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映画『大きな家』を観てきた。
出町座で竹林亮監督の『大きな家』を観てきた。児童養護施設の日常をテーマにしたドキュメンタリー映画。観に行こうと思った理由としては児童養護施設に焦点を当てていることと、主題歌を担当しているのがハンバート ハンバートだったから。あと上映後に監督の舞台挨拶もあるということで、制作の話や子供たちの話を聞けるなと思ったから。
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観た後に思ったこととして、全体的に明るくて無邪気でとても前向きな子供たちの姿が映っていた。スタッフからの問いには自分の想いをしっかりと言葉にして答えていた。もちろん事情が事情なだけに複雑な気持ちを抱えていることも感じ取れた。子供たちからここは撮ってほしくないとか話したくないとか、おそらくあっただろうし、本当の、全ての部分まではわからないけど。
でも監督やスタッフたちが何度も時間をかけてコミュニケーションをとってきたことで信頼が生まれ、カメラの前で見せる普段の姿、自分の想いが映されていて、「日常」に加えて「ストレートで現実的な部分」もしっかりと描かれていて、そういう所も知ることができて、いい映画だった。
あと自分も通っていた学校の近くにある施設で少しだけ過ごしたことがあるからなんか懐かしく思えるシーンもあってその時のことを思い出しながら観ていた。
小学1年から3年までの間、いわゆる「学童」という形だけど児童養護施設に通っていた。学校が終わるとその施設に行って迎えが来るまでの時間そこで過ごしていた。施設にはいくつかのクラスがあって、自分がいたのはコスモス組だった(作中にも組の話があった)。そこで暮らしているわけじゃないから自分の部屋はない。
入っていた子たちの部屋で遊ぶこともあったけど、だいたいはリビング的な部屋にいてテレビを見たり、3時になったら食堂に行きおやつを貰って食べていた。それ以外では外でほかの子たちと一緒にボール遊びをしたり、週に1回だけあった和太鼓教室で太鼓を先生の見よう見まねで叩いていた。市民会館や老人ホームで披露したこともあった。
学校で何をしていたか覚えてないけど、施設で過ごしていた時のことは今でも覚えている。4年からは「鍵っ子」になって施設に行く機会はなくなったけど。
自分にとってはどんな場所だったのか、どんな人たちだったのか。
「一時的な場所」「遊び場」「預り所」(まぁ学童だし・・・)
「同じ施設内にいる年齢が近い人達」 「遊び相手、話し相手」
こんな感じだったと思う。