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フィルムの話2.75:Kodak ULTRAMAX 400(下田編・一日目)

下田東急ホテル(夜)

前回の記事ではホテル到着までをまったりと書いていったが、今回はホテルでの夕べから続きを書いていく。
因みに、前回の記事でフィルムを撮り切ったと書いたが、同じKodak ULTRAMAX 400の27枚撮りを伊豆急下田駅前の「ヤングカメラ」さんで購入していたので、ホテルの部屋で装填して探検に出た。

ボイラー、厨房の横にあった。
サムネイル画像。ホテルの庭はヤシの木がいっぱい。

夕食と入浴が済んでフロントに戻ると、エントランスの外がキラキラ輝いていた。

イルミネーション。コンパクトカメラで手持ちだとなかなか難しい…

こちらのイルミネーション、よく見るとイスとテーブルも電飾で飾られており、少し懐かしくも「これぞイルミネーション」であった。
と、都心のイルミネーションが少し苦手な私は思ったのである。

水仙まつり


伊豆の朝日。日出や日没はフィルムのカラーテストにも良い。

さて、翌日には伊豆急下田駅からバスで爪木崎へと向かい、「水仙まつり」なるものを撮りに行く。

俯瞰の爪木崎。フィルムで撮ると昔の観光写真、あるいは絵はがきのようである。

「水仙まつり」がメインイベントでありながら、爪木崎は水仙に限らず魅力の多い海岸であった。
懐かしさを感じさせる海の家やアロエの花はフィルムで撮ることによりそのノスタルジーを増幅させていく。

キンメダイが有名だからだろうか?デザイン性の高いゴミ箱。
満開のアロエの花と海岸。まさに絵はがきである。
水仙まつりは入り口から始まっている。
水仙の丘。フィルムならではの色彩が輝く。

花々だけでなく、海岸も景観として美しいものであった。こうした場所でフィルムの写真を撮ることは、80-90年代の観光客が持った眼差しを追体験するものである。

このフィルムは青が映える。
海岸あるあるの一つ、灯台。

爪木崎には灯台があり、かつて訪れた犬吠埼や城ケ崎を想起させる。

果てしない海。伊豆諸島の島々がぎりぎり写っている。

伊豆急下田駅―旅の終わり

海岸の風景と水仙まつりを満喫したら、バスで伊豆急下田駅に戻る。駅周辺で土産を買い、帰りの列車を待つ。

待合室の風景。豪華列車のポスターと内装を模したテーブルセット。
伊豆急行の二大特急。左が「サフィール踊り子」で右が「The Royal Express」。

今回の旅ではKodak UltraMax400をフルに活用し、歴史ある観光地である下田で80-90年代の観光客の眼差しを追体験することができた。デジタルと異なり、枚数に限りがあるフィルムは自ずと一枚一枚を大切に撮るようになる。それゆえ作品への愛着も湧くものであり、それは私の身近な東京で撮ったものでも同じである。次回は東京の各地でフィルムを持ち歩いてとらえたイメージ群について共有していきたい。
ではまた。

執筆:センター長兼フィルム班・班長

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