鴉と蝙蝠【詩】
真夏の午後が焼き尽くす
アスファルトの国道は
真っ白に眩く光る
光の中に黒い点あり
近づけば
羽砕けた鴉の死骸
と見えて
実際は
骨砕けた蝙蝠傘
安堵する
仕事終わりの帰路に
命の抜け殻なぞ誰が見たいものか
無論
朝ならいいというものでもない
ああ嫌だ嫌だ
蝙蝠傘の魔法陣で
鴉の偽物を生贄に
全ての道をどこにも辿り着けぬ道へ
お前らおとなしく家にいろ
お前らおとなしく家にいろ
熱に魘されて
風邪に吹かれる
その前に
アスファルトに命吸わせる
その前に
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします。もし、御支援いただけたときは、大好きなみたらしだんご(コンビニで百円くらいで売ってるの)を食べて、また創作に励みたいと思います。