年末調整のお話し①~「誤納額還付請求書」と「年末調整過納額還付請求書」って知ってますか?~【1年前シリーズ】
前回の初めての有料記事からかなり時間が空いてしまいました。皆さまお久しぶりでございます。
ここまで空いてしまった理由としては、まずは前回の記事が渾身過ぎてnote燃え尽き症候群気味となってしまったこと。
その甲斐もあってか?おかげさまでかなり好評をいただいており、ご購読いただいた方は誠にありがとうございます。
それと他の理由としては、よくよく考えるとここ2か月くらいはバックオフィス系の仕事の比重が少なかったような? もちろん日常のルーチン的なものはあるわけですが。
ただ今時期、インボイス制度がいよいよ始まったり、年末調整の時期になったりということで、書きたかったことを思い出したのでそろそろ執筆再開いたします。
ということで今回は、年末調整絡みの話を書こうと思います。
ちょうど去年の年末調整事務をしている頃からnoteを書き始めた覚えがあるのですが、そのとき書きたいなと思ってたけど書けなかった話になります。
今回のお話はちょっとイレギュラーな話です。
バックオフィス担当の皆さま、「誤納額還付請求書」と「年末調整過納額還付請求書」というのは提出したことがあるでしょうか。
本ポストでは、昨年自分が作成・提出した、この2種の申請書について紹介します。
1.誤納額還付請求書
正式には、「源泉所得税及び復興特別所得税の誤納額還付請求書」と言います。長ぇ。。
なぜこれを提出する必要があったのかというと、去年の8月に僅かながらの賞与の支給があったのですが、それに伴う翌月の源泉所得税の納付金額を自分が誤ったからです。。
具体的には、源泉所得税ではなく、従業員負担分の社会保険料の金額を納付してしまいました。要するに、必要以上に多く支払ってしまったわけです。その額トータルで27,173円。
社会保険料の額が通常の給与の源泉所得税の額と近かったための誤認と推測されます。というか、今さらながら社会保険料、高すぎやしないかい……
社労士の先生に相談したら、「おそらく年末調整の手続きの範囲でどうにかなるのでは」とのことで安心していたのですが、いざ年末調整の時期になって税務署に問い合わせたら、それではダメでした。。
「誤納額還付請求書」を提出したら還付を受けられます、という話になったわけです。
やったことない事務でめっちゃ憂鬱だけど、自分のミスだしな……ということで、必要そうな添付書類も含めて作成・提出したのでした。
皆さま、源泉所得税の誤納にはくれぐれも気をつけましょう。。これ、別のクラウドシステム使ったらオートになったりするのかな……e-Taxじゃ無理なんだろうな……
2.年末調整過納額還付請求書
正式には、「源泉所得税及び復興特別所得税の年末調整過納額還付請求書兼残存過納額明細書」と言います。さっきのよりもっと長ぇ。。
こちらについては、先ほど紹介した書類よりもさらにレアケースだと思われます。
通常、年末調整においては納付している保険料等に応じて還付を受けることになるため、会社は12月に納付する源泉所得税からその還付額を差し引いて納付、差し引いた金額は従業員に還付することになります。
この仕組みは会社が納付する源泉所得税の金額の範囲内で年末調整(還付)が済む前提となっていると思われます……が、ではなぜ去年、この書類が必要であったかと言うと、12月に納付する源泉所得税の金額よりも還付する額が大きくて、控除することができなかったからです。
そしてさらにこれがなぜかと言うと……一重に自分の還付額が大きかったことが理由でした。
まず、激・年功序列組織の公庫に10年以上所属していたことでそれなりの収入があった自分は、1-3月はその収入前提で源泉徴収がされていますので、稲とアガベに入って給与が下がった分だけ多く源泉徴収されていたということになります。
加えて、節税のための積立型保険に加入していたり、さらには稲とアガベに入った後もiDecoに加入したりとしていたために、他のスタッフに比べると圧倒的に控除額が大きかったわけです。
さらに敢えて言えば、全てのスタッフの所得税の源泉徴収が、上記控除で一気になくなってしまうくらいしかされていないという言い方もできるかもしれません……
まぁここはまだデットでしか調達していないベンチャー企業ということで、ここについてはもうしばらくは皆さまに寛容な目で見ていただいくとしまして……
正直な話、上記の「誤納額還付請求書」は金額も大したことないしやらなくていいんじゃないか面倒くさい…とちょっと思ったりしたんですが、こっちはやらないと自分が還付を受けられないからやるしかないわけです(笑)
改めて、「源泉徴収」という仕組みそのものを改めて知ることができたのと、こんなこともあるんか!というイレギュラーケースを体験できたという意味で、憂鬱事務ではありましたが大変勉強になった事案でした。
今年はやらなくていいはず……と思ったけどよくよく考えたら後者は可能性ありそうだな……従業員も増えてるし大丈夫か……?
なお最終的な結末としては、いずれの書類もe-Taxで提出したわけですが、特段税務署からの指摘はなく、申請通りの還付を受けられました。
酒税絡みで税務署からは基本電話が来るものという認識でビクビクしていたのですが(笑)、杞憂でした。ホント良かった。
いよいよ今年も年末調整の事務が始まってしまいます。
年に1回の業務では慣れるべくもなく、去年のことを頑張って思い出すしかありません。。
はぁ、つくづく労務関係の事務は個人的には大変憂鬱。。。
担当の皆さま、何とかミスがないよう頑張って参りましょう…!
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