見ながらぼんやり過ごしていると、部屋の出入口の方から、女性看護師さんが朝食を持ってやってきた。
「おはようございます。なかしゅー久しぶりだね!覚えてる~??」
麻酔から覚めた時に出会った、看護師の友人と同じく、その女性看護師も自分の学生時代のあだ名で呼んだ。
よく見ると、高校時代のクラスメイトではないか。
約10年ぶりの再会。
メイクもばっちりきめられると、誰だかわからないさー。。。
まさかここにきて、高校時代からの友人2人に出会うなんて、なんと運が良いのだろうか。。沖縄も本当に狭いなぁとつくづく実感した。久々の再会でテンションがあがり、おかげで連日の不眠疲れも飛んだ。
久々に何気ない会話をした後、その友人から報告。
「今日お昼に、一般病棟に移るからさ~。また、時間が決まったら報告するさね!」
ICUでの集中治療を終えて、今日遂に一般病棟へ戻ることが決まった。
言い方が悪いが、気持ち的には牢屋から解放されたような感じで、とても嬉しかった。
ICU内のベッド調整の為、朝食後に一時的に個室を出されて、手術後最初に寝ていたベッドスペースに移動した。
その後は、壁掛け時計を見ながら、まだかまだかとソワソワしながら、時間が過ぎるのを待っていた。
そして午後1時。看護師の友人が帯同し、車椅子を押してもらいながら、一般病棟へ移動した。
一般病棟へ戻るのは、手術当日の朝以来。
部屋は個室が空いておらず、一時的に6人部屋に入ることになった。
窮屈で空気はそれほど良くないが、ICUにいた時のような孤独感がなく、これはこれでいいなと思った。
友人が、一般病棟看護師に申し送りを行った後、最後に自分のところに声掛けにやってきてくれた。
「じゃICU戻ろうね。なかしゅー、頑張ってね!」
何気ないエールだが、とても嬉しい一言。
ICUから一般病棟に移るまでの間、久々に出会った友人たちが、バトンを引き継ぎながら後押ししてくれている感じがして、とっても嬉しかったし、勇気をもらえた。
2人の友人に感謝。