ムッとしてしまったこと。
2020年2月23日
日曜日で、外も晴れてて、普段だったら気持ちいい1日になりそうだが、気分はそれどころではなかった。
先日、アレルギーを発症して以降、39℃以上の発熱が連日続いており、朝からぐったりしていた自分は、少しイライラもしていた。
アレルギーの影響で腎不全にもなってしまった自分は、ここ数日、水分量を点滴で補填する治療をしていた。腎臓への血流量を維持する目的での治療、とのことだが、心不全を患っている自分にとっては、逆に心臓への負担を上げる事になるので、少なからずリスクはある。
治療の意味は理解できたが、そのリスクが背景にある事を知っていると、
「また以前のように心不全になるのでは?」という不安がどうしても頭をよぎる。
そして現に、アレルギー発症前より胸の圧迫感が強くなってきている。不整脈も二段脈で出現するようになっている。入院直後には良くなっていた症状が再び出始めたことで、正直焦りを感じていた。
二段脈について
心室期外収縮(PCVとも呼ばれる)は不規則に生じることもあれば,一定間隔で(例 3心拍ごと[三段脈]または2心拍ごと[二段脈])生じることもある。心室期外収縮は刺激物(例 不安、ストレス、アルコール、カフェイン、交感神経刺激薬)、低酸素症、または電解質異常により増加する可能性がある。心室期外収縮の頻度が非常に高い場合,特に心室期外収縮が2心拍ごとに出現する場合は、洞調律が実質的に半減することになるため、血行動態障害による軽度の症状が生じうる。
腎臓が上手く働いていない為、尿もいつもより出が悪い。お腹周りも若干張りを感じる。身体は日を重ねるごとにだんだん重怠くなってきているのに、そのことを看護師さん伝手で話しても、返ってくる言葉は「様子を見ながら現状治療継続」。
実はこの「様子を見ながら治療継続」は、普段、医療従事者として働いている時にはちょくちょく聞いていた言葉だった。
* * *
『患者様がいつもと違う症状を訴えています。所見的にもこういうところが見られます。リハ的には安静度はどうされますか?』
『うーん、検査の数値的には悪くないしなぁ・・・様子を見ながら現状継続で。』
* * *
その時は、一人の患者様に関する、他職種間での何気ないやり取りで済ませていたが、全く同じ言葉なのに、今回はなんでこんなにも悲しくて、イライラしてしまうのだろう。
(そもそも、今の状況見に来ていないじゃん。なんでそれで、簡単に判断できるの??)
いろんな感情が湧き出てくるが、看護師さんたちは、先生の言葉を伝えに来ただけなので何も悪くない。そもそも、その時の状況にあった最善の判断をしているだけなので、誰も悪くない。だけどなぜかその時は、判断した先生にも、その言葉を伝えに来た看護師さんにも苛立ちを隠せず、あからさまに表情を曇らせてしまった。
主観的には感じる違和感を、客観的に汲み取ってもらえない。それでもじわじわと迫りくる不安は、もしかしたら今まで携わってきた患者様たちも、感じていたのかもしれない。
症状が出てからでは遅い。それを未然に防ぐことも医療の役割と思っているが、今までやってきた医療現場での対応の一部は、自分も含めて、少し良くないこともあったかもしれない。
患者になって感じること。医療従事者として感じること。
ひとつの何気ないやりとりに、不信感を持たれてしまう可能性があることは、今後も気をつけようと思った。
<続く>
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