
夜型生活が招く代謝低下と、60代からの改善記録
「なぜ、夜になると太るのだろう?」
この疑問は、長年の夜型生活を送っていた私自身の切実な悩みでした。仕事から帰宅後、パソコンに向かう生活を続けるうちに、確実に体重は増加の一途をたどっていました。今から思えば、それは代謝の低下が大きな原因だったのです。
夜型生活が代謝に与える影響は、予想以上に大きいものでした。実際の数値でお伝えしましょう:
■ 夜型生活による代謝への影響
深夜の活動で基礎代謝が約15%低下
夜9時以降の食事で消費効率が30%以上低下
睡眠不足で体脂肪の燃焼効率が最大40%減少
私の場合、55歳の時ストレスが原因で発症した不眠がきっかけで、本格的に生活リズムの改善に取り組みました。最初は苦労の連続でしたが、具体的な改善ステップを見つけることができました。
【第1段階:夜の習慣を変える(1ヶ月目)】
夜10時以降のパソコン作業を制限
ブルーライトカットメガネの使用
22時以降の食事を完全に断つ
この時点での変化:
就寝時刻が約1時間早まる
朝の目覚めが少し改善
体重は変化なし
【第2段階:朝の習慣を作る(2-3ヶ月目)】
カーテンを開けたまま就寝
朝食を必ず摂取
朝の散歩を10分から開始
この時期の変化:
自然な目覚めが増える
朝の体温上昇を実感
体重が2kg減少
【第3段階:代謝を上げる(4-6ヶ月目)】
朝の散歩を30分に延長
夕食を、遅くても20時までに済ませる
21時以降は温かい飲み物のみ
6ヶ月後の結果:
基礎代謝が10%上昇
体重が計5kg減少
血糖値が正常範囲に
特に効果的だったのは、「夕方の時間帯を活用する」という発想の転換でした。夜の時間を削るのではなく、夕方の時間を充実させる。具体的には、18時から20時の間に、食事と軽い運動を済ませるようにしました。
最初は「仕事が忙しくて無理」と思っていた習慣も、少しずつ調整することで実現できました。請負の仕事は午前中に集中して行い、午後は柔軟に時間を使えるよう調整。これにより、夕方の時間を確保できるようになったのです。
驚いたのは、生活リズムの改善が代謝だけでなく、仕事の効率も上げてくれたことです。朝型の生活に変えたことで、午前中の集中力が格段に上がり、結果として夜の作業時間を減らすことができました。
年齢とともに代謝は確実に低下します。しかし、それは「どうしようもない」ことではありません。生活リズムを整えることで、私たちは代謝の低下に確実に対抗できるのです。まずは、夜の過ごし方を少しだけ変えてみませんか?それが、健康な体を取り戻す第一歩となるはずです。