歴史に刻まれた名物マンション
マンション
今や憧れのマンションと言えば、タワーマンションのようになっている。立地だけでなく、共有施設含めてとても素晴らしく、住居というよりはホテルに近いような物件も存在する。とても高額すぎて手が出ないものも多く、特に都心では億越えはざら。
自分は、マンションよりは戸建てが好きなのですが、個性豊かなマンションを見ることは、街並み散策とともに結構好きです。しかも、幼き頃に耳にしたマンション、その時代時代を象徴的に表したり、その後の流れを作り出したような、いわゆるビンテージマンションが好きなので、ご紹介します。
また、良ければ以前投稿した高級住宅街についての記事を読んでくれたら嬉しいです。
①三田綱町パークマンション
約50年前の1971年にできた三田綱町パークマンション。周りは大使館や慶應義塾大学もある閑静且つ優雅な街に19階建てのマンションがそびえたつ。今でこそ高層建築が多くなったので、さほど高さにインパクトは感じないかもしれませんが、当時は相当インパクトがあったのではないかと想像します。「東京タワー、霞が関ビルに次ぐ、日本における第3の高層建築物」ともてはやされていたとも聞きます。
確かではないですが、東京都庁を設計した有名な建築家や1970年代~80年代初頭にかけて派閥としては小さな派閥ながらも自民党の総裁選挙に出たほどの実力政治家も住んでいたとも。いかに当時のセレブリティーと言われる人が住んでいたのかを感じる。当時住んでいた時の窓からの眺めはどうだったのだろうと妄想にふけってしまいます。
②パレロワイヤル永田町
1977年にできたこのマンション。通称「パレ」。議員会館のすぐ裏、そばには日枝神社がたたずむ場所にあります。正直住む場所というよりは、オフィスの方が立地的に適しているようにも。ロスジェネ世代には、テレビとかで名前を聞いたことがあるとピンときた方もいるかもしれませんが、このマンション、1980年代から90年代初頭に権力の頂点にあった政治家、〇丸さんがオフィスとして構えていたとのこと。他にも有名政治家が多数オフィスを、このパレに構えていたようです。聞くところでは、相当昔ではありますが映画スターの長谷川一夫氏が経営していた料亭の跡地に建てられたとのこと。議員会館近接であれば、料亭であったというのも頷ける。
このマンション、近くで見ると本当に荘厳で重みを感じるたたずまいで、長い年月を経ているにも関わらず、あまり色あせた感じがしない。相当に贅を尽くしたのだなと思う。ここから国会議事堂を眺めてみたいなと思ってしまいます。
③麹町三番町マンション
あまり有名ではないかもしれません。しかし、このマンションは、約50年前の1971年にできた麴町三番町マンション。麴町という立地もあり、都心中の都心にあります。皇居にも至近、大使館も多く、閑静且つ荘厳な雰囲気。
このマンションにも、1990年代に総理大臣をつとめた〇部さんが居を構えていたとも。
①~③のマンションは、1970年代に建てらえれえたものだが、色あせないのが共通していると思う。確かに時代による流行りすたりはあるだろうが、この3つには、そうした流行りすたりとは無縁の世界にあるような気もする。そして、この3つは居住スペースがでかい。ゆうに100㎡を超えている。
ここから緑豊かな皇居を眺め、四季折々の姿を見たらどんな感じだろうと、またもや妄想。
④広尾ガーデンヒルズ
ここからは、1980年代に移りますが、広尾ガーデンヒルズ。有名なのでご存じの方もいるかもしれません。広尾駅から至近距離ながらも、閑静で緑豊かな立地。そして、広尾ガーデンヒルズの総敷地が広いこと。6.6万㎡もあるとのこと。でも、ゆったりとした配置、自然の地形を活かしていることもわかり、とても自然。街にとけこんでいます。
いわゆる、都心のビンテージマンションの先駆けとも言われており、当時からも有名な方々が住まれていたとのこと。
1980年代ということもあり、自分も少し成長していて、いつかはここに住んでみたいなと漠然と思っていたことを記憶しています。
⑤ドムス南麻布(ドムスマンションシリーズ)
1980年代に、ある意味「伝説」といわれるドムスマンション。麻布や青山と言った超都心且つ一等地に、バブルの時代背景もあったか、ここまで贅を尽くすかといったマンションで、販売当時、正確ではないですが、10億を下回ることなく、1戸20億以上の物件もありながら、飛ぶように売れていたという報道を見たことを記憶しています。当時のエネルギーを感じてしまいます。
何が贅を尽くしていたかというと、天井も当時としてはあまりなかった高さの3.0メートル、内装材にもメープル、チーク、マホガニーなどの高級木材をふんだんに使用、宮内庁造営を手がける職人や宮大工も手がけていたとも聞きます。聞くだけでどんだけすごいんだと思いますが、キッチン、浴槽、便器、ドアハンドルといったところまで海外の最高級品を使用。照明器具はバカラ社製と凝りに凝っています。す、す、すごすぎる。
だから、ビンテージマンション、伝説のマンションと言われるのでしょうし、今それを真似しようとすることも難しいかもしれないくらいのこだわりです。妄想できる範囲を超えてしまいました。
いかがでしたでしょうか?妄想的マンション紹介のようになってしまいましたが、元気で活気あふれる時代に建てられて、今も色あせないこうしたマンションを見ると、なんかワクワクするしますし、あの時代にタイムスリップした感じがします。
高級住宅街シリーズもそうですが、買えないんだけど妄想を通じて、当時にタイムスリップしてみたらという感覚が好きなだけなのかもしれません。
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