ハゲの悩み。苦悩からの解放…。
今から二年ほど前のこと。
40歳を目前にして、急に抜け毛が気になり始め、頭頂部のハゲが目立つようになってきました。
「いよいよ坊主にしないといけないのか!?」
と密かに覚悟を決めていた時、一番僕を悩ませていたのは
「ハゲてどうしよう?」
ではなく
「みんなにどう説明しようか?」
ということでした。
……誰も聞いていないのに……
わざわざ説明しなくていいのに、必死に言い訳を考えていたんですよね。
この度、出家することにしました!
気合を入れるために坊主にしました!
なんてね。
素直に「ハゲてきたから、坊主にしました~」って言えばいいだけのことを、ほんまアホみたいなことを、クソ真面目に真剣に考えていました。
まぁ、男にとって「も」髪は命だし、最も気になることの一つです。
だから、仕方なかったのですが、当時は真剣そのもの。
そこまでしても、自分のプライドや見栄を守りたかったのです。
そんなある日のこと。
電車で横に座られた50代くらいのおじさんが、絶妙にハゲていて、なんとも幸せそうに読書をしていました。
その一方で、ドア付近に立っている、あきらかにカツラと思われる60代のおじさんが、まわりの視線を気にして、終始髪をいじっている姿が痛々しく見えました。
そこでハッと気づいたんです!
・隠せば隠すほどおかしな言動になること
・隠しても実はバレているということ
・隠すと余計に周りが気を遣うこと
そして、僕が気にしていたのは、実は、自分勝手に作り上げていた理想の自分とのギャップだったんだ!!!!!
こんなに苦しかったのは、他人の目はもちろん、それよりも、なによりも、理想の自分でいられない現実を受け入れたくなくて、その事実を必死に隠そうとしたり、誤魔化そうとしたり、言い訳を必死に考えていることでした。
当時、僕が主催していたセミナーや講演では、毎回「ありのままのあなたが最高です」と言っていましたが、ありのままを受け入れられていない自分が、ここにあることに愕然としました。
これに気づいた時、もう、顔から火がでるくらい恥ずかしくなりました。
裸の王様だった自分を思い知らされた時、このままでは「絶対イヤ」「これはアカン」と思って、その場の勢いで、SNSに「実は僕、ハゲてきて悩んでるんです…」と投稿しました。
いま告白しなかったら、もう一生言えないって思ったんですよね。
もちろん、笑われる覚悟で投稿したのですが…
やっぱり、笑われました(笑)
でもね、その笑いは、決して僕を馬鹿にするものではなく、むしろ共感して、僕の心をほどいてくれる「笑い」だったんです!
「笑われた」
ではなく
「一緒に笑い飛ばしてくれた」
そんな感じでした。
それが素直に嬉しくて、そこで肩の力が抜けて「あぁ、人生って、これでいいんやなぁ」って思えました。
その後、僕を心配して、頭皮ケアの方法やハゲ予防策、最新技術や秘蔵アイテム、薬やサプリ、たくさんの情報をいただき、こっそり連絡してくれる大学教授や医師までいて、中には、頭皮に優しいシャワーヘッドやオーガニックシャンプーを送ってくれる人もいました。
本当にありがたかったです。
この一連の出来事で気づいたのは、
・強がりを手放せば、繋がりが生まれるということ
・欠点は欠かせない点で、それによって愛されるということ
そして、
・苦悩とは、自分勝手に作り上げた理想の自分と戦っているもの
でした。
おかげさまで、その時に教えてもらった方法で髪が元気になり、今では、「えっ!?カツラ」と思われるほど増えています。
あの時、みんなから教わった頭皮ケア一つ一つを試して実践し、地道に自分に合うものを厳選しながら髪を育てていくと、髪は驚くほど元気になりました。
これ、ほんと奇跡ですよ!
実際に、僕に出会った時、是非、僕の髪をひっぱって確かめてみてください(笑)
ちなみに、僕が髪を元気にするためにしたことは以下の通りです。
・ハゲてもいい!自分は自分だと開き直る(笑)
・ハゲかけている髪を悪者にしない。責めない
・専門家のアドバイスを聞く
・髪を生やした経験者から生きた助言をいただく
・シャワーヘッドを変える
・シャンプーを買い替える
・シャンプーを使うのは二日に一度。使わない時は湯シャン
・洗い方は頭皮を中心に、とにかく優しく丁寧に!
・すすぎがポイント!これまでの3倍の時間をかける
・頭皮マッサージは頭頂部よりも側頭部。首すじも!
・ドライヤーは冷風に変える
・友人に教えてもらった育毛剤とサプリを使う
・髪は生き返ると信じ切る
・髪にありがとうと感謝する
僕は髪の専門家ではなく、上記内容も個人差があるので、どうかご注意ください。
ここでは、僕が実践して効果のあったものだけ紹介させていただきました。
☆教訓☆
『隠したいものを手放した時に苦悩から解放される』
今日は、このことを伝えたくて、こんなお話を書いてみました。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。