「《おもあい OMOAI》について。自分の欲しい環境を自分でつくること」
知的好奇心の正体は、ドーパミンらしい。
最近いろんな哲学系の本を読んでるのだけど、
その初めに岡倉天心の「茶の本」を再読した。
『ものの釣り合いを保って、
おのれの地歩を失わずして、他人に譲ることが浮き世芝居の成功の秘訣である.......』
しびれた。
生き方に余白をもつこと。
生き方だけでなく、器作りも、プロジェクトも、ブランドも。
決められたがんじがらめの、
ブランディングではなく、
余白のあるプロジェクトの在り方のほうが、
絶対に面白いものができる。
さなぎのように眠っていた(ように見えなかったかもしれないけれど)
最近むくっと起き始めて、
新しい場
『おもあいーOMOAI』を、
SIONE銀閣寺店の中に平行して立ち上げる準備をしている。
「おもあい」とは、
一碗に二服点てて、二人でいただく茶道の用語。
もちろん碗にはメモリは付いてないし、
なんとなくの半分を想像して、後の人に残す。
このなんとなくが心地よい。
そこに心が宿る。
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去年、バンコクへ行ったとき、
窯をかしてくれるところが見つかった。
「そうか、私は窯があれば、どこでも生きてける」と思った。
世界に窯があれば、
その土地の文化を学びながら、子どもを教育しながら、
どこでも生きていけると思った。
そんな話をして、これからは「B&K」(ベッド&窯)だね。と笑った。
そこから、
工芸家が、多拠点で活動していけるようなプラットフォームを作りたいと思った。
なによりまずは「自分がほしい環境を自分で作り始めよう」とおもった。
0から始めようとおもった。
それが、すごく正しいモチベーションな気がしたし、
一対一、半径5メートルの人々との繋がりと幸せが
スタートであり、もうゴールな気さえした。
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SIONE銀閣寺店も、SIONEだけの場所ではなく、
co-livingであり。
教育と子育てとものづくりと
そしてそれが社会問題を解決するためのプロジェクトの場で
あってほしい。
『おもあいーOMOAI』がそんな場になればと。
この一年、世の中のことをみてきて、
だれでもふとした拍子に、
犯罪者にも、障がいをもつことも、障がいをもった子どもの親になることも、そして、シングルマザーにも、貧困にもなるのだと思った。
遠い国で起きていることではなくって、
とても近くの、すぐそこで起きている 出来事なのだと、痛感した。
でもそれと同時に、
人の可能性や、生命力や、見えない手助けみたいなものも
すごく理解できた。
だからこそ、
よりフラットに
自分の出来ることをちゃんとして、補いあっていく。
二倍いも三倍にもなる気がした。
ルールありきではなくて、
ルールそのものを作っていくような
そんな場を、これから作っていきたい。
SIONEというのは、私にとっては、とても大切な長女みたいなものなのだけど
私の人生の序章だったのだなと思う。
ここからは、
SIONEがもっと拡張していくような、そんなイメージ。
秋晴れがさわやかに美しい。
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