【感想】 死蝋の匣 / 櫛木理宇
久しぶりの読書でした。
スマホやらタブレットやらに毒されてます。
図書館で借りては読まずに返却の日々でした。
昨夜は我が家のネット環境がメンテで使えなかったため、一念発起して読書笑
最近の本の選び方は図書館の予約ランキングやベストリーダーから好みの本を選んでます。
死蝋の匣 / 櫛木理宇(角川書店)
金田一耕助シリーズ好きで京極堂シリーズ好きなら絶対好きそうな題名ですね。
絶対おどろおどろしいはずと期待。
そういうジャンルではない模様。
「死刑に至る病」の作家さんです。
シリーズ第2弾のようですがただただ題名に惹かれてなので一切予備知識無しで読みました。
文章はとても読みやすくどんどん読み進んでしまいます。
強殺シーンから始まる冒頭。
そして次々起こる殺人にいたる事件。
それがすべてつながるのは見事です。
最初の方で出てきたジュニアアイドル出身の凛音ちゃんは特に大化けせず。
表が千草、裏が実花。
部屋が千草、天井裏が実花。
悲しい形で並行してた2人の人生。
千草の人生は突然終わってしまったけど実花が引き継いだ思いは歪んではいたけど報われたというべきか。
いろんな家族が出てきました。
いずれの家族も1人の思い込みでバランスが崩れて崩壊のパターン。
親になるのに資格はいらないけどなっちゃいけない人っているんだろうな。
子供にとってどんな親でも親なんだろうけどなんだかな…。
話し合うことは大事だけど話しても話しても通じない人って実際いるしな。
死ぬまで続く問題だ。